ベリーサ
べりーさ
概要
アクセラの発売により廃止されたファミリアとデミオとの中間帯の補完のため、国内専用車として開発された。開発主査の談話で、自身のかつての愛車であった5代目ファミリア(1980年 - 1984年)・ハッチバックの再来を目指して「ベリーサ」を開発したとしている。
デミオとの差別化のため、このクラスとしては異例の本革シートをオプション採用、インテリジェント・キーを標準装備、アテンザのシートの部品を流用したという前席、シートアレンジを犠牲にする代わりに後席背面を大きくする、遮音材を上手に増やすなどプレミアム・コンパクトカーという位置付けを狙った車である。
エンジンは1,500ccで、トランスミッションはATのみ。前輪駆動方式に加え、デミオと同じく日産自動車のe-4WD方式の四輪駆動もラインナップする。
2004年(第25回)日本カー・オブ・ザ・イヤーベストバリュー賞を受賞している。
車名の由来
イタリア語の「Verita」(真実)と英語の「Satisfaction」(満足)を併せた造語で『真の充足』という意味を込めている。
年表
2004年
4月28日 - 車名を公表する。
6月28日 - 発売。目標月間販売台数は2,500台。
11月11日 - 日本カー・オブ・ザ・イヤー2004-2005の特別賞である「Best Value(ベスト・バリュー)」を受賞。
12月9日 - 限定車『L style』を発売(限定800台)。
メーカーオプションである「ドレスアップパッケージ」と「レザーパッケージ」を装備し、内装の一部にダークブラウンを採用。ボディカラーは専用色の「ベロシティレッドマイカ」を含む4色を設定。
2005年
6月7日 - 一部改良。
メーカーオプションであった「レザーパッケージ」を標準装備化した「L」と、従来の仕様に運転席大型アームレストを追加した「C」の2グレードになった。ボディカラーには新たに「アイシーブルーメタリック」と限定車『L style』の専用色として設定されていた「ベロシティレッドマイカ」を追加。「C」のインテリアカラーにベージュを追加。燃費性能を向上し、「平成22年度燃費基準+5%」を達成。
12月21日 - 特別仕様車『Brown Collection』発売。
「L」をベースに、専用のダークブラウン内装や「ドレスアップパッケージ」の標準装備化、オートライトシステム・レインセンサーワイパーなどの快適装備をプラス。
2006年
8月4日 - マイナーチェンジ。
インテリアは、「L」の内装をブラック&ブラウンで本皮仕様に変更、「C」の内装をオリーブとダークレッドに変更。インパネセンターパネル、シフトパネルをブラックメタリック調パネルに変更。エクステリアは、ドレスアップパッケージ(「C」はメーカーオプション、「L」は標準装備)にブライトモールディングを追加。ボディカラーには既に他のマツダ車に採用している「ギャラクシーグレーマイカ」、「クリスタルホワイトパールマイカ」並びに「パッションオレンジマイカ」、「ストーミーブルーマイカ」の全4色を追加。装備は、オーディオリモートコントロールスイッチ付きステアリングを標準装備化(オーディオレス仕様車を除く)。ドアミラー内蔵グラウンドイルミネーションランプを追加(2WD車)。LED室内間接照明を追加。
12月22日 - 特別仕様車『T Style』発売。
「L」をベースに車内を明るいサンドベージュにし、シートとステアリングをサンドベージュカラーとブラックの本皮仕様。15インチアルミホイールを標準装備しており、国内初採用となる専用色「ハイランドグリーンマイカ」を含む4色を設定。
2007年
12月5日 - 特別仕様車『Stylish V』発売。
「C」をベースに黒と赤を組み合わせた専用内装とすると共にオーディオレス仕様に設定。メーカーオプションの「ドレスアップパッケージ」を標準装備。ボディカラーは専用色の「メトロポリタングレーマイカ」を含む4色を設定。
2009年
5月11日 - 一部改良。
「C」は薄紫のかかったグレー色「ライラックグレー」の内装デザインを追加設定すると共に、上質感のあるステアリング本革巻を追加。ボディカラーには薄紫系の「ライラックシルバーメタリック」、特別仕様車『Stylish V』の専用色として設定されていた濃灰系の「メトロポリタングレーマイカ」、黒系の「スパークリングブラックマイカ」の3色を追加。全車イモビライザーを追加し、オーディオレス仕様に変更。
2010年
7月26日 - 一部改良。
「C」は中央部にブラウン系、側面にベージュ系を配色したコーラルブラウンの布シートを採用。「L」はブラック&サンドのツートーンを採用したクールブラックの本革シートを採用し、本革巻きステアリングもブラック&サンド色を採用。装備でもオートライトシステム、レインセンサーワイパー(フロント)、撥水機能(フロントドアガラス・ドアミラー)を新たに標準装備した。全車でメーターを文字盤デザインを一新したブラックアウトメーターに変更するとともに、平均燃費を表示する燃費計とエコランプ表示を追加。ホイールキャップのデザインも変更した(14インチはDE型デミオと同一)。
2011年
11月28日 - 特別仕様車『CLASSY STYLE(クラッシースタイル)』を発売。
「C」をベースに、専用本革(サイドサポート面前面に採用)&フラットウーブンシート、ステアリング本革巻、ドアトリム&アッパーグローブボックス&メーターコンソールにサンドベージュ(ステアリング本革巻は一部にブラックを採用)を採用するとともに、メーカーオプションの「ドレスアップパッケージ」を標準装備している。ボディカラーは専用色の「クリアウォーターブルーメタリック」を含む3色を設定。
2012年
6月28日 - 一部改良。
ボディカラーに「ドルフィングレーマイカ」を追加し、全7色のラインナップに。 「C」はシート座面色を「テーラードブラック」に変更。併せて、メーターフードやグローブボックスリッドなども黒基調に変更。前席及び後席外側のヘッドレストの形状を変更して大型化するとともに、リア中央席にはヘッドレストと3点式シートベルトを追加し、安全面を強化した。
2013年
7月11日 - 一部改良。
新たにスーパーUVカット・フロントドアガラスを全車に標準装備し、ボディカラーは「メテオグレー」と「ジェットブラックマイカ」を追加した上で6色に整理された。併せて、特別仕様車『ミスティックレザーセレクション』を発売。「L」の2WD車をベースに、15インチ高輝度塗装アルミホイールとディスチャージヘッドランプを装備し、本革シートとドアトリムに「ティンテッドグレー」を採用(本革シートはホワイトのパイピングとイエローのダブルステッチ付)。ボディカラーは本仕様車専用色の「ブルーリフレックスマイカ」と「ジールレッドマイカ」を含む4色を設定した。