概要
ルパン三世の原作者モンキー・パンチがシリーズ史上初めて監督を手がけた作品であり、キャラも原作に一番近い風貌になっており、作品のコンセプトも「ハードボイルド」である。
タイトルの『DEAD OR ALIVE』の直訳は「生か?死か?」だが、作中では「生死を問わない」という意味になって登場する。
あらすじ
2年前の”首狩り将軍”のクーデターによって国王と王子が殺され、首狩り将軍による独裁・圧政体制が敷かれている「ズフ国」のコンピュータにハッキングしたルパンは王国時代の国中の財宝が「漂流島」に隠されている事を突き止め、次元と五ェ門を引き連れて漂流島へ潜入する。しかし、島中に強力な謎の防衛システムが張り巡らされていたことから一行は退却を余儀なくされる。
島の謎を唯一知るという首狩り将軍の娘:エメラをルパンは攫い、秘密を聞き出そうとするが、連れ出した娘は銭形の用意した囮だったため、ルパン達は軍隊から襲撃を受けてしまう。
そんな中で囮となった女秘密工作員:オーリーエンダーはルパン達から殺されたはずのズフの王子:パニシュを見かけたという話を聞く。かつてパニシュと恋人だったオーリーはパニシュを探し出そうと街を巡り、とうとう再会を果たす。彼はレジスタンスを結成し、首狩り将軍の政権を打ち倒そうとしているというのだ。オーリーは彼の為に二重スパイとして首狩り将軍の情報を流すことになった。
一方で首狩り側もルパン達を確実に仕留める為にルパンに100万ドルの懸賞金を懸けた。ルパンの生死を問わない「DEAD OR ALIVE」というこの指令を受けて賞金稼ぎにも狙われながら、ルパン達は漂流島の謎に迫っていく。
余談
- オーリーエンダーは園芸植物としてきれいな花を咲かせることで有名な「夾竹桃」の英名。「フランスの花言葉では『美と善良』、イギリスの花言葉では『危険と注意』。」というやりとりが作中にもあるが、夾竹桃は花から根までの全体どころか周囲の土壌、燃やした煙にすら毒性を持つ猛毒の植物である。
- エメラ役として演じた横山智佐はルパンとの共演を望んでいたが残念ながら劇中でルパンとの共演はなかった。