概要
冷戦終結直後ドイツ連邦軍は次世代小銃として5.56mm弾を使用するアサルトライフルを求めていた。
ドイツの名門であるH&K社は同社のHK33をベースに軍の要求を満たすライフルの開発を行い、開発されたのがG41である。(HKの製品コードはHK133と思われる。)
HK33と異なり、ボルトストップ・リリース機構やNATO標準のSTANG規格のマガジンの採用などの変更が行われている。
ドイツ連邦軍の採用コ-ドがつけられているものの一部部隊で試験されただけに留まり、主力小銃はG36となった。
イタリア軍の新型主力小銃の採用審査にも参加した。イタリアのフランキ社が改良型をライセンス生産する計画であったが、主力小銃がベレッタ社のAR70/90に決まり、量産されることなく終わった。
このような結果に終わった原因としては、上記の機構やNATO標準規格マガジンの導入と合わせる形で独自に銃身内部が六角形をしている銃身構造(ポリゴナルライフル)を採用したものの、その代償として開発費が高騰し、結果的に銃本体の大幅な高額化を招いてしまった事や、冷戦終結後に世界規模で軍事予算が縮小している時期に逆行する形で、件の高額化が進行してしまった事などが挙げられる。
その後、一部の国の特殊部隊や米国のSWATが使用していたことが報告されている。