二つのペルソナ、一つの悪夢
概要
初代PSシリーズのAC三部作の最終作。
時系列としては1作目から若干過去・もしくは並行した話となっている。
ファミ通文庫から本作の公式小説版も刊行されており、こちらはオリジナルキャラクターのビンテージを加えて人間関係の補完も成されている。
伝説のランカーAC「ナインボール」の謎と、アリーナによるレイヴン同士の戦いを主題とした意欲作。
DISC2枚組構成となっており、主にDISC1はストーリー、DISC2は過去タイトル、開発スタッフ、大会上位者、各種ゲーム誌編集部のACなどが登場する多種多様なアリーナが収録されており、機体とAIを設定してオリジナルのアリーナを作成することができる。
また、主人公には「中流家庭に育った会社員であったが、家族の命を奪ったACに対する復讐のためにレイヴンとなったが、レイヴンとなる前はACどころか、MTの操縦経験すらない」という設定を与えられており、シリーズ中ここまで設定が与えられた主人公はアーマード・コア4のアナトリアの傭兵など数少ない。
余談だが、「家族を殺された主人公が最強のレイヴンへの復讐を果たすべく奮闘する復讐劇」というある意味単純明快なストーリーは、ACPPと共に二次創作のストーリープロットのテンプレートとされた。
ストーリー
地下世界の複合都市「アイザックシティ」において2つの巨大な企業が市の支配権をめぐる争いを繰り返していた頃、テロリストによる大規模な事件が発生。飛び交う銃弾の中を逃げ惑った一人の青年が騒乱のあとに見たものは、いつの間にかはぐれてしまった家族の無残な死体であった。
「レイヴン」「赤と黒の機体」「⑨のマーク」。
テロリストもろとも家族を射殺した憎むべき敵に対して得た情報はそれだけであった。
数カ月後、青年はネットワーク上でレイヴンを志す人材のマネージメントを行なっている「ラナ・ニールセン」と出会う。青年は家族を殺したレイヴンを探し出し、自ら殺すためにレイヴンとなることを決意した。
登場人物
- 主人公 (フリッツ・バーン)
家族をナインボールに殺されレイヴンとなった青年。24歳。
目的の為に力をつけ、次第に頭角を表していくが、やがて世界の裏に存在する真実を目撃する事になる。
なお、「フリッツ・バーン」は小説版の名前であり、デフォルトネームは存在しない。
アリーナのトップランカー。主人公の家族を殺した仇であり、彼が倒すべき相手。
そのプロフィールには謎が多い。
ネットワーク越しに主人公に依頼を斡旋する女性。主人公とは直接の面識はない。
主人公に来る依頼は必ず彼女を通す決まりとなっているが、それが反故になった際には怒りを露わにする。
プログテック社の技術者。物語後半で主人公をサポートする。
画期的な技術を多数開発している事から『天才』とも呼ばれ、プログテック成長の立役者とも呼べるが、本人は典型的な研究者肌の世間知らず。
小説版のオリジナルキャラクター。
プログテック所属のレイヴンであり、同社製品の実戦テストを請け負っている。
物語中盤では主人公と共に戦場で肩を並べるが……。
登場機体
- アベンジャー・小説版の名称
- アナイアレイター・小説版の名称
- ナインボール
- SVC-4500
- ナインボール・セラフ
- オレンジペコ