データ
初登場 | ポケットモンスター ダイヤモンド・パール |
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タイプ | ひこう |
分類 | 変化 |
PP | 10(~『ソード・シールド』)→5(『スカーレット・バイオレット』~) |
備考 | 最大HPの1/2を回復する。 |
ひこうタイプを持っている場合、技を使ったターンのみひこうタイプがなくなる。 | |
英語名 | Roost |
概要
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』から存在する技。
地面に降りて身体を休め、自身の体力を回復する技。
初登場の『ダイヤモンド・パール』と『ポケットモンスター X・Y』ではわざマシンに、『ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』では教え技になっている。
『ポケットモンスター ソード・シールド』では、わざマシンではなくなっている。
はねやすめなだけあって、羽を持つポケモンならばひこうタイプに限らず習得できるという恐ろしいまでに汎用性の高い技。但し、トルネロス(れいじゅうフォルム)は下記の効果との兼ね合いの為習得する事ができない。
また、回復技扱いなので「かいふくふうじ」できっちり無効にされる。また習得者の関係か「じゅうりょく」で地面に着いていても使える。
しかし、この技はただ体力を回復するだけに留まらず、繰り出したターンのみひこうタイプが消える。あくまでもひこうタイプが消えるだけなので、ふゆう持ちやひこうタイプを持たないポケモンに関しては通常の回復技として使える。
ちなみにそのターンのみなので、後攻でこの技を使った場合は関係ない。先制で使う場合は(ひこうタイプの場合は)相性の変化に注意したい。
ひこうタイプがなくなると言うことは、もう一つのタイプ相性に依存する事になる。
特にエモンガ、プテラ、クロバット、アーマーガア、ファイアローなどははねやすめ前後で弱点がガラリと変化する。
まあ、ひこうタイプに対してじしんを使うなどと言う酔狂な事をする人はそうそういない…
……というわけでもない。特に耐久型の場合、必然的にこれを乱用することになるため次第に行動が読まれてしまう場合もある。とりわけ上記のような、でんき・どく・いわ・はがねタイプのようにじめんタイプのわざが弱点の複合のポケモンは注意が必要。参考↓(動画内11:30~)
逆に、相手がでんき・こおり・いわタイプのいずれかの技を撃ってきそうな場合、この技を使うことで回復しつつ受けるダメージを減らす事ができる。特に隠れ特性・はやてのつばさのファイアローはこの技を優先度+1で使用できる。相手の攻撃よりも先に回復でき、ひこうタイプの弱点を消せることから、ゴツゴツメットを持たせた耐久型での運用を可能にしていたが、『ポケットモンスター サン・ムーン』以降ははやてのつばさの弱体化により先制で使うことは出来なくなった。
体力を回復する技の中では群を抜いて多くのポケモンが覚えるとされていることでも有名な技である(「こうごうせい」や「タマゴうみ」も教え技にあるまたは、あったが…)。
効果の文面以上に多大な影響力を持つ技である。
メガボーマンダ、メガリザードンXといった強力なアタッカーにさらに耐久嵌めの性能を付与でき、相手にアタッカーか耐久かの究極の2択を迫れるのである。そして『ポケットモンスター サン・ムーン』では耐久合戦といわれるほどレート上位では耐久が強く、本来アタッカー気質の前述のポケモンも耐久で嵌めた方がより勝てることが判明してからはまさかの耐久型急増となった。また、前述のポケモンの場合、高いすばやさも嵌め性能に拍車をかけた。
これははねやすめが安売りかつ強大なポケモン達に行きわたったことが原因であり、他のじこさいせい技には上記のような事例はあまりない。また、ひこう消失効果に関しても、そもそも耐久前提の振り方をしているはずであり読まれてじしんを受けても正直脅威ではなく、むしろひこう弱点が消えることによるメリットのほうが大きい。
効果が同じものが複数あるにしても、安売り加減と覚えるポケモンによって凄まじく影響力が変化することを証明した技ともいえる。
『ポケットモンスター ソード・シールド』で登場したひこうタイプのココガラとアオガラスがしっかり覚えてくれる為、前述の仕様はめでたく現実のものとなった。
環境での実績もあり、『ソード・シールド』で技マシンを排除したのは賢明な判断と言えるが、ビークインやマッシブーン等の一部の耐久型ポケモンが活躍しにくくなってしまった等問題も存在する。『ダイヤモンド・パール』のリメイク作品である『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』ではわざマシンとして復活した為、再びビークインが習得可能になったが、その反動故か彼女のアイデンティティであるかいふくしれいは復活ならず…。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、羽を持っている為かそもそもひこうタイプではないクワッスやポッチャマ系統までタマゴ技で習得可能になってしまった。
勿論、デメリットは存在せずそもそもじめんタイプをのこのことウェーニバルの前に出す様なトレーナーはいないだろう。エンペルトはそもそもはがねタイプなのでじめんタイプの技を撃たれたら終わりだったりする。
ひこうタイプにテラスタルした場合、はねやすめを使ってもひこうタイプを失わない。知らずに抜群技を軽減させようと使うと痛い目を見るので注意。
余談
実は「改造などを使わずひこうタイプしか持たないポケモンにはねやすめを使わせる」方法はいくつか存在する。
事前準備としてはねやすめと同時にミラータイプを習得させておく必要がある(この2つを両立できるのは上記3匹だけ)。
そして相手にひこうタイプのみのポケモン(トルネロスかアルセウスかシルヴァディ)を召喚、ミラータイプでひこうタイプをいただくことで、「ひこうタイプしかないポケモンにはねやすめを使わせる」条件を満たせる。
さて、これだけの手間をかけて仕様の裏を突いたその結果は、というと……ノーマルタイプと同じ相性になるだけ。
開発もそれぐらい想定済みだったようだ。
と思われていたが、以降の作品でタイプ自体を消してしまい該当タイプのみのポケモンが本当にタイプのないポケモンになってしまう技が登場してしまった。
関連タグ
HPを回復する技