話を聞こう。どんな事件だ?
プロフィール
身長 | 186cm |
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体重 | 68kg |
誕生日 | 10月3日 |
好きなもの | パズル全般、推理小説 |
嫌いなもの | 夢も覇気もない者 |
決戦の日 | その海で王と並び立つ |
魔術系統 | 基礎的な強化や解析。メインとする術式の特質は解毒 |
魔術回路 | 質:E / 量:D / 編成:正常 |
CV | 浪川大輔 |
演者 | 松下優也 |
概要
魔術協会の事実上の総本山である時計塔の一級講師。
近年創立された時計塔の十二番目の学部である現代魔術科の学部長で、近年の魔術師で最も出世した男。黒髪のロングヘアーと常に眉間に寄った皺が特徴的な30代前後の男性。
第五次聖杯戦争の10年後に遠坂家の当主と共に冬木の大聖杯を完全に解体したことから、「聖杯戦争を解体した男」と呼ばれる。
また敵対した魔術師の魔術を改良して自分の特許として奪うことから「略奪公」とも呼ばれている。
他にも、「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「絶対領域マジシャン先生」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「マギカ・ディスクロージャー」「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男(※)」など。性別問わず様々な人物に慕われる人気講師だが、裏を返せば厄介な人物達に絡まれまくる苦労人。
※『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の頃は4番目→3番目。
人物
かなり偏屈な人物で怒りっぽい。
いつも眉間に皺をよせた不機嫌そうな顔をしており、実際不機嫌。
だが同時に非常に面倒見が良く、どんな問題児も見捨てない、ある意味お人好し。
魔術師だが考えはどちらかと言うと一般人寄りであり、魔術師一般に疎いとされている現代科学技術にもある程度精通している。加えて、魔術師としての知識は老練の魔術師が舌を巻くほど深いものである。
それらを活かし、古いやり方にもとらわれず新しいやり方を取り入れることから、時計塔の幹部の中では革新派と見られている。ただし実際は古いやり方であろうと新しいやり方であろうと有効であるならば取り入れるため、中庸というのが正しい。
ロードとして持ち上げられた当初はエルメロイの傀儡と思われていたが、すぐにその周囲の評価を覆したらしい。
基本的には政治に無頓着で魔術師として根源を目指しているが、現在ではもっぱら時計塔の講師としてその天才的な手腕を発揮。
彼の元で学んだ魔術師の全員が大成しており、その全員が「色位」か「典位」の称号を得たとされ、幻と言われる「冠位(王冠)」の称号を持つ者すら出るのではと噂されている(なお今では消えた設定だが、かつては彼の弟子になって「王冠」階位を得なかった者はいない、という話だった)。
彼が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図や歴史が変わるとまで言われている、型月21世紀の偉人の師である。
もっとも彼にそんな野心などなく、
「笑い話にもならん。いまだ四階級どまりのこの私が、何で他人の面倒を見てやらなきゃいかんのだ」
…という感じで教え子たちとは関わりたくもないらしい。
他人をプロデュースすることに関しては当代一の傑物であることさえ彼にとってはどうでもよく、
自分自身が魔術師として大成したいので講師として大人気の自分には全く興味がなく、それどころかその事実にイライラしているという。
しかし難物だが生真面目なことから、他の教師が匙を投げた問題児であっても途中で投げ出すようなことはしない。
遠坂凛の時計塔での後見人。ただし、教師として魔術の指導はしない。
・・・と思いきや「やっぱり普通に弟子」的な記述もあるためこちらも詳細は不明。
菌糸類の掌返しはいつもの事である。
ちなみに日本も日本人も大嫌い。今まで接触した日本人が雨生龍之介や衛宮切嗣といった破綻者しかいなかったので無理もない。
しかし唯一の娯楽は日本製のゲーム。この点、ゲームオンチの凛とは余計相性が悪い。
私服のTシャツには『大戦略』(アドミラブル大戦略)の文字がプリントされている。
私生活はかなりだらしなく、埃っぽいアパートの一室に様々な本やらカビたパンやらゲーム機を散らかしている。(アニメ版事件簿の描写によるとドリームキャストやゲームキューブを所持している。)内弟子のグレイがいなければ髪すらまとめられないダメっぷり。
その一方で時計塔にある部屋は綺麗に纏めてある。
ストレスが溜まりやすい状況や立場にいるからか、葉巻を愛煙するヘビースモーカー。
ロード・エルメロイⅡ世の名
その正体は第四次聖杯戦争に参加していたウェイバー・ベルベット。
当時のエルメロイ家当主であったケイネスの弟子であり、彼とは確執があった。
だが、ケイネスが聖杯戦争で敗退・死亡したことにより、エルメロイ家は一気に没落してしまう。
そのことに関して自分も責任があると考えたウェイバーは、エルメロイ教室を多額の借金をしてまで買い取り、あの手この手を尽くして再興させることに成功した。
そんな所業が現在のエルメロイ家当主であるライネス・エルメロイ・アーチゾルテの耳に届いた事で、屋敷へ強引に拉致・連行される。
そして、彼女はウェイバーから事のあらましや心情を聞き出すと共に3つのお願いを出す。
- エルメロイ家が抱えている借金(ハリウッド映画の製作費レベル)を肩代わりする事。
- 衛宮切嗣によって9割が破壊されたエルメロイの源流刻印を早急に修復させる事。
- ライネスが適齢期を迎えるまでの間、ロードの役目を代行する事。
かくして、仮初のロードとして「ロード・エルメロイ」の称号を受け継ぐことになったが、彼はその呼び名を自分には過ぎたものだと思っており「II世」を付けるようにしている。
『Fate/Zero』に先駆けて発売されていた資料集にその存在が載っており、名前や来歴、髪の分け目などから、「彼がのちのウェイバーなのではないか」とは、Zero一巻の発売当時から囁かれていた。
余談になるが『ロード・エルメロイⅡ世』というキャラクターを「作っている」らしく、感情が昂ったり慌てたりすると声や喋り方が『ウェイバー』に戻ってしまう。
能力
純粋な魔術師としての力量は二流。
魔術回路の質・量ともに貧弱であり、魔術刻印も無いに等しい。そんな魔術刻印すら今はエルメロイ家に担保として預けているため所持していない。
基礎体力や腕力すらお粗末であり、少しの運動でもすぐに根を上げ、戦闘時には弟子達に頼り切りとなり、自身も「弱い」と開き直っている。
「祭位」という特殊な称号はあくまで講師としての評価によるもので、魔術師としては「開位」の下位レベルらしい。
そんな彼の唯一にして髄一の武器が、他の魔術師すら瞠目する考察力である。
平凡すぎる己の力量を補うためと根源に対するひたむきな探求心により磨かれたそれらは、他人の魔術原理や構造・起源や属性をたちまち見抜き例外なく暴き立てる。
神秘の秘匿を何より重要とする魔術師にとってそれらはまさに「蹂躙」であり「侮辱」。
衛宮切嗣とはまた違った意味で「魔術師殺し」と言ってもいいだろう。
Ⅱ世自身もこれを悪癖と自覚しており、必要に迫られた場合以外ではなるべく口を噤むようにはしている。
戦闘においての立ち位置は敵の魔術原理を味方に伝え、的確な指示を出す参謀ポジション。
実のところ、Ⅱ世は知識において他の魔術師を圧倒しているわけではない。学部長となりアクセスできる情報は増えたものの、激務の中で目を通せる情報はたかが知れている。
Ⅱ世が優れているのは、目の前の事象や人物と、知識を結びつける速度と精度。彼は神秘や事件というより、その裏側にいる魔術師を見ている。なぜそのような神秘があるのか、なぜそのような神秘に手を出さざるを得なかったのか。彼の鑑定眼は、つまるところ「人を鑑定する」ものである。
剝離城アドラはその特性がうまく活かされた事件であり、逆にドクター・ハートレスを追うようになってからは、この鑑定眼ゆえにハートレスの思惑に引きずり込まれることになる。謎を解けば解くほど協力せざるを得なくなる、Ⅱ世の解体に対する有効なハッキングであった。
これらの特性から様々な魔術師から敵意や恨みを抱かれる事が多く、逆に物好きな奇人変人たちに気に入られたりもする。
登場作品
Fate/stay night
ufotable版TVアニメ[Unlimited Blade Works]の#25「エピローグ」にて登場。
衛宮士郎と廊下ですれ違い「何故、時計塔に来たか」を問う。
また、BD-BOX特典のドラマCDでも登場。事実上の休暇と某教師から送られたゲームを貰うために、遠坂凛の路上運転教習に付き合うが、その〆では凛と士郎に「自分にとって聖杯戦争とは何だったのか」を問う。
氷室の天地
「英雄史大戦」というカードゲームのプレイヤーの一人で「London☆STAR」の名で登場。
ただし、オンライン大戦のボイスチャット越しで、さらに沙条綾香の翻訳によって会話していたので直接の登場はない。
あちこちの王様を中心とした統一感の無いカードデッキだが、高いカードの操作スキルによりその使いづらさを欠点としていない。
ちなみにアレキサンダーのカードデザインに文句を言っており、氷室からは在英マケドニア人かと思われている。
ユーザーネームにも文句を言っているが、ゲームの特典でランダム封入のアレキサンダーのカードを入手したことに感動している間に古参の弟子により勝手にユーザーネームを入力されてしまった上に、リネームには手間が掛かるため仕方なく使っているとの事。
時計塔を訪れた沙条綾香に植物を主とするよう罠的助言した結果、古参の兄弟子の手ほどきもあって植物マニアへと変えてしまった。
聖杯戦争終結後に行われた英雄史大戦の大会に化野菱理を介して通話越しに参戦。
大会の優勝商品である先行配布のアレキサンダーのカードが目的での参加だが、凛らは化野菱理が何らかの目的を持って参加したのではと勘違いしていた。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
番外編とアニメ版で登場。番外編ではゼルレッチに被害報告をしている。
アニメ版では大人の事情なのか、原作でゼルレッチの台詞だった部分を代弁している。
Fate/strange Fake
弟子の中でも一番の問題児であるフラット・エスカルドスが「偽りの聖杯戦争」に参加したいと言い出し、頭を抱えている。
そして、後からフラットが勝手に「偽りの聖杯戦争」に参加したことやトンデモナイ奴の目撃情報を知らされたりして、重ねて頭と胃を痛める(師から触媒を奪って勝手に参戦する、というかつて自分がしたことをされたというのも胃痛の理由)。
しかし、その後はフラットのバックアップという形で「偽りの聖杯戦争」へ介入していく。
Fate/Apocrypha
この世界では第四次聖杯戦争は起こっていないが、代わりに世界各地で行われている亜種聖杯戦争の一つを征服王と共に戦い抜き、成長したらしい。
自身は聖杯大戦には参加せず、参加させるマスターの選定を担当。
また、時計塔で珍しく携帯電話が使える事から獅子劫界離が定時連絡の相手としており、身勝手なサーヴァントに振り回される苦労に共感している。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
主人公。所謂ホームズ役として魔術についての解説や推理を請け負う。
探偵役としては動機(ホワイダニット)に重きを置くのが特徴で、「魔術を利用した犯罪は容易にアリバイ工作されてしまうが、一方で魔術師は合理主義であるがゆえに行動には必ず意味があり、その動機を持つ者こそが犯人となる」というのが彼の主なやり方である。
当初は第五次聖杯戦争へ参加するために行動し、その過程で様々な魔術事件に巻き込まれていたが、現代魔術科の前学部長ドクター・ハートレスの策謀を知った事で、彼の企みを解体するのが自分のやるべきことだと見定める。
ロード・エルメロイⅡ世の冒険
事件簿に引き続き、主人公。
神を喰らった青年と出会ったことから、ロンドンの外の海外を巡る長い冒険の旅に出る。
Fate/Grand Order
三国志の知将でお馴染みの中国の英霊、諸葛孔明の寄り代となり、疑似サーヴァントとして召喚されることになる。…まさかの展開だが、良いのかそれで。
他の疑似サーヴァントとは異なり、人格は100%エルメロイⅡ世となっており、孔明は表に出てこない。
詳しくは諸葛孔明(Fate)を参照。
アーネンエルベの一日
仕事で日本を訪れた際に時間潰しのために、知人の紹介からアーネンエルベに来店。
その後、ヒロイン談議を初めとする様々な型月キャラに振り回される事となる。
ちなみに征服王との邂逅はなかったが、メガネっ娘な方のライダーとその姉二人に絡まれている。
また、その際に征服王と初めて会った際に近いやり取りがあった事から、強烈なデジャヴに襲われている。
人間関係
Zero
召喚したサーヴァント。どの世界線でも彼の影響を受け成長を遂げていく。対照的ながらもなかなかいいコンビ。
"ロード・エルメロイⅡ世"を形成した最大の要因の一人。
第四次聖杯戦争時、冬木市での拠点を得るため、孫と偽って潜り込んだ一般家庭の老夫婦。
実は暗示は早々に解けてしまっているのだが、グレン氏は妻の表情が明るくなった事を喜んで、騙された振りをしている。
『アーネンエルベの一日』での台詞によると、その後も親交は続いているらしい。
かつて師事した人物。一方的に目の敵にしていたが、向こうからは歯牙にもかけられていなかった。
ロード・エルメロイの名を継ぐこととなった後年にはその才能を素直に評価し、無為にこの世から失われたことを惜しんでいる。ただ、ウェイバーがⅡ世になる限り必ず死ぬ運命にある人。
彼女との戦いで死ぬところだったためかトラウマの相手。それ以外にも師匠の敵(厳密には彼女のマスターが原因だが)ということもあってあまりいい印象を抱いてない。
時計塔関係者
ケイネスの生前には継承候補の中でも末席にあった少女。
アーチボルト家が没落の憂き目にあった際、復興に尽力したウェイバーへエルメロイの名を与え、その功績を称えると同時に自らの下へと縛り付けた。
からかい半分に「我が兄」「お兄さま」と呼んでいる。
召喚学部の学部長を務め、降霊科のロード代理を務める同僚。
所属する派閥が違うが発言力が小さい胃痛仲間。
学生時代からの(自称)親友。今でも彼のことをウェイバーと呼ぶ。親友であっても味方ではないⅡ世にとっては腐れ縁。
身体が弱くしょっちゅう吐血してはぶっ倒れるマザコン屑野郎だが、腕は一流の調律師。
法政科に所属する魔術師。エルメロイⅡ世を気に入っており勧誘しているが当のⅡ世からは苦手意識を持たれている。
現存する魔法使いの一人。
正史世界ではさほど関連が無いが、『プリズマ☆イリヤ』ではⅡ世を部下のように扱っている。
時計塔にまだ籍があるそうなのでこの項に記す。
上述の『Apocrypha』とアニメ版『事件簿』にて関わる。
『事件簿』では亡くなった知己の降霊術師の弔問に訪れた所、事件解決に協力する事になった。
別れ際、グレイに「エルメロイⅡ世がこのまま主君という名の過去に囚われ続けるといずれ面倒なところに引き込まれる」と忠告しているが、メタ的に見るとこの忠告は既に手遅れだったりする。
次期降霊科ロード、格が低いとはいえロードであるⅡ世に対しても対等以上の態度で接している。
エルメロイとソフィアリの関係がイマイチなのに加え時計塔で一番抱かれたい男で自分よりも上だったことを根に持っているという小物臭い理由で彼を目の敵にしている。
弟子
後見を引き受けた学生。
ただの後見人だったり担当生徒だったり弟子だったり、真実はきのこのみぞ知る。
ルヴィアと並ぶ鉱石学科の災厄と呼ばれるトラブルメーカー。
第五次聖杯戦争の生き残りである彼女にはグレイとは意図的に合わせないようにしていたが、『冒険』でついに存在を知られる。
剥離城アドラでの事件におけるひと悶着を経て、指導役として指名される。
凛が時計塔に入ってからは鉱石学科の災厄と呼ばれるトラブルメーカーとして悩みの種となる。
弟子。『Fate/strange Fake』の時点では最古参にあたる。
魔術の才能と技術は圧倒的だが、一般社会人としても魔術師としても常識外れにユルい性格の持ち主。
胃に穴が空きそうになっており、しばしば体を張ったツッコミをする。
『氷室の天地』世界では弟子。なんやかんやあって立派な森ガール系魔女に育て上げてしまう。
内弟子として公私にわたるサポートをしているが、師匠の私生活がだらしないことには呆れ気味。
普段は灰色のフードを目深にかぶって顔を隠すように言いつけている。
フラットと並ぶ最古参の弟子。
生真面目な性格とは裏腹に、その変態的性格からグレイの半径20m以内に近づくことを禁止している。
聖杯大戦があった世界では「ユグドミレアからの人質」として送り込まれたところを自らの門下に引き取った。
聖杯大戦がなかった世界でも、普通に教え子として面倒を見ている。
メルアステア派のスパイとして送り込まれ、それを隠すことなく公言する眼帯女子。
「教授の愛人枠を狙っている」と言いふらしてるが真意は定かではない。
ヴェルナー・シザームンド
ローランド・ベルジンスキー
オルグ・ラム
ラディア&ナジカ・ペンテル姉妹
フェズグラム・ヴォル・センベルン
『strange Fake』世界にて言及された、ほんの数年で色位や典位へと階位を上げたエルメロイ教室の生徒達。
ちなみにこの面々、どっかで聞いた事あるような名字ばかりなのだが……?
その他
自身と同じく聖杯戦争に参加しながらも聖杯を得ず生き残った少年。TVアニメ版「UBW」では最終回にて凛に付いてくる形で時計塔に入学した彼とすれ違い、僅かながら言葉を交わす。「せっかく厄介な戦いから生き延びたというのに、何のために時計塔に来た?何のために魔術を学ぶ」と問いかけ、その答えを聞いてバカらしいと思いながらも「確かにこの場所(時計塔)は狭かろう…」と一定の理解を示している。
凛と同様に第五次聖杯戦争の生き残りである彼には意図的にグレイには会わせないようにしている。
『Grand Order』では彼の依代として召喚される。
言葉を交わす機会があったらしく、当人曰く「史実以上の化け物」「人間と話をしているとは思えなかった」とのこと。
関連イラスト
関連タグ
TYPE-MOON Fate/strangeFake Fate/Apocrypha