概要
南北両町奉行所、火付盗賊改方の同心の手先となって、捜査や捕り物の手伝いをする。
奉行所より十手を預かっているため、捜査、捕縛の権限もあった。
呼び名について
銭形平次などの一部作品では、岡っ引きなどと呼ばれているが
本来岡っ引きという名称は蔑称で、公の場所で使われる名称ではなかった。
そのため、江戸では「御用聞き」 関八州(現在の関東地方)では「目明し(めあかし)」 関西地方では「口問い(くちとい)」や「手先」などと呼ばれていた。
十手について
一部作品では、房のついた十手を持つ岡っ引きが描かれているが
本来、房付きの十手が持てるのは 同心以上の役職だけで 岡っ引きは房のない十手を持たされていた。
その他
銭形平次などの作品で、弱き者の味方として描かれている事の多い岡っ引きであるが
実際は、奉行所の威光を笠に威張る者もいたり、強請り等の恐喝まがいな行為を行っていた者もいたようだ。
そのため、度々岡っ引きの使用を禁止する御触れが出された。
岡っ引きが登場する主な作品と名前
・銭形平次
・鬼平犯科帳 鉄砲町の文治郎や仙台堀の政七など
・剣客商売 四谷の弥七や文蔵などが登場し、主人公等を助ける。