概要
“つよい恨みを抱いて死んだモノの呪い。 それは、死んだモノが生前に接していた場所に蓄積され、「業」となる。 その呪いに触れたモノは命を失い、新たな呪いが生まれる。”
という意味がこの作品のタイトルである。
粗暴な夫によってその命を喪った女性・伽椰子の怨念が宿る一軒の家を中心にして描かれるオムニバス形式で、呪いの家に関わった全ての人間が伽耶子の怨念によって呪い殺されていく。
仏壇の中や布団の中に伽椰子が現れるなど、過激な恐怖描写と、少しでも関わった人間は全て無残な末路を迎えるという理不尽な恐怖で大人気を博す。
オリジナルビデオ作品は『呪怨』『呪怨2』の2作が作られた。後に、劇場用に『呪怨』『呪怨2』が製作・公開され、大ヒットを飛ばす。
さらに、「スパイダーマン」シリーズの監督としても知られるカルト映画の大家、サム・ライミは「こんなに怖い映画を見たことは無い」とこのシリーズをいたく気に入り、「リング」シリーズから始まったジャパニーズホラーブームに乗る形でハリウッドリメイクもなされた。
ハリウッド版は『THE JUON/呪怨』『呪怨 パンデミック』『呪怨 ザ・グラッジ3』の3作が製作されたが、サム・ライミと清水崇が関わったのは2作目までであり、3作目はビデオスルーとなった。
以降しばらく音沙汰が無かったが、2009年6月27日には、「怨み続けて10周年」と掲げてシリーズ10周年を記念し、『呪怨 黒い少女』と『呪怨 白い老女』が2作同時公開された。
ゲーム版
2009年7月30日には、Wii向けゲームソフトとして『恐怖体感 呪怨』が発売された。
呪いの家に引っ越してきた一家の体験を追い、その恐怖を体感していくFPSホラーゲーム。
Wiiリモコンを懐中電灯に見立てて暗い家の中などを探索して行く。もちろん伽椰子の襲撃をモロに体感することになる。
原作の監督である清水崇が「恐怖アドバイザー」として製作に参加しているが映画とのつながりは何も無い。
関連項目
佐伯伽椰子/伽椰子 - 本作の中心となる人物。長い髪と恐ろしい表情が特徴的な女の怨霊。
佐伯俊雄 - 伽椰子の息子。伽椰子と共に怨霊と化す。