概要
条件としては「9回まで試合を行い、打者に対し誰一人として、安打はもちろん四球、死球、振り逃げ、エラー等含めて1塁に進ませない」と言うもの。延長になった場合は試合終了まで続ける事を条件としており、引き分けになった場合は達成扱いされない。日本プロ野球では継投による達成は認めていないが、メジャーリーグでは継投での達成は認めている(ただし達成例はなく、日本では2007年の日本シリーズの中日が継投で達成している(後述))。
その条件の難しさから、日本プト野球では1994年5月18日以来、達成した者は居ない(あと一人と言うところまで行くには行ったが、最後の一人でフォアボールを出して消滅という事が2012年にあった)。
20世紀中の達成者は日本プロ野球とメジャーリーグでは日本プロ野球の方が多かったくらいだが、21世紀以降は日本プロ野球では達成されてないのに対し、メジャーリーグでは2012年に3人達成したなど、何度も達成されている。
主な記録達成者
球団名は達成時
- 藤本英雄(巨人、対西日本戦) 日本プロ野球で初達成。青森の試合でカメラマンがおらず、試合の写真が残ってない事でも知られる。
- 槙原寛己(巨人、対広島戦) 現在、日本プロ野球最後の達成者。ドーム球場での達成は初であり、当然唯一であり、当時のメジャーリーグでもなかった記録。
- ドン・ラーセン(ヤンキース、対ドジャース戦) ワールドシリーズで達成。
- 山井大介・岩瀬仁紀(中日、対日本ハム戦) 2007年の日本シリーズで継投で達成。日本プロ野球のポストシーズンでは唯一の記録。継投なので参考記録扱い。その後山井は2010年には8回までノーヒットノーランとして、9回に打たれ逃したが、2013年6月28日の対DeNA戦で3度目の正直でノーヒットノーラン達成。
- 西口文也(西武) 対楽天戦で9回終了まで完全試合だったものの、味方が点と取れないまま延長で安打を許し、達成ならず。9回2死までノーノーしていて2度も阻止されたなど不運の代名詞。
関連タグ
ノーヒットノーラン:いわば完全試合の下位互換。こちらはフォアボールなどによる出塁を許しても、ヒットさえ打たれなければ達成可能なモノ。それでも中々お目にかかれない。