概要
H&K G3をスケールダウンしたうえ、5.56mmNATO弾を使用できるように小口径化したアサルトライフル。
G3と比べて全体的にコンパクト化して軽量化しており、反動も少なくなっている。
G3やMP5同様に固定ストックとスライドストックがあり、バリエーションとして銃身短縮モデルであるHK33K、狙撃銃型であるHK33SG1がある。
同グループにはカービンモデルのHK53がある。
アメリカ軍のM193に合せて設計したために新NATO弾であるSS109(M855)には適さず、1980年代には輸出型兼改修型のHK33E(EXPORT)に再設計されている。
同時期のイタリア軍でのトライアルでは、ローラーロッキングシステムは高圧カートリッジである5.56mm弾を運用するには不安があり、G3をベースとしたG41が開発される事となった。しかし結局不採用となる。
データ(HK33EA2)
全長 | 920mm |
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銃身長 | 433mm |
重量 | 3,900g |
口径 | 5.56mm |
装弾数 | 30発 |
バリエーション
- HK33EA2:固定ストック
- HK33EA3:可動ストック
- HK33EA5:3点バースト追加のトリガーパック、可動ストック
- HK33SG1:狙撃モデル、固定ストック
- HK33KEA2:カービンモデル、固定ストック
- HK33KEA3:カービンモデル、可動ストック
- HK33TGS:HK79グレネードランチャー装着モデル
- HK53E:SMGモデル
- HK13E:LMGモデル、マガジン仕様
- HK23E:MGモデル、ベルトリンク仕様
- HK93:アメリカ市場向けの民間型
運用
ベトナム戦争時の米軍ではまだ信頼性の低かったM16の代わりにH&R Firearmsでライセンス製造されたT223が一部の部隊に支給されていたこともあった。
他の銃の陰に隠れて影が薄いがギリシャ、チリ、ブラジル、タイ、トルコ、イギリス(L101A1)等、多くの国の軍、及び法執行機関で採用されている。
またトルコではHK33を中心にG3系統のライセンス生産が盛んで独自のモデルも製造されている。