「話を聞こう。どんな事件だ?」
プロフィール
身長 | 186cm |
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体重 | 68kg |
誕生日 | 10月3日 |
好きなもの | パズル全般、推理小説 |
嫌いなもの | 夢も覇気もない者 |
決戦の日 | その海で王と並び立つ |
魔術系統 | 基礎的な強化や解析。メインとする術式の特質は解毒 |
魔術回路 | 質:E / 量:D / 編成:正常 |
CV | 浪川大輔 |
演者 | 松下優也 |
概要
魔術協会の事実上の総本山である時計塔の一級講師。
近年創立された時計塔の十二番目の学部である現代魔術科の学部長で、近年の魔術師で最も出世した男。黒髪のロングヘアーと常に眉間に寄った皺が特徴的な30代前後の男性。
第五次聖杯戦争の10年後に遠坂家の当主と共に冬木の大聖杯を完全に解体したことから、「聖杯戦争を解体した男」と呼ばれる。
また敵対した魔術師の魔術を勝手に解明・改良し、自分の特許として奪う手口から、「略奪公」とも呼ばれるようになった。
他にも、「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「絶対領域マジシャン先生」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「マギカ・ディスクロージャー」「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男(※)」など。性別問わず様々な人物に慕われる人気講師だが、裏を返せば厄介な人物達に絡まれまくる苦労人。
※『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の頃は4番目→3番目。
人物
かなり偏屈な人物で怒りっぽい。
いつも眉間に皺をよせた不機嫌そうな顔をしており、実際不機嫌。
だが同時に非常に面倒見が良く、どんな問題児も見捨てない、ある意味お人好し。
魔術師だが考えはどちらかと言うと一般人寄りであり、魔術師一般に疎いとされている現代科学技術にもある程度精通している。加えて、魔術にまつわる洞察力は老練の魔術師が舌を巻くほど深いものである。
それらを活かし、古いやり方にもとらわれず新しいやり方を取り入れることから、時計塔の幹部の中では革新派と見られている。ただし実際は古いやり方であろうと新しいやり方であろうと有効であるならば取り入れるため、中庸というのが正しい。
ロードとして持ち上げられた当初はエルメロイの傀儡と思われていたが、すぐにその周囲の評価を覆したらしい。
基本的には政治に無頓着で魔術師として根源を目指しているが、現在ではもっぱら時計塔の講師としてその天才的な手腕を発揮。彼の異常なまでに解りやすく実践的な授業は時計塔で居場所のなかった新世代の若者たちの間でたちまち話題となり、さらに権力争いに敗れて日陰者扱いされていた講師たちを何人も説得して登壇させ、これまでになかった多角的な教育体制を実現した。
彼の元で学んだ魔術師の全員が大成しており、その全員が「色位」か「典位」の称号を得たとされ、幻と言われる「冠位(王冠)」の称号を持つ者すら出るのではと噂されている(なお今では消えた設定だが、かつては彼の弟子になって「王冠」階位を得なかった者はいない、という話だった)。
彼が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図や歴史が変わるとまで言われている、型月21世紀の偉人の師である。
もっとも彼にそんな野心などなく、
「笑い話にもならん。いまだ四階級どまりのこの私が、何で他人の面倒を見てやらなきゃいかんのだ」
…という感じで教え子たちとは関わりたくもないらしい。
他人をプロデュースすることに関しては当代一の傑物であることさえ彼にとってはどうでもよく、自分自身が魔術師として大成したいので講師として大人気の自分には全く興味がなく、それどころかその事実にイライラしているという。
しかし、難物だが生真面目なことから、他の教師が匙を投げた問題児であっても途中で投げ出すようなことはしないし、認めた相手に対しては褒美を与えることもある(幕間の物語「見果てぬ海」より) 。
授業中は悪態を飛ばしまくり、勝手に暴走する問題児には容赦なく名物アイアンクローで折檻するが、これは裏を返せば何の打算も腹蔵も無く本気で授業に取り組んでいることの証左でもあり、魔術師社会で鼻つまみ者扱いされていた生徒達からは特に慕われている。
遠坂凛の時計塔での後見人。ただし、教師として魔術の指導はしない。
・・・と思いきや「やっぱり普通に弟子」的な記述もあるためこちらも詳細は不明。
菌糸類の掌返しはいつもの事である。
ちなみに日本も日本人も大嫌い。今まで接触した日本人が雨生龍之介や衛宮切嗣といった破綻者しかいなかったので無理もない。
しかし唯一の娯楽は日本製のゲーム。この点、ゲームオンチの凛とは余計相性が悪い。
私服のTシャツには『大戦略』(アドミラブル大戦略)の文字がプリントされている。
私生活はかなりだらしなく、埃っぽいアパートの一室に様々な本やらカビたパンやらゲーム機を散らかしている。(アニメ版事件簿の描写によるとドリームキャストやゲームキューブを所持している。)内弟子のグレイがいなければ髪すらまとめられないダメっぷり。
その一方で時計塔にある部屋は綺麗に纏めてある。
ストレスが溜まりやすい状況や立場にいるからか、葉巻を愛煙するヘビースモーカー。
根拠のない自信家だった若い頃と比べると落ち着きと風格が出ているためか歯牙にもかけられなかった若い頃と違い警戒されるようになっており「もし聖杯戦争に参加したら警戒されて対策を練られ脱落する」と称されるようになった。
頑なに固定電話すら取り入れようとしない時計塔で、携帯電話を使っている数少ない存在。外部との連絡魔術を阻害する場所でも普通に携帯電話で連絡を取るなど、電子機器を軽視する故に計算に入れてない魔術師の裏を掻く事もあった。
『Fate/StrangeFake』の世界線では電子ハッキングをする魔術師が少ない事を逆手に取り、SNSを始めているが、照応による呪詛を避けるために実名でアカウントを設けている。
なお、彼はかつてお世話になった老夫婦等の影響もあり一般人の常識や倫理も理解しているが、同時に双貌塔イゼルマで魔術師として至極真っ当な理由から殺人を行った犯人に対し「なぜ自分の夢の為にみんな生贄になってほしいのだと誇らなかった」と喝破したように、魔術師としての常識と倫理も内面に根付いており、常人の倫理こそ素晴らしいものだとは思っていない。
魔術とは歴史であり、思想そのもの。そして幾多の魔術をたちどころに解体してしまうということは、詰まるところ誰よりも魔術師の思想体系に長じているということでもある。
故にこそ、彼は君主(ロード)———魔術の才も血統も関係なく、時計塔に君臨する十二人の王のひとり足り得るのである。
ロード・エルメロイⅡ世の名
その正体は第四次聖杯戦争に参加していたウェイバー・ベルベット。
当時のエルメロイ家当主であったケイネスの弟子であり、彼とは確執があった。
だが、ケイネスが聖杯戦争で敗退・死亡したことにより、エルメロイ家は一気に没落してしまう。
そのことに関して自分も責任があると考えたウェイバーは、エルメロイ教室を多額の借金をしてまで買い取り、あの手この手を尽くして再興させることに成功した。
そんな所業が現在のエルメロイ家当主であるライネス・エルメロイ・アーチゾルテの耳に届いた事で、屋敷へ強引に拉致・連行される。
そして、彼女はウェイバーから事のあらましや心情を聞き出すと共に3つのお願いを出す。
- エルメロイ家が抱えている借金(ハリウッド映画の製作費レベル)を肩代わりする事。
- 衛宮切嗣によって9割が破壊されたエルメロイの源流刻印を早急に修復させる事。
- ライネスが適齢期を迎えるまでの間、ロードの役目を代行する事。
かくして、仮初のロードとして「ロード・エルメロイ」の称号を受け継ぐことになったが、彼はその呼び名を自分には過ぎたものだと思っており「Ⅱ世」を付けるようにしている。
『Fate/Zero』に先駆けて発売されていた資料集にその存在が載っており、名前や来歴、髪の分け目などから、「彼が後のウェイバーなのではないか」とは、Zero一巻の発売当時から囁かれていた。
余談になるが『ロード・エルメロイⅡ世』というキャラクターを「作っている」らしく、根っこの性格自体は殆ど変わっていない。現在でも感情が昂ったり慌てたりすると、声や喋り方が『ウェイバー』に戻ってしまう。
上述の通り、本人はライネスが成人したらロードの座を降りるつもりなのだが、上記想定以上の功績・有用性に加え、下手にロードの権威を捨てれば恨みを買った多方面からの袋叩きで死にかねない危険性もあり、『冒険』の頃になると任期を伸ばす話も挙がっていた。
能力
純粋な魔術師としての力量は二流。魔術属性は地でその特性は解毒、生体や地脈の調整という大変地味なもの。
さらには魔術刻印の中身も無いに等しく、その魔術刻印すら今はエルメロイ家に担保として預けているため所持していない。
「祭位」という特殊な称号はあくまで講師としての評価によるもので、魔術師としては「開位」の下位レベルらしい。
魔力生成量は初期設定の時点では衛宮士郎が25、遠坂凛を500とした時、彼は70+10(10は魔術品や術式による隠し貯金のようなもの)とされていたが、この設定通りだと新世代の中では優秀な部類となってしまうため、現在の設定ではナーフされているという。
ウェイバー時が20で技量も末子(フレーム)にもならなかった程なので当時より確実に成長しているが、それでも『魔力生成量が100に届けば一流の魔術師と呼べる』とされているため、実践魔術師としては一流の域に届かない。
よくへばっているが、彼の身体能力は「一般的な都会人よりはマシ」程度であり、必ずしも虚弱というわけではない。
これは身体強化が筋力や瞬発力、反射神経などは向上させるものの、体力と同時に精神力まで使うために持久力についてはむしろマイナスとなる場合が多いため。
技術や才能により鼻歌まじりでこなせるのなら持久力まで『強化』された例は十分に存在するが、そのどちらも持ち合わせていないあたりがⅡ世らしい限界である。
荒事はまったく向いておらず、基本的に弟子達や仲間に頼り切り。
防御用の礼装もそれなりに持っているが、あまり所持したがらない。曰く、「一流どもを相手にすればどうせ消し炭だ。一秒二秒寿命を延ばすためにジャラジャラと着飾っていられるか。襲われる前に不快さで息が詰まりかねん」。
攻撃手段も修得しているが低威力なのであまり使いたがらず、そのくせ拳銃などの小道具は持たない。後述する葉巻が最後の隠し武器である。
これらのことから自身でも「弱い」と開き直っており、普段は内ポケットに忍ばせた守り札で防げないような出来事が起こる場所には近づかない、という形で自衛を行なっている。
死地に赴く際、しばしば内弟子のグレイに「君がいないと死ぬ」と宣っているが、これは口説き文句などではなく、本当にそのまんまの意味なのである。
そんなわけで彼の戦闘においての立ち位置は、敵の魔術原理を味方に伝え、的確な指示を出す参謀ポジション。
そんな彼の唯一にして髄一の武器が、他の魔術師すら瞠目する考察力である。
平凡すぎる己の力量を補うためと根源に対するひたむきな探求心により磨かれたそれらは、他人の魔術原理や構造・起源や属性をたちまち見抜き例外なく暴き立てる。
神秘の秘匿を何より重要とする魔術師にとってそれらはまさに「蹂躙」であり「侮辱」。
衛宮切嗣とはまた違った意味で「魔術師殺し」と言ってもいいだろう(『Fate/Strange Fake』第5巻ではフリューガーに「魔術世界の破壊者」と渾名されていた)。
Ⅱ世自身もこれを悪癖と自覚しており、必要に迫られた場合以外ではなるべく口を噤むようにはしている。
実のところ、Ⅱ世は知識において他の魔術師を圧倒しているわけではない。学科長となりアクセスできる情報は増えたものの、激務の中で目を通せる情報はたかが知れている。
Ⅱ世が優れているのは、目の前の事象や人物と、知識を結びつける速度と精度。彼は神秘や事件というより、その裏側にいる魔術師を見ている。
不可能としか思えない状況を可能にしてしまう魔術や神秘が絡む事象・事件において、フーダニット=誰がやったのか(Who done it)、ハウダニット=どうやったのか(How done it)を考えていても答えには辿り着けない。
重要なのは、なぜそのような神秘があるのか、なぜそのような神秘に手を出さざるを得なかったのか……すなわち、『Why done it』(ホワイダニット=なぜ、それをやったのか?)。
神秘の齎した結果と、そこから得られたごく僅かな情報を基に、術者の目的・思想・心理的背景・行動原理を読み解き、事象の因果関係を詳らかに晒し出す。
これこそがロード・エルメロイII世による「解体」。彼の鑑定眼はつまるところ「人を鑑定する」ものである。
生徒達の埋もれた才能や長所を正確に見抜き、精確に鍛え上げる指導力の高さも、この緻密な考察力・鑑定力の賜物。
剝離城アドラはその特性がうまく活かされた事件であり、逆にドクター・ハートレスを追うようになってからは、この鑑定眼ゆえにハートレスの思惑に引きずり込まれることになる。謎を解けば解くほど協力せざるを得なくなる、Ⅱ世の解体に対する有効なハッキングであった。
また彼の見識が人を見るものであるためか、魔術師個人の才能や個々の魔術の在り方を見定めることに関しては時計塔でも際立った能力を持つものの、 複数の魔術にまたがった『体系』については、そこまでの能力を持ち合わせていないという意外な弱点を抱えていることが冒険8巻で判明した。
具体的には、遠坂凛の指導や遠坂家の魔術の改善ならばできるものの、宝石魔術という魔術体系そのものを改革するには宝石魔術への総合的な知見が必要となるため、Ⅱ世の手には余るのである。
そのような行いが可能なのはケイネスやカルマグリフのような鉱石科のロード、あるいは冒険時点よりもさらに成長した凛やルヴィアなどに限られる。
これらの特性から様々な魔術師から敵意や恨みを抱かれる事が多く、逆に物好きな奇人変人たちに気に入られたりもする。
装備品
常に葉巻を携帯しているが、これは普通のものではなく簡易式の魔術礼装。先述の基準で魔力が10ほど込められている。中身はⅡ世自身が自分なりに配合したものであり、防御用、結界用、精神安定用、魔術回路の賦活用などの種類がある。
ライネスによってロードの地位に封じられ、何とかして体裁を取り繕わなければと焦っていた時期に出会った酒浸りの魔術師からの「葉巻とスーツは男の武装だ」というアドバイスを反映させたもの。
一方でⅡ世本人の武装はこの程度。ロードやそれに準ずるような魔術師は常に霊的・物理的な危険から身を護るための礼装を多数用意するのが一般的で、中には単身で要塞に匹敵する者もいることを踏まえれば時計塔の重鎮にあるまじき軽装ぶりである。
このことは民主主義派筆頭のロードからも指摘されているが、「一流を前に少々小細工を施したところで、どうなるものではない」と逆に開き直っている。
現代魔術科
ノーリッジ。第十二科。ロード・エルメロイⅡ世が学科長を務め、ロンドン郊外の街スラーを本拠地とする。
現代魔術科はここ百年の間に起きた魔術をまとめ、広く浅く、より一般的な魔術として“使いやすいものであること”を目的とする学科であり、長らくロードが配属されていなかったものの、それ故かロード達の後ろ盾も承認もいらず自由に魔術を語り合い、評価し合い、時には画像のアップロードも行うなど、現代社会に適応した新世代(ニューエイジ)たちのフィールドである。
ロードの中にも三大貴族の一角でありながら最新技術を楽しむバリュエレータや、貴族主義派に属しながら当主が流行ものに目がないことで有名なアーシェロットなども存在するが、学科全体でそのような傾向を有するのはおそらくこの学科くらいのものであろう。
この学科にエルメロイが配属されたのは、かつてケイネスが死亡したことで臨時開催された冠位決議(グランドロール)においてロードを失ったエルメロイ派を鉱石科から外すことが決定し、その後に反発をとりなすために行われた冠位決議でそれまでロードのいなかった現代魔術科にエルメロイ派を据えることが決定した、という経緯のためである。
現代魔術科の成立は“時計塔の門は五世代を重ねた家系にしか開かれない”という暗黙の了解を打ち壊し、これまで野にくすぶっていた多くの新参の魔術師が時計塔の門を叩くきっかけとなったが、それでも遡ったところで1世紀程度の新世代と10世紀以上の歴史を持つ名門の軋轢は大きく、新世代は時計塔の経済を回す労働力にすぎないというのがロード達の共通見解となっている。
(現代魔術科の精鋭であるエルメロイ教室のメンバーですら、事件簿時点では民主主義筆頭のトランベリオからすればその殆どは彼の要求水準に届いていない)
一方で所属しているのは歴史の浅い家系の魔術師ばかりではなく、千年を越える歴史を有するシザームンド家の後継者であるヴェルナー・シザームンドや、下手なロードの家系よりも長い1800年もの歴史を持つエスカルドス家の天才児フラット・エスカルドスなども所属しており、Fate/strangefakeの頃になると彼らのような者達を中心として成果を上げる“現役の学生”が出現し始めるなど、年を経るごとに着実にその勢力は拡大している。
なお、2015年の時計塔では二十世紀初頭に十二番目の学科として現代魔術科が承認されたとされているが、事件簿マテリアル内における『時計塔の年表』では西暦1800年頃に現代魔術論というジャンルが無視できなくなり、失われた十二科の枠として追加されたとされているなど、やや設定にブレが見られる。
登場作品
Fate/stay night
ufotable版TVアニメ[Unlimited Blade Works]の#25「エピローグ」にて登場。
衛宮士郎と廊下ですれ違い「何故、時計塔に来たか」を問う。
また、BD-BOX特典のドラマCDでも登場。事実上の休暇と某教師から送られたゲームを貰うために、遠坂凛の路上運転教習に付き合うが、その〆では凛と士郎に「自分にとって聖杯戦争とは何だったのか」を問う。
氷室の天地
「英雄史大戦」というカードゲームのプレイヤーの一人で「London☆STAR」の名で登場。
ただし、オンライン大戦のボイスチャット越しで、さらに沙条綾香の翻訳によって会話していたので直接の登場はない。
あちこちの王様を中心とした統一感の無いカードデッキだが、高いカードの操作スキルによりその使いづらさを欠点としていない。
ちなみにアレキサンダーのカードデザインに文句を言っており、氷室からは在英マケドニア人かと思われている。
ユーザーネームにも文句を言っているが、ゲームの特典でランダム封入のアレキサンダーのカードを入手したことに感動している間に古参の弟子により勝手にユーザーネームを入力されてしまった上に、リネームには手間が掛かるため仕方なく使っているとの事。
時計塔を訪れた沙条綾香に植物を主とするよう罠的助言した結果、古参の兄弟子の手ほどきもあって植物マニアへと変えてしまった。
聖杯戦争終結後に行われた英雄史大戦の大会に化野菱理を介して通話越しに参戦。
大会の優勝商品である先行配布のアレキサンダーのカードが目的での参加だが、凛らは化野菱理が何らかの目的を持って参加したのではと勘違いしていた。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
番外編とアニメ版で登場。番外編ではゼルレッチに被害報告をしている。
アニメ版では大人の事情なのか、原作でゼルレッチの台詞だった部分を代弁している。
小説版では遠坂凛に対してクラスカードが呼び出す黒化英霊が持つ能力上の特徴を講義。ゲーム用語をたとえに出して説明した……が、当然の事ながら聞いていた凛にはちんぷんかんぷんであった。
Fate/strange Fake
弟子の中でも一番の問題児であるフラット・エスカルドスが「偽りの聖杯戦争」に参加したいと言い出し、頭を抱えている。
そして、後からフラットが勝手に「偽りの聖杯戦争」に参加したことやトンデモナイ奴の目撃情報を知らされたりして、重ねて頭と胃を痛める(師から触媒を奪って勝手に参戦する、というかつて自分がしたことをされたというのも胃痛の理由)。
法政科の横槍により自ら現場に赴くことができないため、電話越しに「偽りの聖杯戦争」へ介入していく。
Fate/Apocrypha
この世界では第四次聖杯戦争は起こっていないが、代わりに世界各地で行われている亜種聖杯戦争の一つを征服王と共に戦い抜き、成長したらしい。
自身は聖杯大戦には参加せず、参加させるマスターの選定を担当。
また、時計塔で珍しく携帯電話が使える事から獅子劫界離が定時連絡の相手としており、身勝手なサーヴァントに振り回される苦労に共感している。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
主人公。所謂ホームズ役として魔術についての解説や推理を請け負う。
探偵役としては動機(ホワイダニット)に重きを置くのが特徴で、「魔術を利用した犯罪は実行可能な方法が無限に広がってしまうが、一方で魔術師は根源に到るという目的のためにすべてを集約してしまった生き物であり、抗うにせよ受け入れるにせよその在り方に内面まで侵食されているので、思想だけはごまかせない」というのが彼の主なやり方である。
当初は第五次聖杯戦争へ参加するために行動し、その過程で様々な魔術事件に巻き込まれていたが、現代魔術科の前学部長ドクター・ハートレスの策謀を知った事で、彼の企みを解体するのが自分のやるべきことだと見定める。
本編後に再び進行が始まったグレイの変化を止める手掛かりを求めてケイネスの遺した数々の論文に手をつけ、そこにあった大量の理論を再解釈・分類統合することになる。これがのちに『ロード・ケイネス秘術大全』と称される魔導書の始まりとなる。
ロード・エルメロイⅡ世の冒険
事件簿に引き続き、主人公。
神を喰らった青年と出会ったことから、ロンドンの外の海外を巡る長い冒険の旅に出る。
Fate/Grand Order
三国志の知将でお馴染みの中国の英霊、諸葛孔明の寄り代となり、疑似サーヴァントとして召喚されることになる。…まさかの展開だが、良いのかそれで。
他の疑似サーヴァントとは異なり、人格は100%エルメロイⅡ世となっており、孔明は99%は表に出てこない。しかし、孔明の人格も存在はしており、生前のライバルからの呼びかけで一時的に表に出てきたこともある。
詳しくは諸葛孔明(Fate)を参照。
アーネンエルベの一日
仕事で日本を訪れた際に時間潰しのために、知人の紹介からアーネンエルベに来店。
その後、ヒロイン談議を初めとする様々な型月キャラに振り回される事となる。
ちなみに征服王との邂逅はなかったが、メガネっ娘な方のライダーとその姉二人に絡まれている。
また、その際に征服王と初めて会った際に近いやり取りがあった事から、強烈なデジャヴに襲われている。
MELTY BLOOD:TYPE LUMINA
本人は登場しないが蒼崎青子の発言から「Ⅱ世君」なる人物が登場した。
元々月姫寄りの世界と竹箒日記で言及されている「2015年の時計塔」においても「エルメロイ家の没落」と「新世代最大の出世頭で現代魔術科の学部長のエルメロイ2世」なる旨の記載が存在し、英霊召喚が出来ず聖杯戦争の無い月姫系列の世界でもエルメロイ2世は居るのでは? という疑惑があったが、この発言で改めてその疑惑が補強された形となる。
人間関係
Zero
召喚したサーヴァント。どの世界線でも彼の影響を受け成長を遂げていく。対照的ながらもなかなかいいコンビ。
"ロード・エルメロイⅡ世"を形成した最大の要因の一人。
第四次聖杯戦争時、冬木市での拠点を得るため、孫と偽って潜り込んだ一般家庭の老夫婦。
実は暗示は早々に解けてしまっているのだが、グレン氏は妻の表情が明るくなった事を喜んで、騙された振りをしている。
『アーネンエルベの一日』での台詞によると、その後も親交は続いているらしい。
『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の頃には聖杯戦争に巻き込まれることを危惧したⅡ世により旅行のチケットを渡されている。
『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』の頃も存命で2巻ではせっかく日本に来たのだから寄ってみたいと思っていたらしい(スケジュール的に無理だったが)。
かつて師事した人物。一方的に目の敵にしていたが、向こうからは歯牙にもかけられていなかった。
ロード・エルメロイの名を継ぐこととなった後年にはその才能を素直に評価し、無為にこの世から失われたことを惜しんでいる。ただ、ウェイバーがⅡ世になる限り必ず死ぬ運命にある人。
彼女との戦いで死ぬところだったためかトラウマの相手。それ以外にも師匠の敵(厳密には彼女のマスターが原因だが)ということもあってあまりいい印象を抱いてない。
時計塔関係者
ケイネスの生前には継承候補の中でも末席にあった少女。
アーチボルト家が没落の憂き目にあった際、復興に尽力したウェイバーへエルメロイの名を与え、その功績を称えると同時に自らの下へと縛り付けた。
からかい半分に「我が兄」「お兄さま」と呼んでいる。
召喚学部の学部長を務め、降霊科のロード代理を務める同僚。
所属する派閥が違うが発言力が小さい胃痛仲間。
学生時代からの(自称)親友。今でも彼のことをウェイバーと呼ぶ。親友であっても味方ではないⅡ世にとっては腐れ縁。
身体が弱くしょっちゅう吐血してはぶっ倒れるマザコン屑野郎だが、腕は一流の調律師。
法政科に所属する魔術師。エルメロイⅡ世を気に入っており勧誘しているが当のⅡ世からは苦手意識を持たれている。
現存する魔法使いの一人。
正史世界ではさほど関連が無いが、『プリズマ☆イリヤ』ではⅡ世を部下のように扱っている。
時計塔にまだ籍があるそうなのでこの項に記す。
上述の『Apocrypha』とアニメ版『事件簿』にて関わる。
『事件簿』では亡くなった知己の降霊術師の弔問に訪れた所、事件解決に協力する事になった。
別れ際、グレイに「エルメロイⅡ世がこのまま主君という名の過去に囚われ続けるといずれ面倒なところに引き込まれる」と忠告しているが、メタ的に見るとこの忠告は既に手遅れだったりする。
全体基礎科のロード。民主主義の筆頭かつ三大貴族の一角でもある。
Ⅱ世の活躍を面白いと思う反面、「大量の石ころを磨き上げて宝石まがいに仕立て上げるのは些か害が大きい」と釘を刺している。
(民主主義は優秀な者であれば登用する立場。言い換えれば労働力が足りないから基準を妥協して選民を行っているだけなので、中途半端に優秀な者を輩出されるのは民主主義からしても望ましくない)
創造科のロード。三大貴族でありながら民主主義派。
Ⅱ世の功績を高く評価しており、エルメロイに対し民主主義に転向しないかと勧誘を行っている。
降霊科のロード。強烈な差別意識を持つ、典型的な貴族主義。
エルメロイの血を引いていないⅡ世のことは当然認めておらず、立場もあやふやで扱い辛いのでいっそ民主主義派に入れて諸共に葬りたい、程度に思われている。
考古学科と鉱石科のロード。中立主義のトップ。
時計塔では立場があるため公言していないが、そのしがらみの無い場所ではⅡ世のファンを自称する程に好意的。Ⅱ世の方も彼に一目置いているなど、互いに仲は悪くない。
次期降霊科ロード、格が低いとはいえロードであるⅡ世に対しても対等以上の態度で接している。
エルメロイとソフィアリの関係がイマイチなのに加え時計塔で一番抱かれたい男で自分よりも上だったことを根に持っているという小物臭い理由で彼を目の敵にしている。
Fate世界では不明だが月姫世界では連絡を取り合う関係らしく「Ⅱ世君」と呼ばれている。
弟子
内弟子として公私にわたるサポートをしているが、師匠の私生活がだらしないことには呆れ気味。
普段は灰色のフードを目深にかぶって顔を隠すように言いつけている。
弟子。『Fate/strange Fake』の時点では最古参にあたる。
魔術の才能と技術は圧倒的だが、一般社会人としても魔術師としても常識外れにユルい性格の持ち主。
胃に穴が空きそうになっており、しばしば体を張ったツッコミをする。
フラットと並ぶ最古参の弟子。
生真面目な性格とは裏腹に、その変態的性格からグレイの半径20m以内に近づくことを禁止している。
剥離城アドラでの事件におけるひと悶着を経て、指導役として指名される。
凛が時計塔に入ってからは、鉱石学科の災厄と呼ばれるトラブルメーカーとして悩みの種となる。
後見を引き受けた学生。ただの後見人だったり担当生徒だったり弟子だったり、真実はきのこのみぞ知る。
ルヴィアと並び、鉱石学科の災厄と呼ばれるトラブルメーカー。
第五次聖杯戦争の生き残りである彼女には、グレイと意図的に合わせないようにしていたが、『冒険』でついに存在を知られる。
聖杯大戦があった世界では「ユグドミレアからの人質」として送り込まれたところを自らの門下に引き取った。
聖杯大戦がなかった世界でも、普通に教え子として面倒を見ている。
メルアステア派のスパイとして送り込まれ、それを隠すことなく公言する眼帯女子。
「教授の愛人枠を狙っている」と言いふらしてるが真意は定かではない。
『氷室の天地』世界では弟子。なんやかんやあって立派な森ガール系魔女に育て上げてしまう。
ヴェルナー・シザームンド
ローランド・ベルジンスキー
オルグ・ラム
ラディア&ナジカ・ペンテル姉妹
フェズグラム・ヴォル・センベルン
『strange Fake』世界にて言及された、ほんの数年で色位や典位へと階位を上げたエルメロイ教室の生徒達。
ちなみにこの面々、どっかで聞いた事あるような名字ばかりなのだが……?
シンガポールのとある島で一時的に彼の師匠となる。
その他
自身と同じく聖杯戦争に参加しながらも聖杯を得ず生き残った少年。TVアニメ版「UBW」では最終回にて凛に付いてくる形で時計塔に入学した彼とすれ違い、僅かながら言葉を交わし一定の理解を示す。
以降は凛と同様、セイバーと縁深い彼には意図的にグレイと会わせないようにしている。
『Grand Order』では彼の依代として召喚される。第一、第二再臨は八卦炉や扇子などの一部要素を除けば外見と中身はII世本人である。
言葉を交わす機会があったらしく、当人曰く「史実以上の化け物」「人間と話をしているとは思えなかった」とのこと。
かつての同級生にして現ペリゴール社CEO。
魔術・学業に対する真摯な姿勢と情熱に密かに惹かれていた。
『ロード・エルメロイⅡ世の冒険』で対立した彷徨海の魔術師。
白若瓏からは「妙に似ている」「どちらも魔術師らしすぎて魔術師らしくない」という印象を持たれているが、基本的にⅡ世は弟子を大切にするため、弟子を道具のように扱うジズとは相容れない。
『偽りの聖杯戦争』にて召喚されたサーヴァント。
曲者揃いのエルメロイ教室の面々を育てた人物と聞き、「ケイローンのように優秀な師なのだろう」と称えている。
(ちなみに弟子たちの反応は数名が当然だとばかりに頷き、大半はなんとも言えぬ苦笑いを浮かべながら首を横に振った)
個人的な伝手がある知人。数年以上内弟子をしているグレイが知らなかった為、恐らくは付き合いが薄い関係と思われる。
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TYPE-MOON Fate/strangeFake Fate/Apocrypha
ウェイバー・ベルベット エルメロイ教室 諸葛孔明(Fate)
中禅寺秋彦:仏頂面で博識さと洞察力から「神秘」の正体を暴く能力に長けるという共通点がある。こちらも下手に物事を暴いては周囲に多大な影響を及ぼしかねないという懸念から必要以上に首は突っ込まない。ちなみに彼にも教師経験がある。
ロード・エルメロイ:表記ゆれ。