「いただきました! ハイ現像!」
「へへへへ! いいネいいネ~!」
登場話数:バクアゲ37「二人のスパイ」
概要
ハシリヤン……ではなく政府が送り込んだスパイ・ステアが、カメラに込められた魂をイグニッションし、地球に納車された苦魔獣。
元になったカメラの通り、他者を撮影して写真を即座に現像する能力を持つ。
ただし、現像された写真は元の写真にへたくそな加工を施して映りを悪くしたものであり、これを被写体に見せて不快な気持ちにさせギャーソリンを発生させる。
だがその行動はつまり滅茶苦茶な加工を施した写真を見せてがっかりさせるという規模の小さすぎるものであり、この観点で言えば連れて来ていたネジレッタの方が仕事をしている始末である。
この苦魔獣が生まれた目的はギャーソリンの収集ではなく、撮影した写真を「焼き増し」することで被写体の完全なコピーを作り出す能力にある。
このコピー(フェイク)は外見・物腰・能力・記憶とも全て本物と同じであるが、精神性はカメラグルマーの意のままであるため、判別不能な敵として立ちふさがることになる。
フェイクが倒れると砂のようになって消滅する。
また、コピー能力ありきの個体であるため本人の戦闘能力は低い。
これを使ってブンブンジャーのベースにフェイクを送り込み、変身を含む戦闘能力を全て無効化する作戦のために生み出された。
ステアが拉致した射士郎をコピーし、ベースに潜り込ませてブンブンジャーの装備の制御プログラムを改竄させようとしたが、大也には初見で偽物であることがバレていた上、プログラムが狙われることを予想していた射士郎が用意したカウンタープログラムで改竄もロールバックされ作戦は失敗。
ブンブンジャーとの戦闘では直前にかけつけたブラック、ピンク、オレンジを撮影してフェイクを差し向けたが、その後フェイクを全てブンブルーに片づけられ、自身はその後ブンブンジャーの袋叩きに遭って敗北。
巨大化後もあっけなくブンブンジャーロボチャンピオンに瞬殺され、目論見はついえた。
戦闘後、ステアは常槍鋭一郎によって用済みとして切り捨てられたが、射士郎のつけた発信機をその場に残すことで「敵は常にブンブンジャーを見ている」「全員が監視対象である」という事実を知らせている。