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レリア・ベルトレ

れりあべるとれ

レリア・ベルトレとは、小説『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の登場人物である。

概要編集

アルゼル共和国篇における重要人物。

ノエルの双子の妹。

レスピナス家の生き残りで、本名は「レリア・ジル・レスピナス」

その正体はリオン達と同じ転生者で、本来ならゲームには2作目主人公に妹は存在していない。正真正銘の転生モブキャラともいえる。

ちなみにリオンは髪色と胸で2人を区別しており、普通に胸があるノエルと違ってレリアは貧乳

髪はピンク色で瞳の色は緑。

姉とは逆サイドのサイドテールの髪型。


前世では人間関係に恵まれず、外面は良いが自分勝手な本性を持つ姉の為に両親からは冷遇され、挙句の果てに婚約者までも寝取られる仕打ちを受けるなど散々な目にあっていた。

その反動もあってか、アルトリーベの世界に転生した後は、前世の記憶を活かして上手く立ち回り周囲からの信頼と愛情を得るが、結果的にそれが思わぬ悲劇を起こすことになる。


独自にゲームクリアに向けて動いていたが、バッドエンドを嫌っている所為で其処に至るルートやフラグを一切知らず、以前の転生者マリエ以上に知識が中途半端である上に、彼女もまたそれにより幸福を得ようとして、「安牌」と評されている攻略対象の一人エミール・ラズ・プレヴァンと付き合っていた。

結果、リオン達の介入もあって破綻してしまう。ただし、レリアの場合は他のルートも一応は攻略していたマリエよりも情報が偏っている為、介入の有無にかかわらず、結局は自分の手で破綻させていた可能性が極めて高い(事実、無理な進め方をしてあわやバッドエンドになる所だった)。


web版ではノエルが登校していなかった事と攻略対象のエミールと恋仲であった為、リオン達に主人公とみなされていた。

当初は話し合いをしていたが、同じ転生者のセルジュイデアルを手に入れてから徐々に自身もイデアルに誘導され、半端な知識とイデアルの助力を得てリオンと敵対。

内心ではイデアルの存在があれば、セルジュと共にリオンのロストアイテムにも対処できると考えていた節があり、リオンの出方に関しても侮っていた様で、リビアを誘拐したのも「正しい選択」だと思い込んでいた。

しかし、リビアに危害が及んだことでリオンを本気で怒らせた結果、ロストアイテム同士の戦いによってアルゼル共和国は僅か数時間で焼け野原となり、セルジュも戦闘不能にされ完膚無きまでに敗北。

自分の失策を思い知って慌ててセルジュを庇うが、そこを以前からセルジュとの関係を疑っていたエミールに目撃された事で事態が更に急変。負の感情を爆発させたエミールは聖樹と融合、あろうことかアルベルクがなる筈だったラスボスの怪物と化し、既に荒廃した共和国で駄目押しとばかりに暴れ出す。レリアも襲われて取り込まれかけるが、それにより彼女の前世の記憶を見ることになったエミールは驚いて正気に戻る。

そして、全ての事情を知った彼から新たな聖樹の苗木を託されて巫女としての資格を得たが、命が尽きたエミールはそのまま消滅してしまう。


戦後、レスピナス家は再興したが、七大貴族で生き残ったのは五つの家しかなく、苗木の聖樹から現状恩恵を得られず、この事態を招いた事でセルジュと一緒に周囲から散々責められる羽目となり、王国の支援を受けながら壊滅状態の共和国の資金難と復興方法に苦心する日々を送っている。


神聖魔法帝国戦では、イデアルが遺した飛行船の艦隊を率いて王国に加勢。

本音では来たくなかったが、敵になった時のリオンが怖くて泣く泣く参戦を決意した。


関連タグ編集

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

貧乳 双子  巫女 転生ヒドイン







































ネタバレ注意


































以下、書籍版


姉と共に普通に学園に通っており、その為にリオン達はノエルとレリアのどちらが主人公なのか分からず、情報収集に奔走する羽目になった。


ピエールが失墜した事件でリオン達が自分の同類だと気付き、自らの正体を明かして接触する。

リオン達同様に世界の危機を回避するべく動いてはいたが、その時には既に攻略対象であるエミールと婚約していると同時に、セルジュからも好意を寄せられており、逆ハーレムを狙ったマリエ程では無いが、前世の記憶を利用してあちこちに愛嬌を振りまいていた。


幼児期から現代日本の成人女性の知識を有していたので、両親や家臣達からは『神童』『天才』と溺愛されていたが、所詮は現代世界の過去の人間の蓄積を引用しているだけなので実際の彼女は精々並程度の頭脳しかない

寧ろ自分の知識と『神童』『天才』という評価を過信して、用心や思考、学習を放棄している傾向が強く、『神童』『天才』の先入観が無かったイデアルは旧型の補給艦でしかない自身を新鋭戦艦のルクシオンを超える戦力と過信している(補給艦という艦種をイデアルと出会った時点で知らなかったのはまだしも、艦種の特性や相対的な性能を調査しようともしなかった)彼女を見て早々に「捨て駒としての価値しかない愚か者」と見切りを付けている。

また、文化が異なるとは言え、その時点まで自らが危険に晒される事態に対応した訓練を積んでおらず、ルクシオンと出会った時のリオンと比べても胆力や判断力、分析力は明らかに劣っていた。


共和国にやって来て姉ノエルと関わり、悪役として重要な役割を果たす筈だったピエールを潰すなどして2作目イベントを引っ掻き回したリオン達を非難。手に入れた聖樹の苗木の引き渡しやノエルから手を引くことを上から目線の態度で要求するが、質の悪い事に彼女自身は肝心のゲーム知識が半端である自覚が無く、それに基づく自分の行動がイレギュラーな事態を引き起こす危険性に気付いていない。また、以前のマリエと同じく平和な現代世界での感覚が抜けておらず、今世における人権意識の低さや貴族の抱える責任、戦争の代償と言った過激な面をほとんど知らずにいた。

この様に視野狭窄的である上に、「今世はゲーム世界」という認識から思考が硬直しがちな傾向にあり、レスピナス家とラウルト家との因縁に関しても、「母親に婚約破棄されたアルベルクの怨恨」というゲームの設定をそのまま鵜呑みにしていて、実際に直接ラウルト家側に真意を確認する様な行動を一切取っておらず、自身の本来なら存在しない「主人公の妹」という立場の特殊さも軽く見ており、「主人公のオマケ」つまりは「モブ」程度にしか考えていない。その為か「自分に巫女の適性は無い」という両親の話も確かめたわけでも無いのに信じ切っていた。

更に、表面上は別に険悪ではなかったが、今世の姉ノエルに対して上述の様に「主人公」と「オマケ」という拗ねた感情を抱いており、両親は自分よりノエルを可愛がっていたとも思い込んでいて、面倒な男のロイクを押し付けるなどした理由は前世で不仲だった姉に対する悪感情の影響が大きく、要は八つ当たり

ノエルがロイクを拒絶する様子も「自分は安牌のエミールで我慢したのに姉は贅沢だ」と、どこまでも一方的且つ無茶苦茶な理屈で嫌悪しており、現世界の人間達をゲームのNPC程度にしか見ていない事が解る。


そして、この認識は致命的に間違っていた


リオンの留守中に再び姉とロイクをくっつけようとしたが、半端な知識の所為で失敗。独占欲をこじらせたロイクがストーカーと化し、共和国滅亡にも直結するバッドエンドルートへ意図せず進ませてしまう。しかも本人はマリエから教えられるまでそれに気付いておらず、精神的に参っていたノエルの姿を見ても「多少は問題あるけど」程度にしか考えていなかった。

結果、ノエルは政治的な思惑に巻き込まれてしまい、それを良しとしないリオンがノエル救出の為に六大貴族と再び激突する事態に発展、敗北したロイクは加護無しとなって脱落してしまう。


しかし、当のレリアはまだ自分のミスを受け入れようとはせず、懲りずに独断で動き続ける。


六大貴族と敵対するリオン達がいずれルクシオンで暴れ出す可能性を恐れ、対抗策のつもりでセルジュと共にイデアルを探しだし、マスターとなるが、それ以降増長が目立つ様になり、リオンが半端な知識や事実確認無しで動く事の危険さを注意しても耳を貸さず、自分にそれぞれ好意を寄せるセルジュとエミールを天秤にかけ、もしもの時はエミールとの婚約の破棄も選択肢に入れるなど身勝手さが悪化し、かつて同様の驕りで失敗したマリエからはその有様を嫌悪されると同時に、自覚の無さに不安を抱かれるが、不幸にもそれは的中してしまう。


イデアルは前のマスター達との約束を優先していた上に、かつてのルクシオン以上に新人類の排除に傾倒しきっており、その忠実さは表面的な物でしか無く、レリアはその真意に気付かないまま逆に利用されていたのである。


やがて本性を現したイデアルはセルジュを利用してクーデターを起こし、リオン達と本格的に敵対。貴族達が聖樹の加護を奪われるなど大混乱が起き、共和国が崩壊の危機に陥ってしまう。


思わぬ事態に狼狽するレリアは、この期に及んでも全てはリオン達の介入が原因だと責め、彼らを庇うノエルに対しても抱いていたコンプレックスから大喧嘩を始めるが、その所為でアンジェとリビアに睨まれる羽目になる。


それでも内心で悪態を吐いていたが、仇敵であるラウルト家当主のアルベルクと話し合いで、両親が聖樹の支配を計画していた事、ラウルト家を利用しようと姉と現在は故人である嫡男との縁談を進めていた事、挙句に禁忌に手を出して加護を失っていた事など、今の今まで聞いた事も無ければゲームの設定でも見た覚えが無い話を告げられ驚愕。家を潰された被害者だった筈の自分達の両親が加害者の立場でもあった事実に激しく動揺する。


それを受け入れる事ができない中、リオンに敗北し殺され掛けているセルジュを見て止める様に周囲に泣きながら必死で訴えるが、そこで突如エミールがレリアに向けて銃を発砲。レリアを庇ったクレマンやノエルを負傷させる。密かにイデアルと通じていたエミールは既に聖樹と半ば融合している状態にあり、レリアが自分よりもセルジュを選んだと見なし、負の感情を爆発させ暴走を始めたのだ。


かくして事態は更に急変し、理解が追いつかず混乱するレリアは瀕死の状態に陥ったノエルを前に「何故自分を庇ったのか」と問うが、そこで彼女の口から更なる真実を知らされる。


両親は巫女の適性を持つ姉ノエルを一番可愛がっていたとレリアは思い込んでいたが、実はレリアにも巫女の適性はあった。しかし、賢いレリアを溺愛して普通の子供だったノエルを見限っていた両親は周囲に偽りの発表を行い、辛い立場でしか無い巫女の役をノエルに押し付け、挙句に「姉として妹を守れ」とまで言い聞かせていた。

両親に認められたかったノエルはその約束を守ることを誓い、二人の死後もそれを守っていたが、肝心のレリアは真実に全く気付かず、半端なゲーム知識による硬直した思考と被害者意識の強さから酷い誤解をしていたのである。


事ここに至り、レリアは自分の愚かさをようやく思い知る。

転生者であったがために、幼少期に賢く生きようと周りの人たちに愛嬌を振りまいていたが、結果的にその行動がレスピナス家での姉ノエルの立場を奪ってしまっていた。

そして、それが嫌悪していた前世の姉の姿そのものであり、エミールとセルジュを天秤にかけた様は自分を裏切った婚約者と同じだった事を自覚し、打ちのめされる。

結局、2作目を破綻させた本当の元凶も自分だったと悟り、激しい自己嫌悪と罪悪感に陥ったレリアは自分を求めて暴走するエミールを止めるべく、小型艇で聖樹に特攻してしまう。


しかし、その最中にレリアの前世の記憶を見たエミールは全ての事情を知って正気に戻り、彼女の命を守っていた。酷い事をしたと泣いて詫びるレリアを許したエミールは巫女の紋章を託し消滅。

こうして、前世を含めて自分を受け入れてくれたエミールを皮肉な形で喪ってしまい、残されたレリアはただただ泣くことしかできなかった。


戦後はエミールへの罪滅ぼしとして自らの意思で巫女となることを選び、リオン達にこれまでの行いを謝罪すると同時に、一命を取り留め、リオンとの婚約が決まったノエルの今後を託した。


本編最終章ではアルベルクやルイーゼ、ロイクと共に神聖魔法帝国戦にホルファート王国の援軍として参戦し、ノエルと共に巫女の能力を駆使して勝利に貢献した。


尚、この戦いの最中に姉ノエルはアルトリーベ世界の秘密や転生者の存在を知る事になったが、レリアに関する事は心情も含めて特に描写されておらず、どの様なやり取りが交わされたのかは不明。


マリエルート

こちらでも本編同様に安易な「決め付け」で行動しており、ロストアイテムの襲撃で共和国が危機に陥った際、これをラウルト家の仕業だと誤認。

聖樹の力で敵に対抗しようとしていたラウルト家と、それに協力していたノエルの行動をセルジュとエミールと一緒に妨害してしまい、結果として暴走を起こした聖樹によって共和国は完全に崩壊。

共和国の滅亡を知って駆け付けたリオンによって事態は何とか収束し、世界崩壊の事態にまで発展する事は阻止されるも、ノエルとルイーゼを含めた2作目の登場人物全員が犠牲となる最悪のバッドエンドとなり、生き残ってしまったレリアは己の愚かさと犯した過ちの大きさに絶望し泣き崩れるしかなかった。

その後、敗戦による国の崩壊を招いたが為に生き残った民達から憎まれる事になり、事態を重く見たリオン達に匿われる。

ホルファート王国が内戦で滅びると、それまで聖女の怨念に操られていたリビアの世話係として話し相手になるが、自分と同じように国を崩壊させる間違いを犯し、自責の念に苛まれる彼女を慰める言葉を見つけられず、心配する事しかできなかった。


余談

いずれのルートも取り返しのつかない形で2作目の展開を破綻させてしまったが、モブキャラどころか一人っ子の主人公の家系図を捏造する形で転生したイレギュラー中のイレギュラーな存在だった点は、レリア自身にはどうしようもない。ゲーム通りに進めることを早々に放棄するのも選択の内だったのかもしれないが、それでも無事に終わる保証も無い。

何とも理不尽な話ではある。


ちなみに、ノエルがリオンの3人目の嫁となった事で、当然ながら彼女の妹であるレリアは「リオンの義理の妹」という立場となり、ある意味、マリエやフィンリーと同じく傍迷惑な妹の仲間入りをする事になった。

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