概要
ボンネット型トラック/バンのポーターと、キャブオーバー型トラックのポーターキャブがあった。
1976年にシャンテが生産中止されてからは、マツダがラインナップする唯一の軽自動車となっていた。
1980年代に入って各社が4WDの軽トラックを投入したが、この車だけは投入されることなく製造中止となった。
ポーター(1968-1976年)
1968年11月
B360をフルモデルチェンジして登場。
1973年2月
マイナーチェンジ。エンジンを4サイクル4気筒OHVからシャンテに搭載していた2サイクル2気筒に換装。同時に前面部分のエンブレムの位置とリアランプの形状などを変更。
1975年1月
現行の黄色ナンバーに対応した改良を実施。これに伴い合わせホイールの標準装着も廃止された。
1976年4月
販売終了。ポーターキャブのみ継続販売される。
ポーターキャブ(1969-1989年)
1969年3月
新発売。排気量は360cc。
1970年
マイナーチェンジ。ドアウィンドウを引き違い式から巻上げ式に変更し、フロントベンチレーターを追加。
1973年2月
マイナーチェンジ。これまでの空冷直列2気筒2サイクルエンジンからシャンテに搭載していた水冷直列2気筒2サイクルエンジンに換装。外装色が黄色からライトグリーンになり、また丸型リアランプの形式がワンテールからコンビテールに変更され、以降、この形式が最終モデルまで採用された。このモデルから3方開きが追加される。
1975年1月
現行の黄色ナンバーに対応した改良を実施。これに伴い合わせホイールの標準装着も廃止された。
1976年4月
マイナーチェンジ。外装色がライトグリーンから再び白色に変更、内装カラーもゴールドかかった茶系に変更。ライトベゼル色も変更。
1977年
大幅なマイナーチェンジ。車名も「ニューポーターキャブ」となる。エンジンが550ccになり、ボディが一回り拡大される。同時にヘッドライトベゼルも丸型から角丸四角形状に変更、同時に前面エンブレムはマツダのCIロゴが採用された。このモデルから一方開きが廃止され、三方開きのみの販売となる。エンジンは三菱自工製2G23型4サイクル2気筒SOHCバルカンSエンジンで、マツダ自社製エンジンは完全に取り止めている。
1979年
マイナーチェンジ。内装色、黒から明るいベージュに。
1983年
マイナーチェンジ。外装色が青から白に、シートのプリント柄変更。エンジンが三菱製のG23B型4サイクル2気筒SOHCバルカンⅡエンジンに変更。
1985年
マイナーチェンジ。フロントベンチレーター上部に黒色のガーニッシュ装着、シート色を茶色からグレーに変更。同時にエンジンにも仕様変更があり、エンジンの型式は変わらないが、エンジン内部のカムシャフトを駆動させるローラーチェーンが、タイミングベルトに変更された。
1987年
エンジンを共有するミニキャブが直列3気筒のサイクロンエンジンに変更されたが、ポーターキャブは引き続き2気筒が搭載される。エアコンのオプション設定、グローブボックスを利用してエアコン一体ユニットを取り付けの為、オプションを選択の際は、グローブボックスが無くなる。
1989年6月
販売終了。後継はスズキ・キャリイのOEMを受けたスクラムとなる。約20年にわたってモデルチェンジされることなく生産されたモデルとなった。