硬骨魚綱スズキ目サバ科の内、サバ属(Scomber)グルクマー属(Rastrelliger)ニジョウサバ属 (Grammatorcynus)などに分類される魚の総称。漢字表記は『鯖』。サバと言う名称は「小さな歯」と言う意味の古い日本語に由来すると言う説がある。
日本近海ではマサバ、ゴマサバ、ニジョウサバ、グルクマーの4種が確認される。
食用魚として重要だが、鮮度が落ちるのが異常に早い事でも有名である。
通常はしめサバ(酢に軽く漬けて締めたサバ)や干物、塩サバ(塩漬けにしたサバ)にして流通される。調理法としては焼き物、味噌煮がポピュラー。生食される機会は獲れたてのサバを直ぐに食卓に供する事が出来ない限り稀である。
日本では平安時代から馴染みの深い魚であり、サバの語が含まれる言い回しが現代でも用いられているのはその名残り。
「サバ」に因む言葉の一例
「サバの生き腐れ」(サバの鮮度の落ちが早い事を指す言い回し)
「サバを読む」(年齢を誤魔化す語句。サバが大量に捕れ、且つ鮮度低下が激しい為、漁師や魚屋が碌に数も数えず大急ぎで売りさばいたのが起源と言われる)
「鯖折り」(相撲の技のひとつ。釣り上げたサバの鮮度を保つ為、鰓孔から指を入れ頭部を上方に折り曲げて活け〆にした事に由来する)