ウイグルとは
ウイグル(北斗の拳)
CV:郷里大輔
ウイグルとは、拳王ことラオウの配下で“鬼の哭く街”として知られる大監獄・カサンドラの獄長。
恐ろしく巨体で体重は300㎏(アニメではさらに増え500㎏)もある。本人曰く蒙古の子孫とのこと。(但しウイグルとモンゴルは別の民族である)
残虐な人間の多い世紀末世界でも目を引くサディスティックな性格で、脱獄囚や、殺されることを嫌がる者を笑みを浮かべて殺すのが趣味という超が付くドS。
命乞いする者の声に耳を傾けながら「あ〜、聞こえんな!!」と白々しく答える台詞は有名である。
カサンドラは、ラオウが拳法を奪うために投獄された者など多くの人が収容され、誰一人として生きて帰ることが出来ず、不落のカサンドラ伝説ともいわれている。また、凶悪犯が哭いて出獄を乞うことからカサンドラは別名・鬼の哭く街と呼ばれている。
そしてウイグル自身はこのカサンドラ伝説を自身の伝説でもあると自負しており、挑戦者との対戦時には相手の墓穴を用意させるほどである。また、カサンドラにはトキが幽閉されており、拳王からトキとケンシロウの再会という最も避けるべき事態の阻止を厳令されている。
ケンシロウとの決戦では二本の鞭を使った「泰山流双条鞭」や、自称・蒙古の覇道を支えた最大の武器「蒙古覇極道」で追い詰めるが、肩を破壊されたあげく、ケンシロウの拳のラッシュを受け、自分が掘らせた墓穴にめりこんで押し込められ、血しぶきを上げて敗北。
しかし、完全には死んでおらず、墓穴から再び立ち上がり、トキとケンシロウを会わせてはならぬと部下達に伝え、今度こそ真っ二つになって息絶えた。
このことから察するに、他の悪党とは違いラオウへの忠誠は本物のようだ。
また、倒された直後には看守達が敵討ちを図ろうとする場面もあり、配下の看守達からの信望は厚かった様子。これは世紀末世界では非常に稀な光景である。ちなみに断末魔は「をろあ!」。
また、ラオウ外伝「天の覇王」では、彼が獄長となった経緯が描かれている。
もともとは前獄長であったギオンが配下として迎え入れたが、敵味方構わず皆殺しにしてしまった為、反逆者として捕えられカサンドラに幽閉されるが、
あらゆる処刑法が全く効かず、繋がれていた鎖で監主をバラバラに引き裂くなど大暴れしていた所で、ギオンから報告を受けたラオウと対峙する。
彼が「乱世に自分の伝説を築く事」を望んでいると知ったラオウは、ギオンを差し置いて彼を獄長にさせた。
拳法・流派
泰山流双条鞭
二本の鞭を使った、ウイグルのスタンダードな戦法。器用に相手の身体に鞭を巻き付けそのまま相手をバラバラに寸断したり、磔の囚人めがけて飛んできた鳥の嘴を切り落としたりと、まるで鞭を刃物のように扱ってみせる。
泰山流千条鞭
双条鞭の強化版と目される技。兜の二本角に仕込まれた無数の鞭を使い、ケンシロウの動きを止めた。旧劇場版では鞭をそのまま地面に叩きつけ亀裂を走らせ、恐ろしい破壊力を見せつけた。
蒙古覇極道
所謂ただのショルダータックルだが、ウイグルの巨体から放たれるタックルは恐ろしい威力を発揮する。
その他
兜のトサカ部分には刃が仕込まれており、それを利用した頭突きなどをしてみせたが、ケンシロウには通じなかった。