概要
時代設定は江戸時代。大勢の猫が居着いている「猫丁長屋」に住む猫絵師の十兵衛と、十兵衛の描いた猫絵に効能としての呪力を吹き込む元猫仙人の猫又(猫股)ニタのコンビの周辺に起こる出来事を綴った一話完結様式の連載漫画[1]。
ニタをはじめとした複数の猫又や化け猫の他、人に徒なす存在も登場する退治譚もあるが、ねこマンガ誌に連載されているだけに、猫を中心とした日常的な生活に、少しばかりの不思議が混じった人情話が主である[1]。
作者の永尾まるは、古今東西の猫に関する民話からヒントを得ていると語っている他[2]、登場人物のモデルに実際に猫好きであった画家である歌川国芳をもってきたり[3]、女性の木彫り職人の名を飛騨匠の祖先の伝承から採ったり、鏝絵の名人「伊豆の長八」などの実在の職人にも、作中で触れている[2]。また猫絵売り(猫の絵かき)を始め、実際に江戸時代に存在していた物売り(桜草売り、母衣蚊帳売り、七味唐辛子売り、蝶々売り、など)を作品のそこかしこに登場させ[4][5]、ストーリーに絡めて、当時の江戸の町人の風俗や季節折々の年中行事や風習の様子も盛り込まれ、描かれている。
書誌情報
永尾まる 『猫絵十兵衛 御伽草紙』 少年画報社〈ねこぱんちコミックス〉
既刊22巻(2022年12月16日現在)
1巻 - 2008年12月15日発売
2巻 - 2009年9月14日発売
3巻 - 2010年5月10日発売
4巻 - 2011年4月11日発売
5巻 - 2012年1月10日発売
6巻 - 2012年10月15日発売
7巻 - 2013年4月15日発売
8巻 - 2013年10月15日発売
9巻 - 2014年5月12日発売
10巻 - 2014年9月16日発売
11巻 - 2014年11月10日発売
12巻 - 2015年2月16日発売
13巻 - 2015年4月13日発売
14巻 - 2015年10月19日発売
15巻 - 2016年3月14日発売
16巻 - 2016年6月13日発売
17巻 - 2016年11月14日発売
18巻 - 2017年6月12日発売
19巻 - 2018年2月13日発売
20巻 - 2019年2月12日発売
21巻 - 2020年3月16日発売
22巻 - 2020年10月12日発売
曖昧さ回避
株式会社Adroaig所属の男性声優⇒猫絵十兵衛(声優)