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アクロバティックさらさらの編集履歴

2024-11-13 14:25:11 バージョン

アクロバティックさらさら

あくろばてぃっくさらさら

漫画『ダンダダン』の登場怪異。(画像奥)

「やっと手に入れたあ、愛羅あ。愛羅が私を“見えるようになるまで”ずっと待ってたんだよおお」

「おかあさんですよおおお」

あなたのせいよ!!あなたが愛羅を唆して、“お”不良(ツッパリ)にしたんでしょうが!! 私の事“化け物”だなんて!!そんな事言う子じゃなかったわ!!」


CV:井上喜久子


概要

赤いロングワンピースと黒いサラサラの長髪が特徴的で、“アクロバチック”な動きをする怪異。

頭に逆さにした大きい皿のような装飾を帽子のように付けている。

ターボババアからすればかなり若い三下の妖怪らしく、当初は名前を知らなかった。


名詞に“お”と丁寧語を付けて呼ぶ口癖があり(どんだけや不良(ツッパリ)など日本語としては大分変だが)、何故か「おったまげー」や不良のことを「ツッパリ」とバブル期に流行したワードを使うことが多い。


ターボババアの霊力に包まれたオカルンの金の「タマ」を拾ったことで霊が見えるようになった白鳥愛羅の前に突如として現れた「妙な女」の正体。

どういう訳か自身が愛羅の「お母さん」だと主張し、攫った愛羅と一心同体になるために彼女を咀嚼しようとする。


能力

「私のアクロバティックは“お”暴風!!あらゆるものを“お”巻き込んで“お”吹き飛ばす!!」


名前に違わないバレエのようなアクロバチックな動きで翻弄し、そのサラサラの長髪を駆使して相手の自由を奪い首を締め、大きく開いた口で蛇のように丸呑みにしてしまう。


狭くて障害物の多い倉庫の中でもしなやかな動きで器用に動くこと可能で、変身したオカルンの高速移動すらひらりと回避する程の機動力の高さを誇る。

そこから繰り出すキックの威力はコンクリートも砕くほどである。


本編での動向

10年以上前から愛羅が自らを見えるようになる瞬間を虎視眈々と狙っており、オカルンの「タマ」で霊能力に目覚めたのを機に活動を開始。桃の悪魔祓いをしようとした愛羅を連れ攫おうとする。


愛羅を取り返さんとする達をトリッキーな動きと強力なキックで追い詰め、オカルンを捕食。

そして愛羅に自分を「お母さん」と呼ぶようにお願いするが、オカルンの「タマ」を手に入れ自信過剰になっていた当の愛羅から「化け物」と激しく拒絶され衝動のまま彼女を捕食。その怒りを桃にぶつけ、両手を縛られ思うように動けない桃を更に髪で拘束し、何度も壁や地面に叩き付ける。

ボロボロになった桃に「これは愛羅の“お”特権だけど」と前置きしつつ桃に「お母さん」と呼ぶよう強制するも「クソ野郎」と言われた事で桃まで捕食。

「私の子供はどこ…?」と涙を流すが、ターボババアの幸運を招く力で偶然、その長髪まで食べてしまった所を愛羅の取り巻きから借りてきたロザリオ(ロザリオと言われるがどう見ても十字架)型のライターで内部から引火。サラサラだった髪がちりちりのおばちゃんパーマのようになり捕食した全員を吐き出してしまう。


激昂し怒りのままに大暴れするが、ちりちりの髪ではあらゆるものを巻き込んで舞う事が出来ず、狭い倉庫の天井の鉄骨に髪が絡まって身動きが取れなくなる。

それでも力づくで抜け出そうとするも最後は変身したオカルンの体当たりにふっ飛ばされて歯が砕け、長髪が燃え尽き撃破。ボロボロの姿に変わり果てる。


関連タグ

ダンダダン(漫画) ダンダダンの登場怪異一覧

白鳥愛羅

アクロバティックサラサラ


生前

※単行本ネタバレ注意













































































「私の愛羅ぁぁ」










瀕死の状態ながらも自身に食われたことで死んでしまった愛羅を生き返らせるために自身の炎(オーラ)を愛羅に与えようとするアクロバティックさらさら。当然桃達は疑うも、なんと彼女はなんの躊躇いもなく自らの顎を引き裂き、更にまだ信用出来ないのなら鉄骨で頭を潰しても構わないとまで言い放つ。ターボババアの言葉もあり、愛羅へ炎(オーラ)を渡す手伝いをする桃。そこでアクロバティックさらさらの記憶を垣間見ることになる。




彼女は生前、バレエが得意な一児のシングルマザーで、複数のバイトを掛け持ちや身売りなどをしながらも、娘と共につつましくも幸せに暮らしていた。しかしある時訪れた借金取りによって娘が連れて行かれてしまう。必死に探すも見つからず、絶望した彼女は降りしきる雨の中建物の屋上から飛び降り自殺するのだった。


怪異へ生まれ変わった後は生前の記憶を失いただ彷徨うだけの存在だったが、偶然子供の頃の愛羅に出会い、母親を失ったばかりの愛羅に“おかあさん”と呼ばれたことから彼女に強く執着するようになった。

愛羅が霊感に目覚め自身を視認できるようになったことで遂に我慢の限界を迎え襲い掛かってしまったが、元々害意を持っていた訳ではないようだ。





「もっとたくさん遊んであげればよかった……」


「私の所に生まれてこなければ……幸せだったろうに」


「私が不幸にしたんだ…!」


「ごめんなさい…!!」




生前の記憶を思い出すと共に、愛羅に自身の炎を与えたことで肉体が崩壊。未練を残したままであるため成仏もできず、失った娘への想いを口にしながら『無』へと消えていく。その間際、生き返った愛羅が彼女へ抱き着き、こう告げる。


「お母さん、愛してる」

「忘れない。絶対」

「宇宙で一番、幸せだったから」


その言葉が、かつての娘と築いた幸せの記憶を呼び起こさせたことで未練が晴れ、アクロバティックさらさらは消滅ではなく成仏するのだった。


優しい世界へ



どうか誰も傷つけたりしない、幸せで優しい世界で。











余談

・上記の「バブル期に流行していたワードを多用している」ことから、生前の彼女はバブル期辺りを生きていたのではないかという推測もある。

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