概要
イギリス軍の先代主力戦車であるチーフテンからの主な改善点は動力部を含む足周りの欠点、及び後述される複合装甲にあるといわれる。
それ以外の車体の基本構造は基本的にチーフテンを発展させたもので、特段新しい技術は見あたらないといわれており、逆に言えば、既存の成熟した技術を採用することによって、比較的低コストで開発でき、堅実で信頼性の高い戦車に仕上がっている。
砲塔前・側面装甲にチョバムアーマーと言われる装甲を採用している。これは、中空装甲内部にハニカム構造のセラミックス等を挟んでいる積層装甲の一種とされているが、詳細な材質については他の複合装甲同様に一応の軍機扱いであり、開発当事国であるイギリスから直接技術を購入しない限り開示されないのが建前である。積層装甲の特徴として通常の徹甲弾のみならず成型炸薬弾の運動エネルギー相殺にも効果を発揮する。
現在はイギリスでは改良型のチャレンジャー2に交代して退役おり、392両がヨルダン軍に引き渡されアル・フセインの名称で呼ばれ使用されている。