※注意
このキャラクターは、その所業故にアンチが非常に多く、時折過剰なキャラヘイト表現や、「似たような人物」など本来の記事内容の趣旨からズレた書き込みが行われる事があり、それが原因となって編集合戦へと発展する事も多々あります。
原則中立性のある記事を保つ為、そして無益な編集合戦及び、演者への風評被害を防ぐ為にも、そういった悪意を含んだ書き込みは極力控えるよう、お願い致します。
概要
プロジェクトセカイでは固有名詞のないキャラクターは〇〇A、〇〇B~と表記する為、定義があいまいになってしまうが、ここでは2024年10月12日18:00~10月19日20:59まで開催されたイベント「荊棘の道は何処へ」において登場したサブキャラクターである『男子生徒A』について解説する。
以後ネタバレ注意
このイベントでは、とあるキャラの核心に触れる、ネタバレを強く含む内容の記事になっているため、閲覧注意になっています。
そのため、ネタバレが苦手な方はブラウザバックをお願いします。
神高文化祭が終わり、絵名に自らの秘密を打ち明ける場所を屋上に決めた瑞希は絵名と共に屋上に向かうが、道中で瑞希のクラスメイトに養護教諭を探す手伝いを頼まれ、絵名に屋上で先に待つように頼む。その時、屋上で待っていた絵名が偶然鉢合わせた男子生徒がこのキャラクターである。彼は文化祭が終了した後、打ち上げに参加することが億劫だったため、仲間である男子生徒B,Cと共に屋上にサボりに来ていた。
この出会いが、プロセカ史上類を見ない衝撃の結末を招いてしまうことは当人を含めて誰も予想していなかっただろう…
絵名を見つけた男子生徒Aは、ナンパするような軽いノリで絵名に話しかけてきた。軽薄な態度で話しかけてきたAに絵名はあからさまに面倒くさそうな顔をしながら応答する。そばにいたBとCも、流石に失礼すぎるAの言動に苦言を呈し始めるが、文化祭という心が浮足立つイベントの最中ということもあり、Aは忠告を軽く聞き流し、絵名に話しかけ続けた。
「──ねえ君、あんま見たことない顔だけど、暁山とは仲いいの?」
絵名「まあ……それなりに付き合いは長いけど」
「へえ、そうなんだ! あ、じゃあ──」
「君も男だったりする感じ?」
「………………………………………」
「………………………は?」
彼は「冗談」「君は普通に女の子だと思って」と話すが、そんなことなど何も知らない絵名はどういう意味か分からず、男子生徒たちも焦り始める。
「……お、おい、もしかしてこの子、マジで知らな……」
「……っ、だからやめろって言っただろ!!」
「で……でも、長い付き合いって言うなら、知ってるって思うだろ普通!?」
「あいつだって別に隠してねえじゃん!!」
「え……」
(……………………冗談じゃ、ない…………?)
ついにここで絵名は男子生徒伝いで知ってしまったのだ。
'彼女'ではなく'彼'……暁山瑞希は男性であることを。
絵名が瑞希の秘密を知って驚き呆然としていた時、最悪のタイミングで瑞希が現れてしまい瑞希は絵名の表情を見てその場から逃げ出してしまう……。
以降の結末はこちらの記事に書いてある通りであり、瑞希は絵名とのやり取りの末、現実世界の多くの友人やニーゴのメンバーを含めたあらゆる繋がりを断ち、誰もいないセカイに一人引き籠ってしまった。
かつて、「いっそボクの代わりに誰かが全部話してくれたらいいのに」という瑞希の言葉が皮肉にも実現してしまった。
この後、男子生徒A達がどうなったかは描写されておらず、今後のイベントストーリーの追加を待つばかりである。
総じて彼は、己の軽はずみな言動によって絵名の覚悟だけでなく、類やMEIKO、姉の暁山優希等様々なキャラの後ろ盾によってようやく自らの秘密を二―ゴメンバーに打ち明けようとした瑞希の勇気を全て水泡に帰し、致命的な心の傷を負わせてしまうという大失態を犯してしまったキャラクターだと言えるだろう。
補足
一応彼の名誉のために擁護しておくと、彼は決して悪意を以て絵名に瑞希の秘密を教えたわけではない。
彼個人からすれば「少なくともクラスの生徒には瑞希は性別を隠しておらず学校に知れ渡っていると思っていた」「絵名と瑞希は長い付き合いだからそのことを知らないわけがない思っていた」ため、発言したという事実はどうあれその認識自体は全くおかしくないものであり、事情を知っていたら口が裂けても言えなかっただろう。
ただその一方で、男子生徒Aの行動は『「瑞希と絵名が知り合いではなかった」「本当に絵名や瑞希が男性だった」と仮定しても正しい行為ではない』ことにも注意しなければならない。
そもそも彼の行ったことは、瑞希のデリケートな部分を冗談に使ったことや、初対面の女子に対して「君も男だったりする感じ?」と聞いたという、たとえ絵名が知っていたとしても質の悪い冗談であり、デリカシーが無いという他にないだろう。
よって彼の所業は当然のことながら許されるはずもなく、多数のプロセカユーザーたちの顰蹙を買い、イベントストーリーが公開されてからX(旧Twitter)では「暁山瑞希」等の当イベントにおける関連ワードの中に「男子生徒A」がトレンド入りしており、彼の行いを過激な言葉で非難する声で溢れることになってしまった
何故彼はここまで叩かれることになってしまったのか(他ユニットストーリーネタバレ注意)
彼のストーリー上における役割は端的にいうと「暁山瑞希が今後乗り越えていく試練(ニーゴメンバーとの向き合い方)」の引き金となる舞台装置である。今イベントで瑞希が絶望したのはアウティングそのものよりも、心優しい絵名たちが瑞希の性別に対して配慮をするようになってしまうことに耐えかねたが故のものであり、男子生徒Aがこの悲劇の元凶とは言い切れないのである。
プロセカのストーリーではこのようにプレイアブルキャラたちの歩む道のりに対する障害として立ちはだかる役割のサブキャラクターは珍しくない。例を挙げるとするならば
真依:無理をしたことでアイドル生命を断たれた絶望で心無い言葉を遥に投げつけたことで、「明日を頑張る希望を届ける」という彼女の信念を崩壊させた結果、ASRAN脱退の遠因になってしまった
日暮アリサとCheerful*Daysのメンバー:元は互いに切磋琢磨する仲間だったが、事務所の意向により雫を担ぎ上げる引き立て役として振り回されたことと、その苦悩を知らない雫の無自覚な言動に苛立ちを募らせ、いじめを行うようになった
三田洸太郎:親の七光りである杏を快く思っておらず、こはねとコンビを組んだ最初のライブにて機材トラブルを起こして妨害し、こはねたちViVidsと彰人たちBAD DOGSたちの間に深い溝を作ることになった
古瀧大河:妹である古瀧凪の死を突如として杏たちに突きつけ、ショックを受ける間もなく歌で強引に打ち負かしたことでRAD WEEKENDを越えようとする皆を挫折手前まで追い込んだ
まふゆママ:娘であるまふゆに対して愛情は確かにあるものの、その方向が致命的に歪んでいたため、独善的な教育や理想を押し付け続けたことで彼女の精神に大きな負担をかけさせ、味覚や感情等を失わせる原因となった。
これらのキャラクターたちもそれぞれに思うところがあった中で結果として人を傷つけることになってしまった形になっている。男子生徒Aの行いも確かに批判されるべきものではあるにせよ、上記の人物たちと比べるとやや過剰に批判されがちであるが、これには様々な理由が関係してきている。
・ストーリーのフルボイス化
4周年という節目を迎えたプロジェクトセカイは今後のイベントシナリオがフルボイス化することになり、今まで文章のみだったサブキャラたちは一言二言しか話さないモブも含めて全て音声付きで物語に登場するようになった。故に上記のアウティングシーンもその無神経で残酷な発言を否応なく音声として認識することになったのである。
固有名詞が与えられていない彼はサブキャラというよりはモブキャラに近く、立ち位置的には中学時代に穂波をいじめたクラスメイトと同程度だろう。
だがフルボイス化したことにより、彼は「心無い声の一つ」から「瑞希と絵名を傷つけた張本人」としてプレイヤーたちの視線を浴びるようになってしまったのである。そして、モブキャラである彼は今後の展開で立ち絵や固有名詞がつかない限りは上記のヘイトを買ってしまったサブキャラたちのように再登場や和解などの名誉挽回の機会を与えられることはない為、今イベントでただヘイトを稼いだだけの存在として叩かれ続けることになってしまうのである。
・きっかけが下心
そもそもの話、屋上で絵名に話しかけてきたのは文化祭という浮ついた空気の中でハイテンションになった上でのナンパがきっかけである。
元々プロセカのストーリーでは男子と女子の関わりがあったとしてもそれは夢を追いかけたり共に青春を送る仲間としてであり、異性としての関係や性的な描写はほとんどない。その中で瑞希のデリケートな話題をジョークとして使って絵名と距離を縮めようとする行為はプロセカの世界では明らかに浮いており、ユーザーたちの嫌悪感を刺激することになったことも原因の一つであろう。
以上のように彼の立ち位置は従来のキャラクターと比較して、作品の中でも外でも極めて異質なものであり、それら一つ一つの原因が複雑に絡み合った結果のバッシングにつながっていると考えられるだろう。