「わたしは、あなたの還ってくる竜宮島(ばしょ)を守っています」
CV:松来未祐
概要
肝臓に持病を抱える、華奢で儚げな少女。性格は内気で大人しい。
すぐに体調を崩す上に臥せりがちなため、まともに運動ができず、学校にもろくに通えていない。
母親の羽佐間容子との二人暮らし。猫の「クー」を飼っている。
遠見真矢とは親友の間柄で、毎朝登校前に彼女が翔子の家に訪ねてくるのが日課となっている。
真壁一騎に対してはひとかたならぬ想いを抱いており、真矢にはそのことを打ち明けている。しかし真矢自身も一騎に密かな好意を抱いていることに加えて、春日井甲洋が翔子に想いを寄せているという複雑な関係となっている。
健康面に問題を負っていることを常に気にしており、皆の足手まといになるまいと無理をしすぎる傾向がある。
同じ持病と悩みを持つ先輩の将陵僚とは、遠見医院に通院する者同士で、同病相哀れむ間柄であった。
マークゼクス
翔子の搭乗機。空戦型のファフナー6番機。「天才症候群」による超高度な想像力により「空を飛ぶ」というイメージが容易に可能なため、操縦が困難な飛行型のファフナーを任されることになる。
肉体的なハンデゆえに苦痛に対する耐性が異常に高い。また搭乗時にはファフナーとの一体化により攻撃的で激情的な性格へ人格変化を起こす。
本編
一騎不在の竜宮島を守るため単身でフェストゥムに立ち向かい、島から追いだそうとするが、半ば同化されていたせいで脱出不可能となる。最後の手段としてフェストゥムもろともはるか上空に舞い上がった後、内蔵された気化爆弾(フェンリル)による自爆を行う。
その早過ぎる死は、他の仲間達や母親に衝撃を与え、いくつかの傷と確執を残すことになる。
また、最初にファフナーを失った人物として島民からは反感を持たれ、彼女の墓に心ない落書きがなされた。
のちに羽佐間家の養子となったカノン・メンフィスは、亡くなった翔子の遺品を受け継いで暮らすことになる。
小説版
基本的な設定と序盤の流れは本編と同じだが、途中から憧れの一騎とツインドッグを組むことになり、パートナーとしての共同訓練を行っている。
アニメでは少なかった一騎との交流が詳細に描かれており、初めて二人が出会ったエピソードが語られるなど、後半は彼女がメインの話となっている。
舞台版
舞台・蒼穹のファフナーRIGHTOFLEFTでは彼女が主人公となっている。配役は声の担当と同じ松来未祐。
翔子・容子・カノンの三人をメインに据え、アニメ開始時点から翔子が亡くなるまでの流れを踏襲しつつ、小説版や舞台版オリジナルのエピソードを要所要所に挿入した物語となっている。
スーパーロボット大戦UXにて
原作通り、一騎が不在の竜宮島を守るためフェストゥムに立ち向かう。
そして、原作同様同化されてしまい、最終手段であるフェンリルで自爆を試みる。
そして、海と島の境目の辺りでフェンリルを起動。閃く光。
マークゼクスはフェストゥムを道連れに破壊された…
が、その直後。爆発地点から光がほとばしり、バイストン・ウェルへ飛ばされた自軍の部隊が出現。
羽佐間翔子の最期の輝きは、文字通り、海と大地の「狭間」を結んだのであった…
だが、これだけではなかった。
ある条件を満たすと、その後再びバイストン・ウェルに飛ばされた自軍メンバーは地上から来た女聖戦士の話を聞く。
その直後、自軍はサコミズ率いるホウジョウ軍の襲撃を受ける。
孔明らの計略で、大打撃は逃れるものの、窮地に立たされるトレミー。
そこに朗利のシンデンが襲いかかる。
絶体絶命の危機。万事休す、その時だった。
一発の銃声。弾はシンデンに命中し、トレミーから引き離す。
自軍のメンバーは、危機を救った銃弾の元をたどる。
そして、総司がシナジェティック・コードの反応を確認する…
そこにいたのは…
なんと、自軍の危機を救ったのはあの時いなくなった筈のマークゼクス・羽佐間翔子だった!!
その後、ホウジョウ軍を退けた一行は、機体から降りた翔子と再会する。
彼女はフェンリルの爆発の際に開かれたオーラロードに巻き込まれ、バイストン・ウェルに流れ着いていたのだ。
そして、聖戦士として戦っていたのだが、持っていたオーラ力の影響か、戦っている内に病弱だった身体も健康体となっていた。
そして翔子は「ここにいる」事を噛み締め、自軍へと参加する。
過去作のスーパーロボット大戦Kでも翔子は生存させることはできるが、他作品が絡むことは無かった。
今作の見事なクロスオーバーだからこそ成せた復活劇である。
上記のことから、ファンからは聖戦士ショウ=コハ=ザマなどと呼ばれていたりする。