「今日からこの星は、ハシリヤンの縄張りよ!」 （バクアゲ1）
概要
大宇宙侵略大走力団ハシリヤンの構成員の1人。
現場監督に相当する「サンシーター」の紅一点であり、所持する「ハシリヤンイグニッションキー」を器物に挿し込むことで、「苦魔獣」を誕生させる役割を担う。
特徴・人物
前述の通り紅一点なだけに、その出で立ちもフリル付きのドレスや、白とマゼンタ主体のカラーリングなど、全体的に女性らしさが前面に押し出されたものとなっている。
また、頭部は車のフロント部分を模しつつ、耳のように尖ったライトや髭のように配されたマフラーなど、猫を思わせる要素も含まれている。
実際猫が好きなのか、両肩にはマンガチックなデザインの猫がペイント（もしくはタトゥー？）されている。
勝ち気な性格で、サンシーターの中でも他のメンバーを引っ張る姉御肌な一面を持つ。気取り屋なデコトラーデに対してもツッコミを入れる役回りを担うが、一方で彼と一緒になって巨大化したヤルカーの暴走ぶりを楽しげに観戦する、サウナグルマーを生み出そうとして熱々に熱せられたサウナにイグニッションキーを持った手を近づけて熱がるなど、本質的には彼女にもズッコケな部分がない訳でもない。
また、地球の様々な事物が物珍しく映るようで、彼女が生み出す苦魔獣もそうした「地球の面白そうなモノ」が基となっているのだが…よりにもよって作中で最初に目をつけたのが、志布戸未来の祖母の形見であったために、結果として彼女がブンピンクとして戦うきっかけを作ってしまった。
余談
- 番組開始時から登場する、人間態を持たないレギュラー女幹部は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のゴーシュ・ル・メドゥ以来6年ぶりとなる(前作のヒルビル・リッチは物語後半からの登場)。
- 作中にて苦魔獣を生み出す際、イターシャが決め台詞的に呟く「ガッチャン、イグニッション！」であるが、元々台本には「イグニッション」とのみ記載されていたところ、水樹氏のアドリブで「ガッチャン」が追加され、スタッフからの反応も良かったことからこの形で採用された逸話が残されている。
- CV担当の水樹氏は、東映特撮へは2013年公開の映画『スーパーヒーロー大戦Z』(サイコロン役)以来の参加であり、同時に年間通してのレギュラーとしては初出演となった。
- ニチアサ全体の括りで見れば、それ以前にもアニメ『ハートキャッチプリキュア』（2010年-2011年）にて、花咲つぼみ/キュアブロッサム役としてレギュラー出演経験があり、東映公式でもCV発表に際して、この点について言及している(参考リンク)。
- また、本作と同時期にニチアサで放送されている『仮面ライダーガッチャード』には、水樹氏と同じく『BLOOD-C』で主人公・更衣小夜を演じた宮原華音氏が、冥黒の三姉妹の次女・クロトー役でレギュラー出演しており、奇しくもアニメ・実写ともに更衣小夜役の声優・俳優が敵役として出演する格好となった（（ラケシスが光堕ちしたとはいえ）後に、スーツアクターを担当する宮澤氏も冥黒の三姉妹に縁を持つようになる。）。
- スーツアクターの宮澤氏は、スーパー戦隊シリーズへは前作の『王様戦隊キングオージャー』（ネフィラ役）に続いての参加であり、こちらもレギュラーキャラクターを演じるのは初となる。
- 宮澤氏はライダー常連であったため、東映特撮全体に範囲を広げれば、仮面ライダーサーベラ（『仮面ライダーセイバー』）を皮切りに3作連続で、女性ライダーのSAとしてレギュラー参加の実績を持つが、『仮面ライダーギーツ』の終了以降は『キングオージャー』の後半からスーパー戦隊シリーズの活動がメインとなるが、『仮面ライダーガッチャード』でラケシス版のヴァルバラドを演じたことでライダーシリーズへの連続出演を更新することになる。
