この言葉は東アジアでの用法と、ヨーロッパでのBaron・Freiherrの訳語としての用法があり、意味が異なる。事情は爵位の項目に詳しい。
東アジアでの男爵
公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵の五つの爵位(五爵)の第5位にあたる。
著名なジャガイモの品種「男爵いも」は、日本の男爵川田龍吉氏によって栽培普及されたことからその名がついた。
ヨーロッパでの男爵
ヨーロッパの貴族を呼ぶ場合、男爵はBaronやFreiherrなどの訳語に充てられている。Baronは元来は「兵士」くらいの意味の言葉であり、小領主を指す言葉となった。封建時代の男爵の領地は数百エーカーであり、日本で言うと数百石~1000石程度の領地とおおむね同じである。
他の爵位同様、中央集権化が進むと徐々に名誉称号となった。イギリスでは貴族院に議席を持つことができる最下級の爵位となった。