- Head Mounted Display(ヘッドマウントディスプレイ)の略。
タグ数としては、正式名称の「ヘッドマウントディスプレイ」より省略形のこちらの方が多い。
最近「アイアンマン」や「TIGER&BUNNY」でさらに有名になった装置。
「ヘッドマウントディスプレイ」とは
頭部に装着するディスプレイの総称である。ヘッドマウントディスプレイとは眼鏡のようなゴーグルの形をしており、そのレンズにあたる部分に様々な投影方法で画面を映し、現実世界と拡張空間を混わせる事でさまざまな用途に使う事が出来る装置である。最近では『攻殻機動隊』などのSF作品で一般にも知られるようになった。
完全に視界を画面で覆ってしまう非透過型と、外を見ることができる(外の風景の上に画面表示が重なるカタチになる)透過型がある。
使用方法
眼鏡のように顔にかける、またはゴーグルのように被って装着し、擬似的に大画面のディスプレイを見ているような映像を得られる。ヘッドトラッキング機能に対応したソフトウェア、HMDを使うことで頭の動きに同調して画面が変化し、景色を見渡すようなことも可能になる。
画像表示方式としては、ディスプレイ方式と、投影方式に分けられる。
軍事面の応用も進んでおり、兵士個人のデーターリンク端末や、戦闘機のF-35では、視点が前方に固定されるHUDが廃止され、パイロットはヘルメットと一体型のHMDで全方位を確認できる。
また、JHMCS(Joint Helmet Mounted Cueing System、統合ヘルメット装着式目標指定システム)と同様にオフボアサイト攻撃能力を持つ高い機動性能を持つミサイル、AN/AAQ-37 EO DAS(Electro Optical Distributed Aperture System、電子光学分散開口システム)等と組み合わせることで正面以外の敵機へも攻撃可能となる。
また陸上自衛隊で自動小銃の照準用装備として検討もされている。
空挺降下や市街戦の訓練用シミュレータなどでも使用され、多大な経費のかかる兵士の訓練を安全・安価に行える研究も行われている。
このような軍事関係でよく見られるヘルメット装着もしくは一体型のHMDをHelmet Mount Display(ヘルメットマウントディスプレイ)と呼びその他のものと差別化をする向きもある。
しかし頭部に装着しているのは変わらないのでヘッドマウント~でも一向に構わない
民生用としては、ウェアラブルコンピューター(体に装着する小型コンピューター)のモニターとしての応用や、ポータブルAV機器のモニターとして市販されている。