ブルミラ
ぶるみら
概要
約300年目、二人は地球の神とそれに使える巫女の関係だった。二人は愛し合っていたが、ブルーは自分の神という立場からミラージュの想いを受け入れようとせず、ミラージュを傷つけてしまった。そしてミラージュは、幻影帝国の首領・クイーンミラージュとなった。
ミラージュは「愛、勇気、優しさ、幸せ… それら全てが幻だと教えてくれたのはブルー、あなたよ」と激しい憎悪を見せているが、それでもブルーを想う気持ちが残っている様子を度々見せている。
そしてブルーもまた、ミラージュを想っている様子が常々窺える。
ここまで関係がこじれてしまっているのには、影で暗躍している人物がいそうだが……。
余談
ぴかりが丘には「千年前に神様と巫女が恋に落ちた」という伝承があり、神様がブルーで巫女がミラージュであることは、その設定が語られた当初からほぼ確定的となっている。
そのため、二人の恋愛関係がこじれて、ミラージュがブルーへの復讐のために彼が守る地球すべてを不幸にしようとしているのではないか、という考察がかなり初期から存在していた。
つまり、地球全土を侵略する幻影帝国と無数のプリキュア軍団が世界中で戦いを繰り広げているという、プリキュアシリーズ最大規模の世界観を持つ本作の物語は、一言でいえば「世界を巻き込んだ壮大な痴話喧嘩」なのかも知れない。
史上最強のはた迷惑カップルであるが、神様たちの夫婦喧嘩は時として人類や世界を滅ぼすのは世界中の神話を見てもよくあることである。ブルーがプリキュアを次々生み出すのに対抗し、ミラージュがファントムを使ってプリキュアたちを次々封印しているという構図は、イザナギとイザナミの離縁の神話も想起させる。
ブルーが「恋愛がこじれると大変なことになる」という理由でプリキュア恋愛禁止令を発令しているのも、このように神話級の規模の皆様は失恋の恨みや悲しみから本当に世界を滅ぼしかねないので、ある意味で仕方ないかも知れない。