ロストアイテム(モブせか)
ろすとあいてむ
概要
乙女ゲーム『アルトリーベ』シリーズに登場する課金アイテム。所謂チートアイテム。
戦略パートの難易度が高すぎる同作をクリアできるように用意されている。
旧人類側の遺した科学兵器もあれば、新人類側の魔法生物もある。
旧人類側の人工知能を持つ科学兵器も存在しており、旧人類の遺伝子を持つものしか使用できない。旧人類の遺伝子の割合が高ければ高いほどロストアイテムとの相性はよくなる。
異世界においては、旧人類勢力の人工知能を持ったロストアイテムにとっては新人類勢力は抹殺対象である。
人工知能は穏便派でさえ例外なく新人類を滅ぼす為に行動するが、マスターの性格や人工知能の性格によってはマスターを優先して新人類殲滅の目的を先延ばしにする傾向もある。
当然だが、これは逆に新人類側の方のロストアイテムにも同じことが言える。特に、かつての戦いに勝利している新人類側は、旧人類側の兵器を下等な存在と見下している傾向が強い。
別名チートアイテムとも言われているが、選択を間違うと人工知能をもったチートアイテムに襲われたり、裏切られたりする。また、チートアイテムを使う敵が普通に存在するのでバランスは取れている。
ロストアイテムの中にはパワーアップアイテムもあるが、実際はドーピング薬で操縦者に大きな負担をかける。
旧人類側
宇宙戦艦。ゲームでは一番高い課金アイテムとして登場。
ルクシオンが製作したリオン専用の悪役らしい黒い鎧。コミック版では前世から課金アイテムとして登場。
ルクシオンがリオンにピッタリな言葉を選んでアロガンツ(傲慢)と名付けた。
輸送艦。アルゼル共和国のレリア・ベルトレがゲーム知識を参考にして発見した。
- ギーア
イデアルが製作したセルジュ専用の鎧。リオンの鎧「アロガンツ」の名の元である七つの大罪からギーア(強欲)と名付けた。性能はアロガンツよりも高い。
Web版では、アロガンツとの初戦において一方的に攻撃して勝利したものの、再戦時にはルクシオンに操縦パターンを解析され。大破させられた。実は初戦で勝利できていた理由が実力や性能差ではなく、「民間人もいる場所」だったからである。
新人類側
- 魔法生物
新人類側が作ったとされる生体兵器群。制御する為にコアを持ち、それらは新人類側の人工知能とも呼べるもの。
コアの無い生体兵器は暴走状態にあるがコアの支配下にある個体と接触すると組織が支配下に置かれ吸収される。
旧人類側との戦争に勝利した影響で旧人類側の機械とルクシオンのマスター以外の人間はあまり警戒していていない。
後述の魔装やブレイブの他に、アルカディアの制御をおこなう個体もいる。
ガイバーと類似性が多い。
- 魔装
新人類側が作ったとされる生体兵器。通常の見た目は鎧の腕のみだが、戦闘の際は蝙蝠の翼に爬虫類の尻尾を生やしたアロガンツと似た鎧となる。武装は体中から生やす事が出来る目から、追尾性を持つ火球を放つ事が出来る。
旧人類の穏便派の人工知能が見ただけで激怒するほど嫌われている。黒騎士バンデルが魔装した状態だと1作目ゲーム攻略に必要だったリビア自身の力さえも無力化した。エルフの浮島で見つかった魔装は宇宙戦艦ルクシオンの本体の攻撃でないと消し去れなかった。
この魔装は1部であっても生きており、近くに存在する生物を取り込もうとする。
が、コアの無い魔装は制御されておらず常に暴走状態であり取り込まれた人間の心身が脆弱ならば直ぐに死亡し肉体が崩壊する。
仮に心身が強靭な人間であっても時間の問題であり遅かれ早かれ精神を乗っ取られ暴れるだけのモンスターとなり、やがて死亡し同じ末路をたどる。
つまり兵器としては完全な「重要パーツを欠いた欠陥品」。
ラーシェル神聖王国では彼らを聖騎士と嘯き、素質のある若者に英才教育を施した上で「殉教」にて使わせる特攻兵器としてテロ等で活用していた。
新人類側の魔法生物にもコア無しで魔装になった同胞には消し去るという対処方法しかない。
- ブレイブ
新人類側の古代兵器で、完全体の魔装。フィン・ルタ・ヘリングが手に入れたロストアイテム。多くの魔装と異なり制御するコアがあるため戦闘形態と性能は魔装と同等だが所有者の命を奪う魔装と違いこちらはそういった危険性は特になく、また魔装を取り込んで自らを強化することもできる。
性格は生物故に人間臭くお調子者でフィンのことを相棒と呼びフィンとミアの事を何かと気にかけ、その関係は良好。
本人は余り好んでいないが、フィンには黒助、ミアにはブー君と呼ばれている。戦闘用なので医療関係ではあまり頼りにならない。ルクシオンと同じ新人類側アルカディアも嫌っている。
- アルカディア
新人類側のロストアイテムであり、web版と書籍版のラスボス。万全な状態だとルクシオンが瞬殺されるほど強いが、旧人類勢力軍人の抵抗により弱体化していた。魔素を作り出す兵器なので新人類側はこの兵器がないと魔素が無くなって滅亡してしまい、旧人類側はこの兵器を破壊しないと滅亡してしまう。
マリエルートでは復活前にルクシオンに発見され、本体を引っ張り出しての先制攻撃で完全に破壊されている。
書籍版ではある程度の掘り下げがなされ、新人類と旧人類との戦争で休戦交渉のため本国を離れたが戻ってきたら旧人類の人工知能が子供含めた人々を惨殺。アルカディアは激怒し、その場にいた人工知能を破壊した。これにより両者の戦いが激化。新人類側も魔装を生み出すきっかけにもなった。
また、回想では新人類の子供たちに遊んでやったりと彼らに対しては優しい一面を持ち合わせていた。
その他
- アダマティアスの大剣
バンデル・ヒム・ゼンデンが所持するロストアイテム。異世界特有の金属『アダマティアス』を用いた大剣で、アロガンツの装甲すら突き破る。