概要
JR西日本が北陸本線経由で運行する特急列車。1964年に新しく導入された485系と共に「雷鳥」として運行を開始した。現在に至るまで関西圏と北陸圏を結ぶ。
JR化後には、グレードアップした「スーパー雷鳥」が運行を開始した。1992年に681系を臨時列車として導入、1995年から「スーパー雷鳥サンダーバード」として定期運転が開始され、1997年に681系担当列車は「サンダーバード」となり、以降681系・683系の置き換えと共に雷鳥系の本数は減っていき、2011年3月12日のダイヤ改正で485系が完全に運用から撤退し、名実ともに完全に「サンダーバード」となった。
「雷鳥」時代は神戸駅(スーパー雷鳥のみ)や新潟駅(雷鳥のみ)までの運用や、臨時列車で長野駅方面や富山地方鉄道への乗り入れもあった。
2015年3月14日の北陸新幹線長野駅~金沢駅間開業に伴い富山駅・魚津駅発着の15往復は金沢止まりに短縮。七尾線方面についても3往復が系統分離(特急能登かがり火新設)により金沢止まり、和倉温泉乗り入れは1往復に。
この改正までサンダーバードの大阪方面は1号車のグリーン車だったのだが、編成の方転を行い(編成逆転)、大阪方面の先頭車両は9号車(12号車)、金沢方面は1号車となった。この編成逆転は、同じく北陸本線を経由し、米原・名古屋へ向かう特急「しらさぎ」の編成に合わせたものとなっている。
2024年3月16日の北陸新幹線金沢駅〜敦賀駅間開業に伴い全列車が大阪駅〜敦賀駅間のみの運転に移行。敦賀駅で新幹線「つるぎ」と接続するダイヤが組まれている。
この改正に合わせて全車指定席とされ、新幹線との乗継割引も廃止された。
普段は山科駅から湖西線を経由して敦賀駅以東へ向かうが、琵琶湖西岸地域特有の強風で湖西線を経由出来ない時は東海道本線(琵琶湖線)・米原駅経由のルートを通り迂回する。
停車駅
()内の駅は一部列車が停車。
現行列車の停車駅
大阪駅-新大阪駅-(高槻駅)-京都駅-(堅田駅)-(近江今津駅)-敦賀駅
廃止区間の停車駅
- 敦賀~金沢間:敦賀駅-(武生駅)-(鯖江駅)-福井駅-(芦原温泉駅)-(加賀温泉駅)-(小松駅)-(松任駅)-金沢駅
- 金沢~和倉温泉間:金沢駅-(津幡駅)-羽咋駅-七尾駅-和倉温泉駅
- 金沢〜富山・魚津間:金沢駅-(石動駅)-高岡駅-(小杉駅)-富山駅-(魚津駅)
使用車両
和倉温泉・富山発着時代には金沢で増解結を行う列車も設定されていた。
- 485系/583系:雷鳥、スーパー雷鳥時代に使用された車両。2001年までJR東日本の485系車両が新潟雷鳥で充当されていた。
- 681系/683系:現在使用されている車両。原則9両編成、一部列車で12両運転。
車両愛称としての「サンダーバード」
チビッコ達「あっ、サンダーバードだ!」
サンダーバードのインパクトが強過ぎたせいか、チビッコ達からは「しらさぎ」「こうのとり」「くろしお」等々の681系・683系(及び直流化改造車289系)を使用する列車を全てサンダーバードと呼ぶ事が多く、681系及び683系の車両愛称としても定着している。
国鉄におけるこだま形の151系・181系、月光形の583系と同じニュアンスである。
特に「しらさぎ」は使用車両の運用、前述の全車指定席化告知ポスター表現等の理由でサンダーバード呼ばわりされやすい環境下に置かれている。
関連動画
デビュー当時のCM