球磨型
くまがた
史実
『八六艦隊建造計画』に則り建造された5500t級軽巡洋艦。5隻が建造された。
アメリカのオマハ級軽巡洋艦を意識しつつ天龍型の艦形を大型化、駆逐艦に合わせた高速性能を発揮できるように設計されている。また、「木曾」のみは竣工時から陸上機を収容できるように格納庫と滑走台が設置されていたが、実用性に乏しかったため撤去された(「球磨」と「多摩」には、後に「呉式2号射出機」が設置され、水上偵察機の運用が可能になった)。
太平洋戦争前に全艦が近代化改修を受け、加えて「北上」と「大井」は、当時計画されていた特別夜戦部隊の要となるために魚雷発射管を左右各舷4連装5基20門を装備した重雷装巡洋艦に改装されている(計画では「木曾」にも行われる予定だった)。
ただしこの大改造むなしく真珠湾攻撃以降の戦闘は空母が主役となったことで重雷装の出番はなくなり、また、改修時に排水量が7000t近くまで増加し速力が低下したため、戦中は専ら北方警備や兵員輸送任務などに従事した。
戦争末期には北上はアレを積むための改造を受ける(ただし実戦投入まではされなかった模様)。終戦まで残存し、工作艦として従事したのち解体された。
艦隊これくしょん
上記の5隻をモチーフとした軽巡洋艦娘。
語尾が特徴的だったり、スーパーだったり、腹黒だったりと、色物揃いの軽巡の中でも特に色物が多い。
中途半端と言われ性能があまり注目されない軽巡の中で、例外的に飛び抜けて実力が高いキャラが多く集まっている事でも知られている。
なお上記の通り、「北上」と「大井」は重雷装巡洋艦に改装され、ゲーム中でもそれが再現されているため、他の3人とは担当イラストレーターやキャラクターボイス、また図鑑上のナンバリングなどが区別されているほか、ゲーム中の台詞でも北上・大井の2人が別枠であることが強調されている。そのためこの2人が球磨型ということを知らない(知っていても意識しない)人も多く、多摩・球磨・木曾の3人が一緒なのに北上・大井がいない、または逆のパターンの絵が散見される。
最近は木曾改二の実装で三人セットで扱われることも増えている様子。
二次創作での変遷
上記にあるとおり、当初は大井と北上が球磨型であることを知らない、もしくは気付いていないユーザー(大雑把に言うと球磨から那珂まで準同型艦といっても差し支えないので、ミリオタでもいちいち記憶してることは稀)が多く、二次創作でも球磨・多摩・木曾と大井・北上は分けて扱われることが多かった。
しかしやがて大井と北上が球磨型であることが浸透すると、5人揃ったイラストが増え始めた。
しかし大井や北上も大概マイペースなため、個性派ぞろいの姉に悩まされる常識人の末っ子という構図は変わらず、むしろ木曾の胃がマッハな状況が作り出されることに。
しかし木曾改二が実装された頃から若干このあたりの扱いが変わってきて、球磨のお姉ちゃん属性に目覚め始める提督が妙に増え始めている。一方で木曾が若干残念な子になりつつあるが……(まぁ、同じ武闘派・オレっ娘・眼帯の天龍の扱いからすれば、予定調和ともいえる)