ミスティ(サガフロ2)
みすてぃ
概要
リチャード・ナイツ(リッチ)が冒険中にふと出会った、不思議な雰囲気を持った少女。
▼幼年時代の姿。
その雰囲気は、具体的には「初対面のはずなのにリッチのことをよく知っている態度だった」ことである。それもそのはず。幼年にしてエッグを拾っていたからだった。
好奇心旺盛な年頃の心に付け込まれてこれを拾った形だが、エッグの蓄えた知識によってリッチのアニマ(≒ここでは気配)を感じ取り、そのアニマの質から「長年自分(エッグ)を破壊しようとしたウィルの家系だな?」と理解していた。
その時は「ウィリアム・ナイツは知りすぎた。いつか殺してやる」とリッチに宣言するだけだった。当時はリッチは「エッグの性質こそ理解していたが、人間社会に及ぼす具体的な悪影響までは知らなかった」ため、所持者が幼女ということもあり、「ミスティを殺せ」という父ウィルの提案には納得できずにいた。
だが、大人になると妖艶な美女へと成長しており、エッグの魔力を使って性別問わず魅了する手段をとるようになる。
そして事件は起きた。
村中の人間がアニマ(≒ここでは魂)をそれぞれ少しずつ吸われ、
軽い意識障害を起こしていた。
術1つ発動させるだけで村を機能不全に陥らせる力を見たリッチは、流石にエッグのヤバさに気が付いたようで、ミスティは以後リッチに追われることになる。しかし女たらしの一面があるリッチは、村に堂々といたミスティを殺すことができず、「お呼びじゃないのよカス野郎」と門前払いされる。
彼女は、エッグとしての具体的な活動として「実験の為に洞窟で化石を蘇らせよう」とした。村人からアニマを奪った理由はここにあり、「アニマを別の生物のボディに移し変えることはできないか?」という発想からだった(この実験は後にエーデルリッターの精製技術に使われることになる)。そして、実験を邪魔したリッチの実力を認め、次の作戦に打って出た。
廃墟のメガリスにリッチを突然ダイレクトに呼ぶ。リッチから見ても罠とわかるものだったが、エッグの危険性を理解したゆえにリッチは引き下がらなかった。それこそが彼女の狙いであり、目的はリッチにエッグを継承させるという逆転の発想だった。敵であるリッチと戦わず、敵を味方にしようと考えた。これなら確かに、ウィルを油断させて暗殺することもできるだろうと思ったのだろうか···
甘かった。
リッチは人一倍自由を求める性格であり、「ディガーとしての最高の称号タイクーンを得たウィルの息子」という武器である「親の七光り」を拒否し、自分1人で大成しようとした男だった。エッグを手渡したまでは計画通りだったが、リッチは精神が乗っ取られる前に投身自殺をしたのであった。
それは、ある意味ではミスティの奥底の意識に眠っていた、エッグの傀儡として取れる行動範囲内での、リッチへの愛情表現とも言われているとか。