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瑞雲の編集履歴

2014-07-02 09:29:24 バージョン

瑞雲

ずいうん

瑞雲とは、大日本帝国海軍の水上偵察機である。

概要

瑞雲とは、太平洋戦争時に旧大日本帝国海軍で運用されていた水上偵察機である。名前の由来は大気現象の「彩雲」の別名:瑞雲から。生産は愛知航空機。

水上偵察機というが、本機は海軍によって偵察機+爆撃機をコンセプトに開発、運用されていた機体である。

太平洋戦争時、海軍は航空戦力不足に悩まされていたため、空母でなくとも巡洋艦クラスに搭載可能な水上機を攻撃・爆撃機として運用することを求め、瑞雲の開発は企画されたという。

実際に航空戦艦に改装された「日向」「伊勢」にも搭載が企画されたが、配備された航空部隊の転出等があり、両艦とも航空戦艦としての実戦参加はできなかった。


開発史

1940年(昭和15年)2月に海軍から愛知航空機に試作指示が出されたが、その要望スペックが「最大速度463km/h以上、最大航続力2,500km以上、格闘性能良好で急降下爆撃が可能」というかなりムチャぶりなものだった。(零戦開発時にも海軍は当時にしてはむちゃくちゃなスペックを要求をしてる)愛知航空機ではこの要求に答えるべく十四試二座水上偵察機(1941年(昭和16年)に十六試水上偵察機と改称)の開発を開始。1942年(昭和17年)3月に試作1号機が完成。性能試験の結果採用が内定し、その後の実用試験を経て1943年(昭和18年)8月に瑞雲11型として晴れて制式採用された。 総生産数は約220機。


性能

海軍が要求したとおりに急降下爆撃機としての機能を備えており、60kg爆弾を2発または250kg爆弾を1発搭載し、攻撃する性能を有した。また、急降下爆撃用に当時の水上機には付けられたことの無かったダイブブレーキを付けたり、空中戦も想定してか急降下爆撃機には付けられた例のない空戦フラップを搭載するなど、万能機として完成し当時の水上機としては性能面・攻撃面共に傑作と言える性能を有していた。


活躍

1944年(昭和19年)の春から部隊配属が開始されフィリピン方面での夜間爆撃等に使用されており、それなりの戦果を挙げるなどの活躍をしている。

また、大戦末期には第634航空隊で運用されフィリピン・沖縄方面で偵察・夜襲・襲撃任務などに従事し、大戦末期の劣勢の中で特攻によらない通常攻撃で一定の戦果を挙げるといった数少ない事例となっている。


艦これの瑞雲

日向さんと瑞雲さん

ゲーム『艦隊これくしょん』では水上機母艦娘の二人航空戦艦娘の面々航空巡洋艦娘の面々などに搭載可能な装備機体として登場。


搭載することで索敵、開幕時の爆撃が行えるようになる。

水上爆撃機としての性能は標準的なもので、上位の装備に瑞雲(六三四空)、瑞雲12型などがある。

航空戦で雑魚を散らしたり、弾着観測攻撃を発動させたりと、特に航空戦艦航空巡洋艦はお世話になる事も多い。またこれを装備する事で対潜能力を得る事も出来るが、同時に潜水艦を優先的に狙う様になるので水上艦+潜水艦の混成編成などには注意。


関連タグ

大日本帝国海軍 太平洋戦争 水上機 艦隊これくしょん

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