ピート(GS美神)
ぴーと
概要
「吸血の志士!! オカルトレッド!!」(笑)
本名はピエトロ・ド・ブラドー。地中海にある孤高の島ブラドー島出身。
この島の住人は全て吸血鬼かバンパイアハーフのどちらかで人間はいない。
ピート自身もバンパイアハーフであり、弱点は吸血鬼と同じニンニクだが日光は平気。
年齢は700歳。200年後が舞台の最終回で変らぬ姿のまま登場した唯一の人物。
壊滅的に音楽の才能が無い。普通のピアノを弾くだけで超音波が発生し、校舎の窓ガラスを壊して回る。
ピートの父親は、最も古く強力な吸血鬼であるブラドー伯爵で、中世ヨーロッパの人口を2度激減させた。
かのドラキュラとは遠縁にあたる。
ブラドー伯爵は1242年に全盛期のドクター・カオスに破れ、長い眠りに付いていた。
と言ってもやピート自身は敬虔なクリスチャンであり、唐巣神父の弟子でもある。
そのため、魔の力に分類される吸血鬼の力と聖の力に分類される神の力を同時に使う事ができる。
美神とは姉弟弟子に当り、父のブラドー伯爵復活の際には唐巣神父の紹介で協力を要請したのだが…
「先生の依頼じゃねー。お金に成りそーもないからパス!」
こんな具合にすげなく断られてしまったため、有名な黄金の鷹を提供して美神の承諾を得た。
しかし、そんな貴重な品を「僕には不要な物」と気前良くバラ撒いていたためか…?
自分の来日費用は、島の仲間たちのカンパで補う羽目になった。
金にシビアな姉弟子とは違い、「国境や貧富の差に関わらず人のために働きたい」と考えオカルトGメンを志している。
しかし就職には高卒資格が必要と知り、孤島で育ち学校に通って無かったため横島や愛子達と同じ高校に編入する。
唐巣神父の内弟子として教会で生活を共にしており赤貧生活である。
だが、ピート自身は薔薇の花から生気を吸える事と彼に好意を寄せる女生徒達から毎日多量の弁当の差入れが届き困ってはいない。
ピートへの差入れは、横島とタイガーにも分配され彼らの生命線にも成っている。
小笠原エミやドラキュラを倒したヴァン・ヘルシングの孫娘アン・ヘルシングからも好意を寄せられている。
しかしピートが唯一思いを寄せた女性はミカ・レイ(変装した美神)なのだが、この複線は生かされないまま作者から忘れられ、おまけに2次創作でも顧られていない。
後に椎名先生は『連載中、あまり大事しなかったキャラクター』と告白され、エミ同様に外伝の主人公にと考えておられたそうだが…
結局、主役の座はパッと出のホームズに奪われてしまった。(泣)
得意技
バンパイアハーフならではの身体能力を生かした闘いが得意で、蹴り技を中心とした格闘術を使う。
オーバーヘッドバンパイアキックはパイパーの顔面に一発喰らわした他、映画やラジオドラマでも使用した。
雪之丞との合体技、南極決戦に登場。燃える演出だったが…パピリオにはほとんど効果が無かった。
元ネタ同様、ジャンプしながらアッパーを放ち滝を真っ二つにした。エミの妄想の中で……
バンパイアミスト
自らの肉体を霧に変え攻撃をかわす。突然、霊的な攻撃には効果が無い事になる。
戦闘中だけでなく移動手段としても使われ、一人だけなら一緒に霧化出来る。
ダンピールフラッシュ
両掌から放たれる光線技。活躍した場面が思い付かない。(笑)
オカルトレンジャー
GSの面々が、同じ椎名作品の一番湯のカナタにカメオ出演した際の役柄で、カナタの見ていたTV番組。
もとネタはその年のコレ。
集合名乗り時の決め台詞は、「命ないところにも、正義の夜泣きありっ!!」。
変身は右手首に装着したブレスレットを前にかざし「オカルトチェンジ!!」。
カラーと名乗りが判明しているのはピートと横島のみだが、参加メンバーをガオレンジャーに当て込むと…
オカルトレッド(ピート) 「吸血の志士」
オカルトブルー(横島) 「怒涛の煩悩」
オカルトブラック(タイガー) 「鋼のテレパス」
オカルトホワイト(おキヌ) 「麗しの死霊使い」
オカルトイエロー(タマモ) 「孤高の妖狐」
こんなところだろうか? ただし、この年の男女比は4対1でイエローは男だった。
おキヌのGS本編には無いへそ出しの衣装も新鮮だったが…
何と言っても、一番役がハマっていたのは高笑いしながら宇宙からの侵略者に扮したこの人である。