概要
全長5メートル程度のアウカサウルスはカルノタウルスと同じアベリサウルス類に属する獣脚類である。カルノタウルスやマジュンガサウルスのような角はなかったが、尾の先端を除いてほぼ完全な骨格が発掘されており、アベリサウルス類の解剖学の詳細に大きく貢献した。
化石が見つかった「アウカ・マウエボ」は、ティタノサウルス類(恐らくサルタサウルス)の竜脚類の大営巣地が発見されたことで有名である。アウカサウルスはこの大営巣地で卵や孵化直前の幼体を捕食していたと考えられている。見つかった化石の頭骨には損傷が確認されたことから、このアウカサウルスは卵の親たちの逆襲を受けて殺されたのではないかとされている。