概要
1997年4月にハイエースレジアスとして登場した。ハイエースレジアスは5ナンバーサイズでグランビアよりも車体が一回り小さく、ディーゼル車は一部モデルを除き5ナンバー登録である。また、商用モデルは「ハイエースレジアスバン」という車名で同年6月に販売が開始された。
ワゴンの大きな特徴として、オプションでフロントシート以外の全シートを脱着式に変更でき、ユーザーが自由に外して商用車並みの荷室容積を作る事が出来た。また内装の質感はグランビアより勝る点が多く(同年のマイナーチェンジでグランビアも内装を中心に手が入れられた)、最上級グレードのG EXパッケージにはグランビアより高額なプライスタグ(グランビア2.7 2WDツインムーンルーフ 発売当初338万7,000円→1998年6月323万2,000円、ハイエースレジアス380万8,000円)が付けられた。これは、それまでのトヨタの最上級1BOXとして君臨したハイエースの実質的な後継車という役割も担っていたためである(実際にはハイエースワゴンも併売された)。 スポーティーグレードの「ウインドツアラー」も設定された。ややおとなしい外観の標準グレードに比べ、メッシュグリルやエアロパーツで精悍さを演出し、内装も標準グレードと差別化されていた。
1998年5月にはレジアスGに2.7L 4WD車を追加するとともに、デュアルスライドドアを新たに設定。また、レジアスにオートエアコン、リアスポイラー、スライドドアイージークローザーなどを標準装備した。なおこのとき、メーカーオプションのマルチAVステーションを選択した場合は装着位置がセンタークラスタ上部となる。 同時に特別仕様車として、車体色に「スーパーホワイトⅡ」を採用した「ウインドツアラー ホワイトバージョン」も設定されている。
1999年8月、グランビアと共にマイナーチェンジを行う。当時、Lクラスミニバンの中で好調な販売を維持していた日産・エルグランドを意識した意匠を取り入れ、フロントグリルが大型化され押し出しの強いものとなり、ヘッドランプやリアコンビランプの形状変更が行なわれた。バンパー形状も変更され、全幅を除いて全車3ナンバーサイズとなる。このマイナーチェンジで、車名がビスタ店(現ネッツ店・沖縄県は沖縄トヨペットの扱い)向けは「ハイエース」が取れて『レジアス』となり、トヨペット店向けの姉妹車として『ツーリングハイエース』として分離することになる。このとき、ディーゼルターボにインタークーラーの装着で出力向上も図られている。また、G・G EXパッケージのデュアルスライドドア車は7人乗り、4ドア車は8人乗りのみとなる。 内装はステアリングホイールの形状変更(形状はグランビアと同様)、ナビゲーション(ワイドマルチAVステーション)がDVD方式となり、オーディオ位置が全車センタークラスタ上部(レジアスバンを除く)とするなど変更点は多い。
その後、特別仕様車(V プレミアムエディション、V プレジャーサルーン)を追加したりして2002年5月まで生産された。
エンジン
搭載エンジンは直列4気筒のみで、ワゴンのガソリンは2.7L 直列4気筒 DOHCの3RZ-FE型、ディーゼルは3.0L OHC ターボ付きの1KZ-TE型であり、発売当初のグランビアと共通である。バンは、ガソリンが2.0Lの1RZ型、ディーゼルが3.0Lの5L型である。搭載位置もグランビアと同様、フロントエンジンの形をとる。
車名の由来
ラテン語で「華麗な」、「すばらしい」という意味。スタイリッシュなボディと、華麗な走りをイメージして名づけられた。