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Sガンダムの編集履歴

2018-06-13 07:04:29 バージョン

Sガンダム

すぺりおるがんだむ

模型企画「ガンダムセンチネル」に登場する試作MS。

カタログスペック

頭頂高21.73m
本体重量38.4t
全備重量73.0t
ジェネレーター出力7,180kW
装甲材質ガンリウムγコンポジット
スラスター総推力143,600kg

機体説明

型式番号MSA-0011。スペリオル(Superior)ガンダム。アナハイム・エレクトロニクス社が「Z計画」における到達点、究極のガンダムを目指して開発した試作モビルスーツ

開発当初はι(イオタ)ガンダムのネームで呼ばれ、ZZガンダムとは別ラインでの同時開発が行われた。

無人MS構想の試作機でもあり、人工知能「ALICE」が試験的に搭載されている。このALICEは、政治的側面も含めた様々なパワーバランスによりほぼ眠らされ、通常は戦闘補助AIとしてしか機能しないが、それでも一般的なMSに搭載されている光コンピューター(量子コンピューターの一種)と比較すれば遥かに高性能であり、ZZガンダム以上に煩雑な本機の機体操作を、ある程度緩和してくれる。


本機はRX-78 ガンダムと同様にコア・ブロック・システムを採用しており、「Gアタッカー(上半身・Aパーツ)」・「Gボマー(下半身・Bパーツ)」・「Gコア(コア・ファイター・Cパーツ)」の3つのパーツで構成されている(これは学習コンピュータシステムであるALICEを無傷で回収するために特に重視された機能である)。

これら三機の航宙戦闘機形態は、ZZガンダムのそれとは異なり個別に専用コクピットを有しており、三機編隊を組む事で機体数の不足を補う戦術を採ることも可能となっている。

ただし、3パーツがドッキングした上での長距離巡航形態「Gクルーザー(ZZガンダムにおけるGフォートレスに相当)には、強化パーツを取り付けなけれ変形することはできない(ゲームスーパーロボット大戦では、強化パーツ無しでGクルーザーに変形するが、これは誤りである)。

加えて、三機の航宙戦闘機形態からSガンダムへのドッキングは、原則艦艇ドック内での『作業』として行う設計となっているのもZZガンダムとの相違点である。ガイドセンサー等の補助機能も搭載してはいるが、航行中のドッキングは数秒間無防備になってしまうため、少なくとも味方機の援護なしに敢行するのは自殺行為である。劇中ではこの不可能を可能にするため、僚機のZプラスが自ら犠牲となって時間を稼いだ。

なお、合体時は三機のコクピットが機体中央に集まる構造になっている為、脱出時にはGコアに全コクピットが装着された状態で機体から排出される。この脱出形態はお世辞にもバランスが良いとは言えない歪な形状(コア・ファイターに余計なコクピットが2つくっ付いた状態)だが、大気圏突入・大気圏内航行能力を備え、オートパイロットによる帰還も可能と、インジェクションポッドよりも遥かに優れた脱出システムとなっている。


MS形態では、異様に大きい肩ブロックが目を引くが、これはジェネレータを内蔵しているためである。ジェネレータは両脛にも搭載され、Gコア内蔵のものも含めた合計5基のミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉により、同時期の20m級としてはZZガンダム(7,340kW)に次ぐ、大出力を誇る。なおこの大型肩アーマーは、上下パーツがスライドする機構を備えており、腕部の稼働を制限しない構造となっている。このスライド部にはΖ計画機の常として、VMsAWrsのロゴマークが見られる。

頭部は側面の巨大な黄色インテークと、頭頂部に格納されたインコムが大きく目立つデザインである。



本機はモビルスーツとしては非常に高性能ではあるが、機体システムが複雑化してしまい、それに伴いコストも高騰化するなど多くの問題点が露見したため、全四機が試作されたのみで制式採用はされなかった。

しかしこの内の一機が、秘密裏にALICEの封印が解かれた状態リョウ・ルーツ戦時少尉の乗機としてα任務部隊に配備され、ペズンの反乱に投入された。


武装

頭部インコム

宇宙世紀0088年当時は最新鋭となる準サイコミュ兵器。ニュータイプのような特殊な才能を持たない一般兵であっても、コンピューターの補助によってオールレンジ攻撃を可能とする。円筒型の攻撃端末はビームを3発撃つと巻き戻り、再チャージされて次展開に備える。


ファンネルと同様に、威力は一撃での“撃墜”を狙うには心もとない(3.8MW)が、敵の意表を突ける点では効果が高い。


背部ビームカノン

バックパックに2門装備されるビーム砲。出力12MWという、充分に必殺の威力を誇る。

ムーバブルフレームと直結しており、砲身の可動範囲も、特に背面側に広く設計されている。


大腿部ビームカノン

Zプラスに装備されたものの改良型であり、通常のビームライフルに比べて威力(14MW)・有効射程・命中精度の点で向上している。更にこのユニットもまた、機体本体とムーバブル・フレームで接続されており、左右の大腿部という射角が広くとれる位置に配されているため、総合性能の極めて高いメインウェポンである。


Sガンダム形態ではビームスマートガンとの選択装備になる。


ビームスマートガン

オプション武装の超ロングバレルライフル。本体とのサイズ比によりわかりにくいが、宇宙世紀0153年に開発された加速粒子砲ザンネック・キャノンよりも更に長大な、ジェネレーター直結型ビームライフルである(エネルギーCAPも内蔵しているが、本体接続を行わなければ射撃できない)。


大腿部ビームカノンとは選択式で装備され、右側にスマートガン本体の補助アーム・左側にエネルギー供給ユニットをマウントし、これらを機体の前方で結合する事で射撃体勢を取る。

補助アームによって一定の射角を有する……つまり有視界領域において高機動戦闘を行うMSのメイン武装として運用するには、射角が狭い(SガンダムはFAZZと異なり、後衛のみを担当する機体ではない)。砲口にはメガ粒子偏向機が備えられ、射撃体勢に入った後でも更にビームの射出角を変更できるが、そもそも射撃のために両腕を封じられる形状のため、やはり中距離以近で使用するのは困難である。

ただし、サイズに比したその威力(56MW)は、ダブルビームライフルビームマグナム程度は軽く越え、ZZガンダムの象徴的武装であるハイメガキャノン(50MW)すら凌ぐ(……といっても、メタ的には『SガンダムはZZよりも強く設定しなければならなかった』という事情があるのだが。別冊265頁より)。


Smart Gun(電子制御機銃)の名称通り、ディスク・レドームとセンサーアレイから得た情報を戦闘支援AIとしてのALICEが解析、敵機の行動を予測するため、パイロットはただトリガーを弾くだけで、静止状態での高精度長距離狙撃を成功させることができる。


その他、劇中には登場していないが、冷却装置を大型化した連射仕様も存在する。


頭部バルカン砲

計4門を内蔵。

他の連邦系MSと同じく、60mmの炸裂弾を使用する。


テールスタビレーターバルカン

テールスタビレーターに内臓された4門の60mmバルカン砲。対後方用に使用される。

また分離時には、Gアタッカーの機首バルカン砲としても運用される。


ビームサーベル

膝部ニークラッシャー内に収納されている。本武装のみ(ZZガンダムとは異なり)一般的な形状、取り回しのサーベルが採用されている。

Bst型(後述)では運用目的上不必要な事もあり、装備しない。


バリエーション

本来Sガンダムは、単体の兵器ではなくSガンダムを中心モジュールとした一群の『兵装システム』としてデザインされたため、数多くのバリエーションが存在している。


Ex-Sガンダム

イクスェスガンダム、正式にはExtraordinary-Superior Gundam。

長距離拠点侵攻を目的として全身のパーツを換装した、重攻撃航宙機Gクルーザーから変形した形態。

あくまでもGクルーザーでの運用が主体となるため、『可変型モビルアーマーGクルーザーのMS形態』という定義が正しい。


Sガンダム形態よりも武装が充実し、防御機構が追加され、その他のスペック(説明書上の数値)も軒並み向上するが、分離が不可能になるなど、根本的な対応戦術が変化するため強化形態ではない。加えて各換装パーツは、胸部装甲を除いて全てがパージ不能の一次装甲であることから、フルアーマーとも異なる。よって、単純にEx-S形態の方が高性能・有利とはならず、指揮官が戦術目的に沿って適切な判断で運用しなければならない。


これだけが原因という訳ではないが、Gクルーザーとして出撃したのは月面での決戦時のみであり、この際にもカタログ値では圧倒的に劣っているガンダムMk-Ⅴに終始劣勢を強いられ、事実上の敗北を喫している。


詳細はEx-Sガンダムを参照。


Sガンダム・ブースター装備型(Bst型)

MSA-0011 in the sky~

両脚部(Bパーツ)を取り払い、下半身にEx-Sガンダムの強化型バックパック(非ジェネレーター内蔵型)をブースター・ユニットとして2基取り付けた形態。背部に装備した強化型バックパックと合わせて計4基がマウントされる事となる。

MSサイズでMA並の推力を求めたため、10G(人間の致死レベル)以上という怪物じみた加速力を誇り、同時にAMBAC作動肢も多いため細かな姿勢制御も人型MSに劣らない、という触れ込みでアナハイム・エレクトロニクスから供与された。とはいえ、実戦運用まで一度も有人実戦評価を行っておらず、更には加速Gを減殺するのが困難であるなど、技術屋の机上論が先行した具体例のような形態である。


このため当然ながら、生命維持が困難な10G環境下において、しかも本機が実戦初出撃となったルーツ少尉にまともな姿勢制御などできようはずもなく、当初こそ敵機にその速度を驚愕されたが、直線軌道ゆえに簡単に弾着予測をされ、何度も直撃を受けている。


太陽衛星SOL撃破という任務には成功したものの、艦内ハンガーにおいて各所の装甲が無残なまでに歪んだ本機を見て、ルーツ少尉は『もし装甲材が最高レベルのものでなかったら……』と、任務後にさえ実戦の恐怖を味わった。


ディープストライカー

ペーパープランに終わったSガンダムの強化プランの一つ。前述のBst型の発展型で、かのGP計画におけるデンドロビウムを彷彿とさせる、侵攻・基地艦隊攻撃仕様の突撃形態。


外部作品での活躍

Gジェネレーションシリーズ

主にΖガンダム系から開発可能。Sガンダム・Ex-Sガンダム共に射程面で隙がなく扱いやすいが、ディープストライカーはサイズや武装の観点から運用法が異なる。

また、アビリティとしてHP30%以下で機体性能が上昇する「ALICE」があり、機体性能のアップに繋がるが、瀕死状態になるまで追い込むのが難しいという難点も存在する。


スーパーロボット大戦

第4次スーパーロボット大戦/第4次スーパーロボット大戦SにおいてEx-Sガンダムと共に機体のみ登場。

リアル系で始めた場合に限りガンタンクとの取捨選択によって入手でき、条件次第ではEx-Sガンダムへとパワーアップ出来るが、その場合はフォウとの二択を迫られる。

本作のオリジナル要素として長距離巡航形態Gクルーザーへの変形となっている。

諸事情により後続の作品には出演しておらず、データベースソフト『全スーパーロボット大戦 電視大百科』では本機及びEx-Sガンダム等の情報の登録が外されている。


ガンダムVSガンダム

EXVSフルブーストにてEx-Sガンダムがシリーズ初参戦。

家庭版の初回封入特典としてプレイアブルキャラになった。パイロットは本来リョウ・ルーツなのだが不明(黒いシルエットだけが表示されボイスも一切ない)となっている。コストは3000。

なお、今作では終始Ex-Sガンダムのまま戦い続ける。

詳細はEx-Sガンダム


ガンダムビルドファイターズ

ガンダムセンチネルの連載終了から24年の時を経て初の映像作品出演を果たした。

基本的に模型店の展示や模型雑誌の表紙などの止め絵での出演であるが、ヤサカ・マオの回想で彼が幼少時に使っていたガンプラの一つとして実際にガンプラバトルでの戦闘が描かれた。


名称について

最初にデザインが行われたのは「逆襲のシャア」の内容が決定されるより前だったので、νガンダムの初期名「Hi-Sガンダム(シャアを超えるガンダム、の予定)」からHiを抜いた「Sガンダム」という仮名で企画された。スペリオル・ガンダムという設定が完成したものの、結局は登録商標の都合から、「Sガンダム」という商品名でプラモデル化が行なわれている。


関連タグ

宇宙世紀 ガンダムセンチネル Ζガンダム

「TR計画」完成機

ウーンドウォート


カトキハジメ

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