猿投山渦
さなげやまうず
概要
CV:檜山修之
生徒会長の鬼龍院皐月が率いる生徒会四天王の一人。ランクは三つ星。
学園に属するすべての運動部を取り仕切る「運動部統括委員長」。
極制服は長ランのような丈が長く、胸元は閉めずにはだけさせている。
両肩・ベルトのバックルに三本刺の鉄甲版が付いている他、背中には竹刀を背負っているなど、いかにも攻撃的な出で立ちをしている。
性格も服装に違わず砕けており、今どきの若者らしい軽い印象を受ける。一方で粗暴かつ好戦的な面もあり、第一話では任務をミスした部下を容赦なく罰するなどしている。
他の四天王たちと同様、皐月に対する忠誠心は強く、彼女との会話には敬語を用いる。
第5話の次回予告ナレーションにて実家はこんにゃく製造業を営んでいることが判明。しかし本編で語られることはないらしい。前世の中にこんにゃくが苦手な人物がいるのは気のせい。
Pixivによると初期状態のほうが多い。
以下ネタバレ
過去
中学時代、北関東番長連合総代としてイキがっていた頃、皐月に一蹴されて傘下に入って以来、彼女に怖れや憧れの入り混じった感情を抱き続けているらしい過去が描写された。
ちなみに、その時点で既に蟇郡苛・犬牟田宝火・蛇崩乃音の三名は皐月の傍にいたため、猿投山は四天王の中では最も新参であることが判明。現在は長身だが当時は背が低く、髪型も逆立っていた。
戦闘能力
パワードスーツのような姿に変身する三つ星極制服「剣(つるぎ)の装」と、驚異的な動体視力「天眼通」を用いて戦うことを得意とする。しかし視界を封じられると一瞬で無力化する弱点がある。
「心眼通」を覚醒させた後は弱点を克服した「剣の装・改」に代わった。
劇中の活躍
6話で皐月に懇願して纏流子との一騎打ちに臨む。「剣の装」と「天眼通」で流子の動きを全て見切って圧倒するが、その眼に頼りすぎるあまり惨敗を喫してしまう。
己の慢心を恥じた彼は、伊織糸郎に頼み込んで自分の両目を縫い付けてもらうという凄絶な覚悟をもって流子と再戦。失った視力の代わりに、それ以外の全ての感覚が研ぎ澄まされた「心眼通」を得た彼は、流子を完膚なきまでに叩きのめした。この際、「剣の装・改」の方が、彼の力に耐え切れずオーバーヒートしてしまい、その隙に流子には逃げられたが、皐月はその覚悟を褒め称えた。だが猿投山本人は納得していなかったらしく、褒美として紅茶を振る舞おうと言う皐月に、「視覚以外の感覚が鋭くなったおかげで、猫舌になってしまったから」と言って辞退している。
壊惨総戦挙の決戦闘兵で再び流子と戦うことになるが、七日間で最も多く敵を倒したため四天王の中で最後に戦うことになった。そして、ついに自分の番になり「剣の装・改」で流子と戦おうとした時に、突如現れた針目縫に乱入され中断する。邪魔されたことに激怒して襲いかかるが、攻撃をたやすく受け止められ一瞬で「絆糸」を切られて「戦維喪失」になり敗北する。さらにそのまま場外に落とされて退場する。途中で、竹刀を柱に刺してぶら下がり落下することを防ぎ、そのまま全裸で四天王がいる無星の観客席に移動した(後に他の四天王同様にジャージに着替えた)。
三都制圧襲学旅行では緑のジャージを着用。運動部を率いて大阪を襲学する。宝多金男に北関東を侮辱された際には「蒟蒻芋とすり潰すぞ」と怒りを露にした。途中まで善戦するも武装した市民の攻撃に遭い苦戦を強いられる。
しかし改良された三ツ星極制服「剣の装・更改」で宝田金男を倒し大阪を制圧した。
序盤では味方贔屓で自分勝手な振る舞いを見せていた猿投山だが、視力を失ってからは姿勢が落ち着いており、ときに出る古風な口調や宝田を俗物と見るなど性格にも多少の変化が見られる。
四天王の中でも特に流子を意識し、針目縫に邪魔されたこともあって再戦を望んでいる。
余談
猿投山の読みは「さ なげやま」であり、世界有数の自動車メーカーのお膝元に実在する山の名前である。
古くから山岳信仰の対象として崇拝されてきた山で、日本武尊の兄(大碓命)の眠る山とされている(日本書紀の記述に沿っているものと思われる)。麓にある神社も大碓命が主祭神である。