現在は大型トラック及び軍用車両の製造で有名だが、過去には鉄道車両や高級乗用車、航空機の製造等も行っていた。
自動車においては、スウィングアクスル式サスペンションや空冷エンジン、バックボーンフレーム等の個性的な設計が特徴で、これは戦前の同社の名設計者「ハンス・レドヴィンカ」の思想を色濃く反映していたものであった。
だが、第二次大戦後ソ連の衛星国となったチェコスロバキアにおいて、タトラの乗用車は技術革新から取残された生きている化石と化し、1998年に乗用車分野から撤退した。
「タトラ」の名称はスロバキアとポーランドとの国境に聳えるタトラ山に由来する。