概要
「身の程を知れ。」
目覚めたら、推しの悪役令嬢でした―――。
ルナリア・イル・フォン・ソルフェージュ。大好きだったゲームの悪役令嬢に転生した主人公の頭に流れ込んできたのは、ルナリアの悲惨な記憶。彼女は断罪され、誰からも気にされず一人ぼっちになり、そして自ら短剣を刺して自殺を図ろうとしたのだ。
「全部任せてルナリア。〝私〟がルナリアになったからには容赦なんかしてやらないわ。」
「愛」のために戦う悪役令嬢の、華麗なる復讐劇が開幕する―――。
登場人物
ルナリア・イル・フォン・ソルフェージュ
乙女ゲーム『天使の加護は貴方と共に』における悪役令嬢であり、本作の主人公。
元は会社員の日本人であったが(恐らく過労により)死亡、半ば憑依する形で転生。
僅かな時間ではあるものの、失意の果てに自殺を図ったルナリア本人の意識と会話し、後を託される。
ゲームをやり込んでもいたようで、その時点でルナリアに惚れ込んでおり彼女の置かれた環境に同情し、憐れんでいた。
ゲームの知識が豊富であるため本来の断罪ルートを回避すべく、自身(ルナリア)を裏切った攻略対象者や、傷つけてきた家族、そして同じ転生者である正ヒロインに復讐をするために奮闘する。
マナ・プリメラ
ルナリアと同じ日本人の転生者。転生前はかなりゲームにのめり込んでおり、転生後は自身がヒロインになったことに感激。
逆ハーと地位を得るため、本作の宿敵であるルナリアを排除しようと画策する。また聖女であることに完全に浮れており、やり込み勢ゆえの知識はあるがそれ以外は愚鈍なため、普段は猫かぶりをして周囲から信頼を集めている。
デイル
ルナリアの元婚約者であり第一王子。
マナを溺愛し彼女の嘘を信じ、ルナリアと婚約破棄をした。だが断罪したのにもかかわらず落ちぶれたルナリアが自身に縋ってくることを期待している下心から、前述通りマナ同様復讐の対象としてルナリアから憎悪されている。
ソルフェージュ家
義母のルーフェミア、彼女に雇われた使用人たちは日常的にルナリアを虐めており、実父のセオドア、義妹のネヴィアと親密な仲である実兄のランドルフから邪険に扱われた。その後ゲームの知識を活かして一族の当主となり主導権を握ったルナリアから容赦ない制裁を受ける。
その際慈悲を乞うたり他者に責任転嫁するなどして取り入ろうとするが、完全に彼女から見限られ一同悲惨な末路を辿ることとなった。
関連タグ
悪役令嬢の中の人こちらでは転生者と真逆で本来の持ち主である悪役令嬢が貶めた周囲の人間たちに復讐をする。