SART
すぺしゃるえあふぉーすれすきゅーちーむ
韓国空軍の特殊部隊。捜索救難を主任務とする。
曖昧さ回避
- 捜索救助用レーダートランスポンダ。Search and rescue transponder。
- 韓国空軍の特殊部隊。本稿で解説。
概要
SART(Special Air force Rescue Team)とは、韓国空軍の特殊部隊である。韓国での正式名称は제6탐색구조비행전대で、第6探索救助飛行戦隊とも和訳される。
味方の戦闘機パイロットが墜落したりベイルアウトした場合、これを捜索して救難することを任務とする部隊である。仮にパイロットが敵地に墜落した場合、戦場で敵に攻撃されながら救助することも想定されるため、救助要員は特殊部隊としての技術と装備を身に着け、航空機も各種の救難ヘリコプターを装備するなど、他と比べて異質な部隊となっている。
上級組織は空中機動偵察司令部であり、部隊は3個の探索救助飛行隊、地上部隊からなる特殊探索救助大隊(狭義のSARTは同大隊を指す)、そして整備大隊からなる。
探索救助飛行隊には救難ヘリとしてHH-60P、CH-47D/HH-47D、AS332、ベル412、さらには対ロシア借款の返済として導入されたロシア製ヘリKa-32までも装備しており、一つの部隊で5機種を同時運用している。
特殊探索救助大隊は第707特殊任務団などの他特殊部隊と同じような個人装備のほか、K2C1自動小銃やK1機関短銃といった銃器で武装しており、さらに車両としてATV(いわゆる全地形対応車、バギー)までも装備している。
表記ゆれ
本部隊の正式名称を「第6探索救助飛行戦隊」としたが、英語では「6th Search & Rescue Air Group」であり、日本語では「第6捜索救難飛行群」とも訳される可能性がある。