曖昧さ回避
- 「ざます」口調及びそのカタカナ表記、あるいはその口調で話すキャラクター、またそれを連想させる絵等に付けられるタグ。平仮名のざますより強い口調&語尾を強調する用途が有る。
- 伝説級のクソゲー「ザ・マスターズファイター」の略。
- 漫画&アニメ「ドラゴンボール超」に登場するキャラクター。ここで記述する。
概要
CV:三木眞一郎
『ドラゴンボール超』「“未来”トランクス編」の登場人物。芯人と呼ばれる界王神や界王を輩出する特殊な種族。
卓越した戦闘能力を買われ、見習い界王神として第10宇宙の界王神・ゴワスの下で修行を積んでいる。
作中では「現代のザマス」と「未来のザマス」、そして「第三(並行世界)のザマス」(後述)の三者が登場する。
総括した神物像(※ネタバレ注意!)
表向きでは師匠であるゴワスに対しての忠誠心も高く、真面目で謙虚な界王として振る舞っていたが、本性は自身の正義の為ならば邪魔な人間だけでなく、長年仕えてきたゴワスや自分以外の他の神々の命を奪おうとするなど極めて過激で残酷な思想の持ち主。
三者とも共通する点として、極度に潔癖な性格ゆえに度の過ぎて歪んでいった正義感を持ち、過ち・愚行を繰り返す人間に強い不信感を持っている(ここで言う人間とは知的生命体全体を指し、地球人やサイヤ人はもちろんババリ人のような亜人に近い見た目の宇宙人も含まれる)。
「人間が正しさを持たず争う事」に対して過激で野放しにして良いのかと考え、実際に人間──孫悟空との手合わせで敗北した事やババリ人の野蛮さを目の当たりにした事により、その不信が一層過激なものへと転じ、やがては「人間が努力によって神の領域まで強くなる事そのものが神への不遜な行為」と捉えるまでになり、成長そのもの・存在そのものにすら否定的・侮蔑的になった。
彼の語る言葉や考え方は、相手の落ち度を盾にした悪・即・斬思想を、将来性や長所に目を向けないことで正当化している部分が多く、狭量な矛盾・ナルシストさを孕んでいる。
負けず嫌いな面があるが、自身の力量不足に直面すると、自身の不甲斐なさを恥じるのではなく他責思考に走り、自己の修業や鍛錬など努力に精を出すことなく即席かつ安易(卑劣)な手段と自己賛美、他者否定に注力するため、その性質の悪さに拍車がかかっている。
自分の正義を認めない者は相手の言い分を聞かずに敵対視し、暴力的な手段や排除も辞さない。
本人もそれを認めていて、未来篇にてゴクウブラックから悟空とベジータに発言を無視されている事を指摘されても、もうすでに気にせず「私は自分に酔っているだけ。誰も聞いていなくても関係無い」と返すという一幕もあった。
身も蓋もない事を言えば、自分以外には如何なる美点も許さない程厳しい割に自分だけには甘く、最終決戦の最中、ベジットがこぼした「ああ言えばこう言う」という言葉が、彼の狭量さに満ちた信念を端的に物語っている。
一方で、元々は潔癖過ぎるザマスがここまで自己を正当化するほど歪んでしまったのは、思慮の浅い短絡さゆえにただその場の失敗を排除するという場当たり的な対処しかできず、根本的な解決手段を見いだせなかった事と「何故過ちを続ける人間を神は生かしておくのか」「過ちを繰り返し続ける人間を何故生かしておかねばならないのか」、でも「間違いを糧に過ちを正すことは認めない」という疑問に対し答えを出せなかった点にある。
「神は万物の上に立つ存在」=「人は神の下」という前提に固執して人間の美点に目を向けられず、それ故に己の抱え続けた疑問に対する答えを見つけられなかったザマスは、自分を正当化する形で歪んでいった。
もしもザマスが、失敗に目を向けて分析するような思慮や「成長を見守る」界王神の在り方を受け入れ、人間の負の側面だけを見つめることのない視野の広さがあれば、何かが変わっていたかもしれない。
事態終結後、ザマスの師匠ゴワスはビルスから「これからは強さじゃなく〝心〟で弟子を選ぶんだな」と忠告された(漫画版ではウイスが忠告し、更にビルスが釘を刺す流れとなっている)
そしてゴワスはザマスを責めることなく、弟子の心の闇に気付けなかったことを静かに悔いるのであった。
基本的には、嫌悪・侮蔑しているのはあくまで人類と自分以外の神族であり、それ以外の動植物のような自然に対しては破壊対象と見做しておらず、慈愛の感情を向ける一面もある。ザマスの人間嫌いの原因には、人間によって虐げられる動植物への慈悲もあったのかもしれない。
……と思われていたが、悟空たちに追い詰められた果てに世界そのものとなった際、彼らを狙った絨毯爆撃でもろともに薙ぎ払っている(しかも、悟空たちだけを狙えばいいものをご丁寧に地球全域をくまなく爆撃している)ため、正直こちらについても自分の主義主張を正当化するためのパフォーマンスであった疑いが強く浮上している。
ちなみに、「人間0計画」遂行のためにわざわざ天敵たる破壊神がすでにいない世界を選んで襲撃するなど、妙なところで堅実な一面も。(実際に<悟空のいる世界>のザマスは為す術もなく“破壊”されてしまっている。未来世界をターゲットに選んだ理由には、歴史改変を行なったブルマとトランクスの存在もあったが。)
その一方で、どうやら全宇宙の絶対的な存在である『全王』の存在を知らなかった、もしくは対処できなかった様子。(全王自身もザマスの存在は知らなかったようで、一切対処はしていなかった。)
そもそも排除しようと考えても、ザマスでは消されてしまうのが関の山であり、実際そのような末路を遂げた。
アニメ版は不明だったが、漫画版ではブラック共々『全王』の存在を明確に認知・危険視しており、自身らの計画と活動の発覚を警戒していた様子が描かれている。
ゴワスからは「ザマスは神と人との矛盾に捉われすぎた」と評されているが、今回の一連の彼の行動の根幹には己の視野狭窄から来る「レッテル貼り」と「差別感情」があり、その言動も含めて「神の行い」と言う割には小物臭がにじみ出ている。
彼が一般の人間であればまだ、せいぜいヘイト行為、悪くてもテロリズムに走る程度のことで済んだであろうが、神族であるザマスになまじ力があったために、その被害はテロリズムの域をはるかに超えて拡大。最終的に12の宇宙が、そこに住まう命のほぼすべてを巻き込んで消滅し、現地の生存者わずか2名。しかもドラゴンボールによる救済措置もないという、ドラゴンボール史上最大最悪規模の大惨事となってしまった。
ドラゴンボールという作品での世界では、主人公である悟空との何らかの形で交流を得た者は少なからず影響されている者が殆どで、かつて敵であった者も彼との交流を得て改心や考えを改めた者が数多い(ベジータやピッコロなど)。しかし、逆にその存在を真向に否定する者も存在しており、フリーザなどはその典型的な例でザマスもそちら側である。
アニメ版のザマスは、並行世界のもう一人の自分に対しては失態に関しても特に責める事はないが、漫画版のザマスは片方が不利な時にもう片方がサポート出来なかったり、後手を取るとその不甲斐なさに苛立ちを見せている。
界王神達が敵になる、彼らがポタラ合体して襲ってくるなど、魔人ブウ編の味方陣営が敵になる構図であり、魔人ブウ編の次の敵キャラとして相応しいキャラと言える。
漫画版では魔人ブウのようにザマスが再生する展開もあり、そういった意味でも魔人ブウ編の次の話らしい。
ザマス(現代)
「ゴワス様、私は常々考えている事があります。人間とは、本当に護るべき存在なのかと」
「これ迄、人間の営みを数知れず観てきました。〝栄え・争い・滅び〟それを永遠に繰り返す。私にはそれ等がとても愚かな事に感じられるのです。愚かな過ちを繰り返すだけの存在を護る価値が有るのでしょうか?いっそ、吾々の手で誤った営みを終わらせるべきではありませんか」
<悟空のいる世界>に存在するザマス。両耳にオレンジ色のポタラを着けている。
破壊神ビルスとウイスがゴクウブラックの正体として目を付けた人物。その「気」がブラックのものに似ているため、疑いがかけられた。
悟空との交流でザマスの人間不信を改められると考えたゴワスの計らいにより悟空と組手を行うが、悟空の強さを目の当たりにした結果、人間の危険性を再認識。
さらに悟空の親しげな態度も神への無礼だと捉え、彼を傲慢な悪と決めつける。
ゴワスに薦められ神チューブで悟空が出場した破壊神選抜格闘試合を観戦した際に超ドラゴンボールの存在を知り、ズノー星へ向かう。
そしてズノーから超ドラゴンボールや悟空の事を聞き出すが、その際にはズノーの付き人を弾き飛ばした上に、ズノーから(自分の聞き方が曖昧過ぎた事を完全に棚に上げて)力ずくで情報を要求しており、その振る舞いはもはや次期界王神と呼ぶにはとても相応しくない、彼が人間に対して抱いている傲慢・粗暴なものへと変わり果てていた。
ザマス(未来)とゴクウブラックに敗北し帰還した悟空たちから話を聞いたウイスは、ザマスがゴワスを殺害して時の指輪を奪い、それを悪用して「ゴクウブラックを生み出す」「自身を不死身にする」という願いを同時に叶えたのではないかと推測。悟空と第7宇宙の界王神を連れ、ザマス(現代)の監視を行う。
実際、ザマス(現代)はゴワスの殺害を目論んでおり、手をかけたところをウイスによって時間を巻き戻され、未然に防がれる。
目論みが悟空たちに目撃された途端、開き直った態度でゴワスを呼び捨てにして本性を現し抵抗するが、最期はビルスの手により破壊された。
ちなみにこの際、時の指輪が一つ増えることになる。この詳細は並行世界(ドラゴンボール)を参照。
漫画版では悟空とザマスが直接対面することは全くなくなっており、ザマスは神チューブで悟空のことを知ったという設定になっている。
その後にズノー様をザマスが襲撃したことでザマスが目立つ存在となり、キビトの伝達で悟空たちにその情報が伝わりザマス破壊に至った。(ズノーに超ドラゴンボールで人間の体を乗っ取るという質問をしていたことがこの伝達で判明したため、ゴクウブラックの正体特定につながった)
もちろん、前述したとおり悟空との直接対面は全くないので、ザマスを破壊する際に悟空は立ち会っていない。
余談だが、漫画版四巻ではゴワスにスカウトされた際の、界王時代のザマスの一枚絵が収録されている。
ザマス(未来)
「君に逢いに来ました」
「神の偉大な贈り物である知恵を 私利私欲の為に利用する 愚かで野蛮な生命体が…!!」
「世界は美しい───だが人間の醜さが其の美しさを穢す。因って吾々は凡ての人間を消し去り、美しい世界を取り戻す!!!」
<未来トランクスのいる世界>に存在するザマス。ゴクウブラックと手を組み、「人間0計画」と称して地球人を殺戮している。
ザマス(現代)と異なり、界王神の象徴である緑色のポタラを左耳に着けている。
また、超ドラゴンボールの恩恵で不死身の肉体を得ており、如何なる攻撃も通用しなくなっている。
(但し漫画版の方ではトランクスよりも弱く、いくら不死身であっても人間ゼロ計画は絶望的と悟空に指摘されている)
漫画版では、現代ザマスと悟空が会うことがなかったため彼との対面で初めて悟空がザマスの容姿を知る流れとなっている。
この世界のザマスは他の並行世界のザマスと同じく人間に不信感を持っているが、人間に会った事も無ければ神を殺めた事も無いがたまたまブラックがゴワスを殺害した現場を目撃し、ブラックからは「お前もこうしたかったんだろう」と語るところを見ると、界王神の在り方に不満はあった様子。
その後、ブラックの正体、そして彼の目的が自分と同じ人類の殲滅である事を教えられ、互いに唯一の理解者だと意気投合し、ブラックが両耳に着けていたポタラの片方を貰い受けて界王神となった。
攻撃対象はあくまで人間である為自然は残しているらしく、草木が茂る山林の奥の小屋を拠点にしている。
漫画版では平行世界の視察に奔走しており、ブラックとは別行動を取っている。
最終的にブラックから貰い受けたポタラを右耳に着け替える事でポタラ合体を敢行する。
その理由はアニメ版ではトランクスに魔封波で封印されかかった(封印のお札を忘れてしまったため、封印完了できなかった)事で人間の危険性を改めて認識したことによるもので、未来ザマス自らブラックに提案した。
漫画版ではポタラ合体の提案者がブラックになっている他、単純に悟空達に勝つのが難しいほど実力差があるため形勢逆転するために実行した。また魔封波を実行したのも悟空本人となった(但し封印のお札と間違えて割引券を持ってきたために封印失敗)。
ザマス(並行世界)
「最も醜い存在(もの)には 重い罰を受けて貰う。這い出る事すら出来ない...絶望と恐怖を!!!!」
ゴクウブラックのことを示す。
<未来トランクスのいる世界>の地球に突如として現れ、壊滅に追い込んだ謎の戦士。孫悟空と瓜二つの容姿・声を持ち、左耳に緑色のポタラを着け、右手の人差し指に時の指輪をはめている。
その正体は、<悟空のいる世界>においてゴワスの殺害に成功し、悟空の肉体を乗っ取った分岐世界のザマス。今回の事件を引き起こした張本人である。
自らの野望を実現するために自分の体と入れ替わった悟空や孫悟天・チチを始めとする何の罪もない人々を殺戮し、別次元の界王神(そして間接的に対になる破壊神)達も抹殺するなど、その凶行には歯止めが利かなくなっている。
アニメ版では世界を救いたいと願うトランクスやブルマに対しても「時間を変える事が罪」として憎悪を向けているが、同じような事をしている自分の責任を「トランクスの方が先に行い、回数も多い」「トランクスが悟空を助けなければこんな事にならなかった」と棚上げしており(さらに言えば、人造人間・セル編時点のトランクスやブルマ達が「時間移動は罪である」事など知る由もなく、仲間も全て殺され、現在進行形で暴れている自分より格上の人造人間から地球を救う為に寸刻を争う状況下では、自らが修行して強くなるよりはタイムマシンで過去の世界に干渉する事がその場で思い付く限り最善の策だった)、もはや完全に邪悪の化身と化した。
ビルスがザマス(現代)を破壊しても、救われるのはあくまでその時間軸の世界のみで、歴史が分岐した並行世界(ゴクウブラックが誕生した世界)には影響を与えなかった。この詳細は並行世界(ドラゴンボール)を参照。
また悟空を乗っ取る相手に選んだ理由については、「人間で在りながら神をも凌ぐ力を手に入れた悟空は神々の失敗の象徴であり、その悟空と一つになる事で人間の罪と神々の失敗を引き受ける事が絶対神たる自分の務めだから」と語っていた。
なお、直前にベジットから「悟空の体を乗っ取った時点で人間0計画は決して実現しない」と皮肉を言われており、実際は本心ではなくその場凌ぎの言い訳だと思われる。これはおそらく前述の負けず嫌いな性格から来るものだと推測できる。
合体ザマス
「此こそが正義───────力も智慧も焰も光も総て神の許に戻る。人間の暴力に塗れ穢れた世界は 神の 神による理想の世界に生まれ換わるのだ………。」
「またか… 人間よ、またなのか。人間は常に神を模倣する 何故だ。神が偉大な故か 神が美し過ぎる故か 然し悲しきかな 憐れむべきかな 神が行えば〝善〟と成る事も、人が行えば此皆〝悪〟と成り────〝罪〟と成るのだ」
ザマス(未来)とゴクウブラック(超サイヤ人ロゼ)がポタラで融合し、事実上一つの存在に戻った最終形態。
肌や髪の色、人格や声はザマス、髪型はゴクウブラック(超サイヤ人ロゼ)のものが受け継がれている。また、背中には後光を思わせる光輪(光の壁)が顕現している。
その戦闘力はもはや究極と呼べる次元に達し、悟空とベジータがベジットに合体した上で超サイヤ人ブルー化する事でようやく互角に渡り合えるほど。
しかし、不死身ではないゴクウブラック=悟空の肉体と融合した事が仇となり、ザマス(未来)が有していた不死身の特性が不完全なモノになってしまっている。
ベジットとの戦いでのダメージと未来の人達の希望の光や悟空達の気を貰ったトランクスの光の大剣によって斃されても独善の意思を持った因果律そのものと化し、〈未来トランクスの世界〉と同化する所か、時空を越えて過去の並行世界にまで侵食し始め、あらゆる時空の全ての存在を滅ぼそうとするも悟空に召喚された未来の全王によって全宇宙もろとも消滅した。
漫画版では不死身の特性が不完全という描写はなく、むしろヤバい具合になっている。
アニメのように半身が崩壊することはなかったが、融合が解け掛かっているのに「ザマス同士が拒んだ」ことからよりグロテスクな状態となった。
トランクスに真っ二つにされ、ブラックの方を串刺しにされるが合体ザマスの姿となって復活。
ザマスの方も同様に変身し、二人掛かりで悟空を圧倒する。ベジータの新技ガンマバーストフラッシュで二人ともバラバラにされたが、肉片が合体ザマスの姿となって復活するという最悪の事態となった。
100人近くの合体ザマスが悟空たちを包囲する様は、まるでどっかの100億パワーの戦士たちである。
しかし悟空により全王が召喚されて全てが露呈した瞬間、それまで自身が神と驕り昂っていたザマス達はこれから起こる『罰』に一斉に青ざめ、一目散に離脱を試みるも全てが遅すぎたのだった...。
「「「ぜ、全王様ッッ!!!!?」」」
「な、何故此処に...!!!」
「ま、まずい...!!!!」
「に、逃げなくては...!!!!」
全王
「ムカつくね。」
【こんな世界 消えちゃえ。】
結末はアニメと同様に、悟空が呼んだ全王(未来)によって世界まるごと消滅させられるという末路を辿った。
かつて誠実だった神は自らのエゴに溺れて邪悪となった結果、最上位の神である全王によって全てを永遠に失ったのだった。
戦闘力
現代ザマス
全宇宙で最強の界王であり、その力は界王としては規格外で、界王神を含めてもトップクラスと評される。
実際に、悟空からは「オラの宇宙の界王神様辺りじゃ敵わねェな」と評された。
その戦闘力はまだ発展途上であり、実際にザマス(現代)と手合わせした悟空の見立てでは「やがて破壊神であるビルスと同レベルの強さになるかもしれない」という(ビルス当人は「次元が違うから比較するな」と否定している)。
力押しが多いドラゴンボールでは珍しく防御手段に力で受け止めたり吸収するのではなく攻撃を受け流す技法を用いる。紫色のオーラを纏う事で気弾系の攻撃を無効化したり、腕に気を集め斬撃として放つ。
未来ザマス
「この不死身の肉体─────是ぞ神・・・!」
「サイヤ人諸君、有難う。君達の無駄な〝強さ〟のお蔭で この肉体の偉大なる不死身さがより引き立つ事になる」
悟空の見立て通り、その戦闘力は現代の頃とは比較にならないほど上がっており、超サイヤ人ブルー状態の悟空に対して優位に立つほどまでになっている。
また、超ドラゴンボールで得た究極的な不死身の肉体を持ち、打撃、斬撃、刺突、気功波とあらゆる攻撃をあらゆる火力で受けても全快する。
その不死性はあの魔人ブウを遥かに上回っており、頭や全身を消し飛ばされようが食らった端から即座に復元してしまうほどで、痛覚も消えている。後述の例外を除いてザマスを殺すどころかダメージを負わせる事も事実上一切不可能。
一方不死身である事に完全に慢心しているため、防御無用と言わんばかりに戦い方には隙が多くなっており、上記の受け流す技法を切り捨てている(作中でも悟空に「不死身だからって油断し過ぎなんじゃねェか?」と指摘された)。場面によっては能力的に劣るトランクスが善戦する姿も見られた(ただし、この時のトランクスは超サイヤ人ロゼのブラックにも善戦しており、トランクスのパワーアップも大きい)。
しかし、完全無欠の不死身故に「肉を切らせて骨を断つ」事へのリスクがないので、攻撃を受けてでも相手を捕らえる事を優先したり、悟空とトランクスを取り抑えて自分ごとかめはめ波で撃ち抜かせる、自分が相手の気を逸らしている隙にブラックに自分の体の死角から気の刃で貫かせるといった絶対に真似出来ない荒業で追い込んだりもした。(無論、超サイヤ人ブルーに圧倒されないだけの純粋に高い戦闘力もある)
また、不死身ではあるものの、魔封波のような封印に対する耐性はなく、森羅万象を消滅させる全王の力にも耐えられない。
漫画版では金縛りや超能力、体力を全回復させるといった界王(神族)としての厄介さが強調されており、本人も神としての能力を使う事を目的に、あえて戦闘力ではなく不死身を願いに選んだとしている。
しかし、実力的にはブラックはおろかトランクスにも劣り気味であり、不死身の肉体もアニメ版と違って痛覚が残っている。それ故に、悟空らに歯が立たない上に攻撃を受ける度に回復と激痛(苦痛)を覚える事を繰り返すという、肉体的にも精神的にも追い詰められる事となる。また再生もザマスの意志で行っているようであり、悟空は矢継ぎ早に攻撃を行い妨害している。
ただ、神が行う金縛りなどの能力は実力差とは無関係に効果を発揮する事も判明しており、不死身の肉体で神の力を行使するザマスの危険度は極めて高い。
技
- 神裂斬
紫色の気を腕に纏わせ刃の形にして敵を斬り裂く。
ゴクウブラック(および合体ザマス)の同技と比較すると短剣状でリーチは短い(漫画版ではブラックや合体後と同様リーチが長くなっている)が、現代の時空のザマスの放つものでさえ自分とゴワスに襲いかかってきたババリ人を縦に両断しつつ、その余波で地面や後方の岩壁ごと斬り裂くほどの威力を持つ。
アニメではこの技に名前はなく、「神裂斬」という名前はゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』でつけられたもの。
- 神裂波
かざした掌から前方に大きな闇の気の塊を展開する技。そのまま相手に向けて放つことも可能。
- 神裂降矢
かざした掌から強力な闇のエネルギー弾を連発して放つ技。
- 瞬神裂斬
自らを巨大な気の刃へと変え、突進して切り裂く大技。
- 超ブラックかめはめ波
ゴクウブラックの技だが『ゼノバース2』ではザマスも使用可能。相手を殴り飛ばした後、追撃として黒い気に塗れたかめはめ波を見舞う。
余談
- その容姿
原作者の鳥山明は「超サイヤ人ブルーは白髪にする案もあったが、次の敵と被るのでやめた」という情報を出しており、初登場時点からザマスがその「敵」なのではないかとも言われていた。
実際に、「“未来”トランクス編」終盤には合体ザマスが登場。その容姿はまさに白髪の超サイヤ人と言えるもので、確かに丸被りと言える。
- “未来”トランクス編編以降のザマス
合体ザマスが消滅し、未来トランクスと未来マイが<未来トランクスのいる世界>の「ゴクウブラックが現れる前の時代」に旅立つ事になった際、同行したウイスの依頼を受けたビルス(バビディ一味との戦いの余波で消滅する前の<未来トランクスのいる世界>のビルス)によって、不死身になる前の同世界のザマスが破壊された模様(封印する手段にも言及されていたが、ウイスは「破壊するよう頼む」と言っていたため破壊された可能性が高い)。
- クロノクロスに登場するキャラとの類似点
過去に鳥山明がスタッフとして参加したゲームの続編に登場するダークセルジュ(ヤマネコ / フェイト)は、ゴクウブラックやザマスとの共通点・類似点が非常に多い。
「ゴクウブラックとネーミングセンスが似ている(自分で名乗っているわけではなく、便宜上そう呼ばれているだけ)」
「正体は時間移動して来た並行世界の神が主人公の肉体を奪ったもの(龍が関係した玉を使って精神を交換した)」
「元々は人類の守護者になるはずだったが、ある老人との関りや願いを叶える秘法に魅入られ、人間への歪んだ愛憎から豹変する(人類に対して破壊活動を行った)」
「手始めに並行世界の主人公一家を殺害した(『父親』の肉体を乗っ取り妻子を殺した)」
「計画の一端として主人公を暗殺する(成功した歴史のフェイトは生存しており、失敗した歴史のフェイトは消滅している)」
「最終目的は、人と機械が融合した新たなる種の誕生(結果として「人間」は世界からいなくなる)」
「主人公たちに願いが叶う秘法が渡らないように破壊する(シチュエーションが少し異なり、フェイト自身もそれを求めていたが主人公たちに先を越されそうになったので止む無く破壊した)」
などなど。
しかも計画の過程でヒロインの家族を焼き殺し、天才科学者の姉まで殺しているため、仇として猛烈に恨まれている。なお、そのヒロインは過去の世界へと飛んで死の運命にあった主人公を救うなど未来トランクスと同じことをしていたりする。
ちなみにフェイトはこれまた二人存在しており「オリジナルのフェイト」と「主人公の肉体を奪った分身(こちらが主導権を握っている)」がいる。決戦の際は一つの存在となって死闘を繰り広げた。
またフェイトの前身に当たる「マザーブレーン」は、滅びの未来世界において人間を不要な存在と断じ抹殺を目論んでいた。
ゲームでの活躍
ゲーム作品などではゴクウブラックや合体ザマスが優先される事が多く、通常のザマスはやや不遇な立場に置かれている。
最終弾のGODミッション10弾で登場。新エイジ「反逆のザマス編」では超ボスの彼一人で登場、ゴワスは強制で仲間になる。ミッションでは善人専用のカードアクションアビリティの「フリーズ」を使ってくる。史上初の悪人のフリーズである。
URカードの「歪んだ正義感」は、戦闘力バトル終了時に敵アタッカーの数が仲間アタッカーの数より多い場合、自分の気力を回復し、敵全員のCIスピードを速くするという効果。
ロックオン「排他的な一撃」は、必殺技が発動できる時にアタッカーにするとロックオンした敵を攻撃し、1.2倍のダメージを与え、自分と違うバトルタイプの敵を攻撃した場合は効果が3倍になる(1回限り)という効果。
今弾のURザマスはエリートタイプなのでヒーロータイプかバーサーカータイプを攻撃すると効果的。
『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では、時の裂け目の向こうに広がる未来世界に登場。この世界ではゴクウブラックから人間を守るために17号&18号が戦っており、そこへ13号~15号たちまで絡んでくるというもの。メインストーリーではザマスは姿を見せないが、エクストラシナリオをプレイすることで登場する。
シーラスの謀略によってゴクウブラックがアムズに吸収された時に突然現れ、「パートナーを返してもらう」と言い、ポタラの合体を利用してゴクウブラックを引き剥がし、そのまま合体ザマスとなった。
ビートたちの力では合体ザマスを滅ぼすことができなかった。そこで永久エネルギー炉を持つ17号&18号が時間を稼ぐ間、ビートたちがシーラスを追うという結末となった。
余談だがDBHシリーズのザマスはまだキャラ設定が定まってなかった頃に収録したのかそれとも音響監督の演技指導の問題か不明だが本編のザマスとは別人みたいなキャラでオネェみたいな雰囲気になっている。
少年時代の悟空(ゲーム中の名前は「孫悟空:少年」)とEXフュージョンが可能で、「ゴマス」という名前になる。師匠のゴワスに近い名前になったが、彼と似た点はあまりない。
悟空とザマスの恐るべきフュージョン戦士だが、中身は悟空なので善の心の方が強そうではある。
初登場はガシャ産のSSRキャラクターの一枚として極力実装。
超サイヤ人ロゼゴクウブラックの超激戦イベントで手に入る覚醒メダルというアイテムを一定数使用する事で、『ドッカン覚醒』(いわゆる進化)する事ができる。
パッシブスキル(攻撃ターンに発動する個人スキル)では貴重なHP回復のスキルを持っている。しかし、インフレが起こった今、それ以外の魅力はほとんどないキャラとなってしまった。
次に実装された極知属性のザマスは優秀な『ダメージカット』をパッシブスキルで持っている。ダメージカットは今もなお腐ることのないスキルのため、ガシャ産キャラとしては優秀な部類に入る。…が、ダメージカットは40%なのでドッカンバトル内の超高難易度イベントである「バトルロード」ではある程度のダメージを通されてしまう。
そして念願のフェス限定キャラとして実装された。属性は極速。
今までにいなかったアクティブ変身を持っており、自分のタイミングで変身することができる。また、その前にも変身があり順序としては「ザマス→合体ザマス→合体ザマス(ドロドロ?)」となっている。またアクティブスキルの一種であるアクティブ変身には声がついており、欲しがる人も多かった。
リーダースキルは『神次元』カテゴリの強化。また、最後まで変身しきるとダメージカット&属性無視という化け物である。
そしてこれはフェス限定ザマス以外にも言えるのだが同一人物である「ゴクウブラック」、「超サイヤ人ロゼゴクウブラック」、「合体ザマス」の3体とは、リンクスキル(攻撃ターンに同一リンクを持つ者と隣り合うと発動するスキル)の相性がかなり良いため、一緒に出すことでそのポテンシャルをほぼ完全に発揮することができる。
DLCにて登場。追加ストーリーもあるが、基本的に「未来トランクス編」とほぼ同じ。
歴史改変の異変を感じた時の界王神は、二人のタイムパトローラー(1と2の主人公)に異変を解決する任務を与えた。実は黒幕の手によってザマスはパワーアップしていた。
しかも時の指輪の影響か、新手の二人組(タイムパトローラー)に違和感を感じ始めるザマス。
合体した後、二人のタイムパトローラーの素性を見破り、「神々を全て滅ぼしたがまだ残っていたとは。お前達の上司に伝えとけ。
ここ(未来トランクスの世界)を滅ぼしたら、次はお前の番だとな」と時の巣にいる時の界王神の抹殺を狙っていた。
もはや合体ザマスの力は主人公たちも圧倒するほどとなっており、地球の人たちの気を集めた「ホープソード」でも押し返すことができなくなっていた。
しかし、ザマスが発生させた時空の裂け目から様々な歴史で生きるトランクスとその仲間たちの気が送り込まれたことでホープソードが強化。アニメと同様にトランクスによってザマスは倒された。
任務を終え時の巣に戻ったタイムパトローラー達と時の界王神の前に魂の姿で来襲してきた(アニメ本編でも、悟空の時代でも現れた為、他の歴史にも現れていたのかもしれない)。
だが、時の界王神に「貴方が消えるのは、もう決まった歴史なのよ」と吐き捨てられ、アニメ本編通り、悟空に呼ばれた全王によって消滅された。
なお、トランクス:ゼノは、「俺が再び罪を犯した歴史」と語っていることから、ゼノバースシリーズは「未来トランクス編」の後日談と解釈できるようになった。
ちなみにこのストーリーでは、ザマスの所業を知った老界王神が「同じ界王神として赦せん!」と憤りを見せている(実際にザマスの精神が時の巣にやって来た時は腰を抜かしていたが)。
「∞の歴史編」では、フューの介入によって現れたタピオンと戦うことになる。ルートによっては主人公がタピオンと戦うが、そうでない場合はタピオンの体内にザマスが封印されるという結末になる。
師匠として登場する方のザマスは、「人間0計画」を実行しようとしているだけで、まだ着手はしていない。当初は主人公を滅ぼそうとしていたが時の界王神に仕えていた影響か、神の気を少なからず帯びていた。
そこで興味を持ち、「私の役に立つのだ」と言って(勝手に)配下に任命する。また役立ってもらうように自らの技も伝授してくれるようになった。
修行を続けると「お前もそろそろ神を名乗っても良いかも知れない。ふっ、神もたまには冗談を云うのだ」と告げてくる。その後、神に近づけるようにとかつて老界王神が孫悟飯の力を解放する際に行ったあの儀式を行ってくれる(フンフフーン♪)。
しかし、人間を滅ぼすという計画の協力を主人公に求めた際に難色を示されたため、「我の力を得る為に利用していた」と解釈。「許される事では無いぞ貴様ァァァァァァァァァ!!!!!」と激昂し、本気で殺しにかかってきたが、敗北後は「一先ず合格だ」と語り、手を引いた。
主人公を人間と見て見下す言動が多いものの、上記のように見込みのある人間として扱っており、たまにデレたりする。
∞の歴史編では時の界王神からの依頼で主人公のパートナーとして協力してくれる(勿論途中で裏切ったりしないのでご安心を)。同じ界王神のよしみで手を貸してくれたようだが、仲間意識は薄い様子。
黒幕が彼女に手を出した時は「神に手を出すのは許さない」という態度だったが、「役立たずの時の界王神より主人公の方が使える」と言い放っている。
しかも「時の界王神を排他して主人公がその座に就けば良い」と、かつて自分が行ったようなことを勧めてくる。不謹慎に違いないが、彼がそう発言するほど主人公に入れ込んでいるのもまた事実。ザマスにとって主人公とは、唯一認めたかった「人間」だったのかもしれない。
ちなみにダーブラのことは「汚らわしい魔族」として忌み嫌っており、人間0計画を実行に移した暁には真っ先に魔族全体を滅ぼすと告げている。
ルート次第では未来ザマスと戦うことも可能。この歴史のザマスは魔術で操られたジレンを仲間に加えており、ゴクウブラックには「自分たちだけで十分のはずなのになぜ?」と疑問に思われていた。
しかもパートナーのザマスは「我が崇高なる計画に人間を加えるなどなんたる妥協!」と憤り見せており、闘いが終わった後は「所詮まやかしの私 本物に敵うべくも無い」とコメントしている。
事件解決後は主人公に人間0計画への協力を求めてきたが、やっぱり断られたので激しく激昂していた。どうやら彼が計画を実行に移すにはまだまだ時間が掛かりそうである。
パラレルクエストでは主人公を力の大会のメンバーに加えようとするビルスに無理やり協力させられ、第10宇宙の界王という立場を主張して断ろうとするが「ゴチャゴチャ言うな」の一言で黙らされた。
追加コンテンツ『Future saga』チャプター1ではザマスと入れ替わった悟空が超極悪化したゴクウブラックに立ち向かう。
この世界ではフューに唆されたことで「ザマスが悟空の身体を乗っ取りゴクウブラックとなったが、ザマス悟空やチチ、悟天達を殺さなかった」世界となっている。(上記の三人のザマスの分類で言うなら「並行世界のザマス」の分岐存在)
フューによるパワーアップこそ成しているが他の戦士達が健在であることや、別の宇宙から無理矢理呼び出したヒットや第6宇宙のサイヤ人達(キャべ以外とはまだ面識がない)が正気に戻ったことによる加勢、ゴクウブラックにかこつけて別世界のブルマ(他の世界のブルマは破壊神や時の界王神に口止めされてしまっている)にタイムマシンのことを聞きたかっただけで実は初めからザマス(ゴクウブラック)を切り捨てる気だったフューの裏切りなどもあり、ザマス悟空の元気玉を拳に収束させたパンチ(本来は元気玉として使うつもりだったが、身体が自分のものでないためか制御に失敗し不発してしまったため、このような使い方をした)を超極悪化結晶に受けて敗北、拘束された模様。
身体を乗っ取っているのは彼個人の能力ではないので元に戻らなかったが、「超ドラゴンボールを使えばいい、アレなら神相手にも効果を及ぼせるはず」と奇しくも乗っ取ったのと同じ手段を考案されていた。(身体を取り返すために殺すわけにもいかず、超ドラゴンボールは身体を奪うのに使われたばかりなので、一年程は拘束されっぱなしだと思われる)
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