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シュラ・サーペンタインの編集履歴

2024-02-27 12:19:43 バージョン

シュラ・サーペンタイン

しゅらさーぺんたいん

劇場版アニメ『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』の登場人物。

「やはり、アスラン・ザラが最強か……」

「世界を統べるのは、力のある者だけだ。お前にその力があるのか?」

「我らに劣る貴様が勝つことはない!」


CV:中村悠一

概要

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』に登場するキャラクター。

新興国ファウンデーションの女王親衛隊「ブラックナイトスコード」の隊長で、国防長官・近衛師団長を務める男性。18歳。

オルフェ・ラム・タオと共にアウラ・マハ・ハイバルの側近のポジションにいるため、本作における重要人物であると示唆されている。

専用パイロットスーツはブルーグレー、ヘルメットには青のファイアパターンのパーソナルマークが入っている。


人物

基本的に憮然とした表情や冷徹な言動からも想像できるように、非常にプライドの高い性格の持ち主。

女王のアウラの側近を担っている点からも、宰相の地位にいるオルフェとは実質的に対等な関係に就いている。

王国の軍事機関の最高責任者を任されているだけあって、戦闘能力は非常に高く、モビルスーツの操縦だけでなく剣技においても高い実力を持っており、劇中ではシン・アスカサーベルでの決闘を行い、圧倒している。

  • シン・アスカは士官学校における訓練ではナイフ戦1位の実力者である。得物が短剣だったらまた結果は違っていたかもしれない。

福田監督曰く “戦いは彼の核になっているもの、生きるための実感を得ているもので、それを一番の矜持として大事にしている。


また、時折見せる言動などからも、戦士として高い闘争心を垣間見せでおり、戦いを神聖な物として捉えている。ラクスを奪還すべく単騎で突撃してきたストライクフリーダム弐式の心意気に免じて「多勢は無粋」とし、敢えて単独で迎え撃つなど騎士道精神染みた真似をする場面もあった。ただし、これは先入観を利用した陽動作戦であり、彼が要塞を離れたせいで本命の別動隊が潜入しラクスを奪い返されてしまっている。

かつての大戦で活躍したガンダムのパイロット達の中でも、高度な近接戦闘能力を備えているアスラン・ザラとの決闘を望んでおり、劇中では3度に渡り対決している。


一方、普段の冷徹さとは裏腹にアグネス・ギーベンラートが“月光のワルキューレ”と知ると「強き者は美しい」と発言したり、いきなり泣きついてきても取り乱さずに、彼女の欲しがってる言葉をあげると紳士的な一面がある。ファウンデーション王国を離れる直前、彼女に「来るかい?」と誘う様子からも彼女に関心があるようだ。

  • 小説版によると、シュラがアグネスを連れて行った理由は「これでもそれなりに優秀なパイロット」「彼女の腕を惜しんでのこと」程度の思いで連れていった模様。
    • 声を担当した中村悠一は “彼女を利用するためにファウンデーション側に引き込む役どころでもあるので、相手の心情を利用する狡猾な面を強調するお芝居を心がけました。” “シュラは意図せず彼女に突き刺さる誘い文句を言えたのか、思考を読み取って必要な言葉を発したのかはわかりませんが、アグネスとのシーンでは「君は特別だよ」という空気を出すことを考えていましたね。” などとコメントしている。
  • また、シュラがアグネスに「来るかい?」と言った台詞は、『逆襲のシャア』でシャア・アズナブルクェス・パラヤを誘う時に言った台詞のオマージュでは?と思われている。

女性を誘惑して利用する強かさはあるが、実際の所は生真面目さ故なのか、女性に関する経験については乏しいようで、それが思わぬ醜態を終盤で晒してしまう


彼の正体はアウラによって生み出されたデスティニープランを管理し、人々を導く者たちコーディネイターを超えた存在アコードの1人。小説(上)によると、アコードは全員が兄弟であり、姉妹となっている。


他の兄妹同様、アウラ及び役目に忠実。「力こそ全て」とする傲慢かつ尊大な言動を見せはする一方、アウラの感情的な言動にオルフェと揃って困惑する様子も見せている。


劇中での活躍(ネタバレ注意)

ラクス・クライン率いる世界平和監視機構コンパスの一行をファウンデーション領内に出迎え、そんな中でシンと剣での決闘を行い、圧倒的実力を見せる。

その夜、キラ・ヤマトに迫り、拒絶されたことで港で1人泣いていたアグネスを発見。「きみは美しい。『月光のワルキューレ』と慰め、後に彼女がコンパスを裏切る要因となる。


ファウンデーションとユーラシア連邦の国境付近の戦いでは、精神汚染によって暴走したキラのライジングフリーダムガンダムの領空侵犯に便乗。ユーラシア側の基地に侵入し、基地内の戦術核ミサイルを自国領に打ち込み、コンパスや支援国への非難を増大させるきっかけを作った。

その後、キラ達を助けに現れたアスランのズゴックと相対し、剣やビームマントを駆使して近接戦闘を挑むも、爪の連撃や新型リフターを駆使した格闘技術で捌かれる。その後、核ミサイルの到達が近かったのもあり、シュラは「キラ達は核攻撃で抹殺できた」と判断し離脱、アスランとの遭遇をオルフェやアウラにも報告しなかったが、彼の判断に反してキラ達は奇跡の脱出を成し遂げており、後々の彼らの反撃を許すことに繋がってしまう。


2度目は、囚われたラクスを助けに向かうキラの陽動に現れたアスランとのアルテミス要塞での戦い。ストライクフリーダムガンダム弐式が現れたため、シュラは「キラを今度こそ抹殺する好機」と判断して出撃するも、その時にストライクフリーダム弐式を操縦していたのはアスランだった。狙いに気付き要塞に戻ろうとするもドラグーンに阻まれた上、アスランはシュラに対して「心を読めるんじゃなかったのか? 使えないな」と挑発。シュラはまんまとそれに引っかかってしまい「殺す!」と逆上し、集中力も乱され時間稼ぎをされてしまう。結果的にまたもやキラの動きを制することができず、捕らえていたラクスを奪還されてしまう。


月面での最終戦では、キラのストライクフリーダム弐式をかばって現れたアスランのインフィニットジャスティスガンダム弐式と交戦。

アスランの思考を読んで優位に立とうとするが……それを予見していたアスランは、わざと戦闘とは関係ないビジョンを脳裏に浮かべてシュラを混乱させる。

それは、裸のカガリ・ユラ・アスハがキスを迫るとんでもないビジョンだった


シュラ「う、うわああああ!? き、貴様……神聖な戦いの場で何という破廉恥な妄想を!!」


まったく予想外の思考を目の当たりにし、すっかり冷静さを失って激昂したシュラ(ちなみにこの際にはうっすらと赤面している)。中村によるとアスランの妄想を見せられて動揺する場面で福田己津央監督からは「大袈裟にリアクションしてくれ」と注文されて全力でやろうと思ったとのこと。

それでも気を取り直して再度思考を読もうとするが、ジャスティス弐式は読んだ思考とは全く違う動きを取る。

実はこの時、アスランは操縦しておらず、地球でストライクルージュに乗っているカガリからの遠隔操作でジャスティス弐式を操る奇策を取っていたのだ

  • 「なーんだリモートか」などと言ってはいけない。詳しくはキャバリアーアイフリッドの記事を参照して欲しいが、C.E.世界ではNジャマーによって遠距離通信はかなりの制約が生じており、その結果遠隔操作による無人機は殆ど存在していない。そんな環境下でコンマ一秒の操作の遅れが命取りとなるMS戦闘で「月面と地上の間でタイムラグほぼ無し」のMS遠隔操作対応可能な操作技術は、まさにオーブの、いや人類の科学の結晶である
  • 加えて、遠隔操縦しているカガリの操縦技術も凄まじいものがある。短時間とはいえ、タイマンなら世界最強レベルのパイロットが操る最新鋭機を、改良したとはいえ不安が残る、乗ったこともない旧世代機で相手取っているのである。さらに「アスランならこう動くだろう」という動きを悟ったとしても、相手に読まれているため、その動きを絶対にしてはいけないという縛りプレイも込みである。そして搭乗しているアスランも、シュラにわざと思考を読ませつつ、自分の意図しない動きに対するGや衝撃に耐えるというとんでもない芸当をやってのけているのである。
  • リモート中のカガリは先ほどの「破廉恥」発言をしっかり聞いており、妄想の内容を察したのか「アスラン~!」と怒っていた。尚、台本では「帰ったらシメる!」だったのだが、流石に不憫なので直前に福田監督が変更したとの弁。

度重なる奇策に翻弄される中、再び自力操縦に切り替えたアスランからの反撃を受け、追い詰められながらもジャスティス弐式の片腕を斬り落とす。勝利を確信したシュラだったが、次の瞬間コックピットにビームの刃が直撃した。

ジャスティスは弐式に改造された際、隠し武器として頭部センサーにビームブレードを追加しており、アスランはそれをSEEDを発動すると同時に放ったのだった。


シュラ「お、俺が負ける……?」


自らの実力に絶対の自信を持っていたファウンデーションの武神は、機体ごとその身体を両断されそのまま機体の爆発に巻き込まれて戦死した。

壮絶な近接戦闘の駆け引きに敗れたものの、ブラックナイトスコードのメンバーの中でもトップクラスに優秀な実力を持ちながら、アスランの奇策により徹底的にメタを張られ、人類の科学の結晶であるキャバリアーアイフリッドに翻弄され、ジャスティス弐式の片腕を斬り落としたのに隠し武器で反撃され、ダメ押しのアスランのSEED発動によるオーバーキルを受け、死んでも死にきれないとばかりの屈辱的で哀れな最期を迎える羽目になってしまった……。


余談

演者の中村悠一は、過去において

ガンダム00』にてグラハム・エーカー(ミスター・ブシドー)

Gジェネレーション』にてビリー・ブレイズ

ガンダムUC』にてナイジェル・ギャレット

ガンダムサンダーボルト』にてイオ・フレミング

ビルドファイターズ』にてリカルド・フェリーニ

を演じており、今作で6作目の出演となる。

中村が演じるガンダムシリーズのキャラで、最後まで主人公側と敵対して徹頭徹尾悪役として描かれたのはシュラが初めてである。“視聴者が彼らに同情心をもつ必要はないと思ったので、演技面でもそうしたキャラクターに徹しました。彼らがいい子に見えるとドラマやテーマがブレてしまいますからね。今作を何度か見てもらううちに、同情的に見てくれる人が出てくる程度でいいな、と。シュラは今作の前半ではキラたちの強敵として立ちはだかる姿をしっかり描いてもらっているので、余裕をもった雰囲気を感じさせるように演じています。”との見解を示されている。


悲運の強敵

アグネスを寝返らせた割に女性への免疫が薄かったようで、カガリの裸ビジョンであそこまで狼狽していた様子からも、おそらく慰めた後にアグネスと一線を越えるまでには至らなかったと思われる。実は演じている中村も同じ見解である。

笑いを誘うアスランの作戦に引っかかったその最期からネタにされがちではあるが、裏を返せば「あの」アスランが奇策を用いなければ勝利できなかった超強敵である。


実際アスラン自身もシュラを初交戦で「できる」と評し、フルパワーを出せないズゴック形態のままでは息を切らせるほどギリギリの攻防を強いられていた。月面での決戦でアスランがインフィニットジャスティスを自力操縦に切り替えてからも戦いは拮抗、破廉恥な妄想で精神を揺さぶられて尚も食い下がり、前大戦時にリフターを自発的に失った以外はこれまで無傷を誇ってきたインフィニットジャスティスに初の大きな損傷を与えている無印ジャスティスでも本体は一切被弾していないため、『アスランが乗るジャスティス系列本体』にダメージを与えた事例は初である)。


単純な戦闘力なら間違いなくブラックナイトスコード最強、ないしオルフェと並び最強タイの存在であった。

  • ラスボス機体であるブラックナイトスコードカルラは仕様上、オルフェとイングリット・トラドール二人乗り機体であるため、機体の格は上がっているのにオルフェの格は下がる珍しい事態も発生しているのだが……。(会ったばかりのアグネスに内心はどうあれ優しい態度をとるシュラに対し、オルフェは同機体に乗るイングリットの秘められた思いにまったく気付かず冷淡な態度をとっていたのでなおさら観客の評価は厳しい。)

また、「アスランのエロ妄想で動揺して倒された」と勘違いされがちなものの、あくまで妄想は策の初手でしかなく、その後もちゃんと激闘を繰り広げている。しかし、対人・対MSに関しての戦闘センスが高い代わりに「核攻撃後にキラやアスランの死をきちんと確認しない」「アスランの挑発や妄想作戦が思い切り刺さる」「自分の方が上だと確信した瞬間に隠された武装でトドメ」等々、自分の技術に対して過剰に自信を持つあまり、観客からは「戦術・戦略面での経験値や精神面での鍛錬が足りないのでは?」との手厳しい意見もある(中村は、多分勝敗を分けたのは人生経験の浅さ。経験というものが足りていないし、遺伝子の段階で優劣がついていると思い込んでいる。言うならば人間力で負けた形でしょうか。その部分は作品テーマでもある気がするので、興味深かったです。と語った)事実、トドメの一撃を放つまでアスランはSEEDを発動していない。

でも戦闘中に破廉恥な妄想をするのはおかしいよ。

  • もっとも、戦場に身を置くからこそ、死の対極にある生=性に結び付く思考をするのは人間としては間違っていない。

何はどうあれ、あまりにも「残念な敗因」から戦死する末路を迎えてしまった以上、もはや汚名返上も不可能となってしまったのは、シュラにとって無念だったのは確かであり、今後もこの点に関してはネタになってしまうのだろうか……。

だが、シュラ自身は闘争を神聖視し武人を気取っている一方で、その振る舞いは勝負において相手を尊重せず、侮辱して動揺を誘った後に勝利を得ようとし、ここ一番で頼るのはこれまで培ってきた技量よりも卑劣な手段によるカンニングじみた先読みであり、それについて全く恥ずる様子も無い。あまつさえ乗機のシヴァには一見騎士道精神溢れる格闘戦特化に見せ掛けて含み針を彷彿とさせる暗器が内蔵されている。恐らくシュラとしては「戦場である以上、使える手を使って何が悪い。使えないでor使わずに負けた相手が悪いんだ」とする武人の矜持かもしれない。


俯瞰すればシュラ・サーペンタインは闘いを神聖視していながら、自身は手段を選ばず勝利するスタンスを見せる一方、いざ相手が定石を外してくると徹底的に糾弾してくる姿勢が本質であり、アスラン・ザラとて「外道には外道を」とある意味戦争の本質を突いた作戦を取り、手段を選ばずからかいや煽りを尽くされた挙げ句に情け知らずの猛攻を加え、『最強の相手にルール無用の戦いを挑んだ』報いとしての壮絶なシュラの敗死は、最早自然な流れとも評することができる。


また、ブラックナイトスコードの方もコンパスを裏切り野望を表沙汰にするまでは、最高のコーディネイターのキラに対してメタを張って来たので、敵対する側もまたメタを張ってくるのは至極当然の行為である。


結果的に「アスラン・ザラこそ『最強』と目を付けたのがシュラ・サーペンタインの運の尽き」であった。

キラかシン・アスカと相対していればこんな顛末は迎えなかっただろうにと同情する声もあるが、劇中の剣術試合でやはりアスランこそ最強かと見定めてしまったのだから自業自得である。

小説版によると、アスランを「最強」と判断したのは数いるパイロットの戦闘映像を何度も見て分析していた故。

  • 中村は「福田監督が『戦闘面で一番強いのはアスラン』と話していたことで。僕の中では、一番強いのはキラだと思っていたんですよね。言われてみると確かに、シュラの中のパワーヒエラルキーではアスランの下にキラ、シンと順序立てしていて、彼がキラたちを戦闘で圧倒しているシーンもあるんです」と述べられている。
  • 公式設定や作中ではキラがMS乗りとしては最強と述べられている。しかし、「いかに才能・素質があろうと努力しなければ開花することはない」のはスーパーコーディネイターの記事で述べられている通り、キラは「剣など使えない」「兵士としての訓練さえ受けていない」と小説版でも明記されている。

ともあれ、シュラ・サーペンタインはその強さもキャラクターも強烈な印象を残し、悪のカリスマとしてのファンも多い。

イングリット・トラドールとは別方向で可哀想だった敵役なのでスパロボで救済して欲しい」とのファンの声も。


シュラとアグネスの関係性

シュラとアグネスの関係性であるが、上記の通りで「アグネスがシュラに弄された」のであるが、この2人の描写を見るに明らかに男女の一線は越えていないと思われる。

アグネスの性格、また時間的余裕から考えても、チャンスはあったのにシュラが何らかの主義、信念によりアグネスに手を出さなかったのだろうか?

シュラアグ未満

敗因が残念過ぎる…。

  • いや、とある異端のアコードが人知れず行っていた「アコードの能力のデメリットに気付き、リンクしてはならない思考のリンクを遮断する」事が出来ていれば別の勝ち筋もあったと思われるのだが。

アグネスは別に以前からファウンデーション王国と通じていたわけではなく、シュラもアグネスの異名『月光のワルキューレ』の事を知ってはいたがその実本人とは初対面であり、その辺りの事情も考えるとシュラがオルフェと違いマトモ過ぎたと言える。


もっとも、シュラの場合は「勝つことが俺に与えられた役目!俺の存在する意味だ!」であることを考えると「『男女の機微』など不要な概念』であり、強い相手を倒したい気持ちが強くて恋愛事に興味がないだけなのかもしれない。

単に「誘惑したものの性に奔放なアグネスが手に余った」可能性もあるが……。

この辺りの真相は小説版の後編待ちである。


小説版ではシュラがアグネスをダンスに誘うシーンがある。周囲が自分を抜きに楽しんでいることに内心憤怒していたアグネスを「踊っていただけるかな『月光のワルキューレ』?」と誘い、踊り終わると「強き者は美しい」と発言(小説版は中庭で言っていない)。名前呼びを促したりなどこの一連のやりとりでアグネスを何度もときめかせ、彼女の承認欲求を満たした。

ちなみにシュラのダンスはオルフェのように優雅ではないが力強く巧みらしく、アグネスはうっとりとそのリードに身を任せた。ダンス上手かったんだな、シュラ…。

  • 同族絶対主義なアコードであるはずのシュラがアグネスに興味を持ったのは、「何らかの遺伝子的な相性の良さ」を感じ取った可能性もある。…尚更アグネスと男女の一線を越えること無く戦死したシュラが気の毒と言えば気の毒である。

アグネスはシュラに最後まで手を出されていなかっただろうに「シュラだけが私の価値をわかってくれた!!」と、彼を決して悪く言わずに虚飾に隠された自分の本心、弱さをルナマリアにさらけ出した。


あくまでもシュラはアグネスを利用する目的でコンパスから引き抜いた(小説版参照。性的な下心も無かったと思われる)のだが、アグネスは手を出されなかったのが却って「シュラは他の男とは違う、彼だけが優しくて私の事をわかってくれるイイ男だ」と盛大に勘違いしてしまった可能性がある。


「女性を完全に弄するには心だけで無く体の関係も不可欠」と考えなかったシュラの手落ちではあるが、シュラと肉体関係があった場合、間違いなくアグネスにとっては死亡フラグであり、他の桑島法子ヒロインや、ギルバート・デュランダル「深い仲」であったタリア・グラディスと同じく悲劇的な末路を迎えていただろう。


結局、シュラはアスラン・ザラに敗れ命を落とし、アグネスはルナマリアに諭され「シュラだけが自分の価値をわかってくれた」という思いがただの思い違いでしか無かったと気付いた。


最終決戦の後、アグネスがシュラの死を知って何を思ったのかは劇中では描かれていないが、アスランを逆恨みしたとは考えにくいだろう。


名前の由来

シュラの名前の由来は恐らく仏教の守護神である修羅(別名阿修羅)であると思われる。修羅はインド神話のアスラを仏教に取り込んだものであり、搭乗機のシヴァもインド神話の神の名前であるためそこからの連想の可能性も高く、アスランと戦ったのもどこかセンチメンタリズムな運命を感じるだろう。

ちなみに同じく中村が演じたグラハムは00本編にて「阿修羅すら凌駕する存在」と発言した他、ゲーム版00(PS2版)において「柔肌を晒すとは、破廉恥だぞガンダム!」(ガンダムヴァーチェガンダムナドレ)なるセリフがあったりする。

名字の「サーペンタイン」は火縄銃(アルケビュース)の前世代型に当たる銃の名称である。


関連イラスト

シュラ・サーペンタインシュラに言わせてみたかったセリフ


関連タグ

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM ファウンデーション王国

ブラックナイトスコードシヴァ

アコード(ガンダムSEED) 美形悪役 チート 残念なイケメン

童貞 童帝

悪のカリスマ


ヘクソン:超人的な戦闘力・読心術を持ちながら、相手の奇策で結果的に情けない敗北を喫したキャラ繋がり。好戦的かつ世界征服を目的にしている点も共通している。

カシマル・バーレ:別作品の読心能力を逆手に取られ似たような精神攻撃をお見舞いされた人。

ブレックス・フォーラ機動戦士Ζガンダムの登場人物。経緯は違えど「破廉恥」発言をした人。


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