概要
PSにおけるアーマード・コアシリーズの最後のタイトル。
時系列としては1作目から若干過去・もしくは並行した話となっている。
ファミ通文庫から本作の公式小説版も刊行されており、こちらはオリジナルキャラクターのビンテージを加えて人間関係の補完も成されている。
伝説のランカーAC「ナインボール」の謎と、アリーナによるレイヴン同士の戦いを主題とした意欲作。
DISC2枚組構成となっており、主にDISC1はストーリー、DISC2は過去タイトル、開発スタッフ、大会上位者、各種ゲーム誌編集部のACなどが登場する多種多様なアリーナが収録されており、機体とAIを設定してオリジナルのアリーナを作成することができる。
また、主人公には「中流家庭に育った会社員であったが、家族の命を奪ったACに対する復讐のためにレイヴンとなったが、レイヴンとなる前はACどころか、MTの操縦経験すらない」という設定を与えられており、シリーズ中ここまで設定が与えられた主人公はアーマード・コア4のアナトリアの傭兵など数少ない。
余談だが、「家族を殺された主人公が最強のレイヴンへの復讐を果たすべく奮闘する復讐劇」というある意味単純明快なストーリーは、ACPPと共に二次創作のストーリープロットのテンプレートとされた。
ストーリー
地下世界の複合都市「アイザックシティ」において2つの巨大な企業が市の支配権をめぐる争いを繰り返していた頃、テロリストによる大規模な事件が発生。飛び交う銃弾の中を逃げ惑った一人の青年が騒乱のあとに見たものは、いつの間にかはぐれてしまった家族の無残な死体であった。
「レイヴン」「赤と黒の機体」「⑨のマーク」。
テロリストもろとも家族を射殺した憎むべき敵に対して得た情報はそれだけであった。
数カ月後、青年はネットワーク上でレイヴンを志す人材のマネージメントを行なっている「ラナ・ニールセン」と出会う。青年は家族を殺したレイヴンを探し出し、自ら殺すためにレイヴンとなることを決意した。