花の魔法使いマリーベル
はなのまほうつかいまりーべる
概要
「魔法使いサリー」に代表される「異世界魔法少女の来訪型」のパターンを踏襲しているが、旧来の作品とは大きく趣が異なっている。
従来の魔法少女アニメの主人公が「本来の視聴者層である子供の願望の体現者(主人公が感情移入の対象)」であるのに対し、本作では主人公はあくまで周囲を取り巻く子供たちと同等の存在であり、「子供たちのお友だち」といった位置づけで描かれている点にある。
具体的には、主人公自身がストーリーの中心に立たず、子供たちや町の大人たちが直面する問題や町の中で起きる出来事に主人公が介入し解決に導くというプロットになっている。その他、毎回の事件の解決に様々な魔法の道具を使用するという点も含め、作品のフォーマットはドラえもんに近い。これに加え魔法少女アニメの本来のターゲット層である幼年者層に向けた作劇・演出が徹底されており、シンプルながら明るく陽的な雰囲気に満ちた楽しい作風とキャラクターの魅力で人気を呼んだ。
ストーリー
サニーベルの町に住む幼い姉弟ユーリとケンの願いを聞き届け、自らを「花の魔法使い」と名乗る不思議な少女マリーベルが現れた。「実家の花屋を繁盛させて欲しい」というユーリとケンの願いを叶えた後、マリーベルは町外れの丘の上に魔法で家を建ててサニーベルに定住し、町の人達の夢を叶え時に街に起きる事件を解決するべく、ユーリら町の子供たちと共に活躍していく。
登場キャラクター
余談
実際のアニメ制作はスタジオジャイアンツに外注され、葦プロ自身はほとんど制作にノータッチだったそうだが、葦プロとの縁か、葦プロの代表作である「魔法のプリンセスミンキーモモ」のキャラクターが描かれているシーンがある。