概要
この物質はニトロセルロースと樟脳などから合成可能であり、硝酸セルロースと呼ばれる物質である。この物質はセ氏100度以下の加熱により容易に変形(熱可塑性樹脂)し、形成が簡単であり、色もつけやすいという特性を持つ。
しかしながら、強い光や酸素などにより自然に劣化しぼろぼろになる、摩擦により発火しやすいという悪い特性を持つ(そのため、この物質は消防法による危険物扱いである)。
歴史
この物質は19世紀半ばごろ発明され、当初は象牙の代用品として食器やめがねのフレームなどに使用された。また19世紀後半には容易に加工できる特性から写真や映画などに使用されるフィルムに用いられるようになった。さらにはおもちゃや人形などに使用されるようになった
ところが20世紀中盤、アメリカはこの物質の発火性を根拠として輸入を制限、そのためこれを製造、使用していたメーカーは代用品として他のプラスチックを使ったり廃業することとなり、この物質はほとんど使用されなくなった。
現在においてはピンポンの玉(これは代用品が使えなかったため)など限られたものに用いられる程度である。
pixivにおいて
この物質で作られた人形や万年筆などのイラストのほかに、セル画によるイラスト(過去においてセルロイドで作られていたため)が存在する。