概要
『ストップ!!ひばりくん!』とは江口寿史の漫画作品である。
週刊少年ジャンプにて1981~1983年に渡り連載された。 1983年にはアニメ化も果たしている。
この漫画は元祖・女装少年の先駆けを作った漫画にして金字塔でもあり、80年代のポップな雰囲気をよく伝える漫画であろう。
江口がこの作品で確立した美麗な絵柄は各方面に影響を与えた一方、江口の休載・逃亡などの悪癖が始まった作品でもあり、連載末期では編集部やアシスタントへの恨みを込めたような楽屋オチばかりになり、当初の作風は完全に崩壊して目も当てられない状況に。結局打ち切り宣告を受け、ストーリーの途中で「少年漫画は死んだッ・・・!」という大コマのセリフが放たれ何のオチもなく唐突に終わるという漫画史に残る伝説の最終回にて未完となる。
連載終了以来、約20年になった現代まで続編は書かれていなかったが、2010年の2月28日に発売されたコンプリートエディションにて一応完結した。約27年越しの完結である!
内容
主人公である「坂本耕作」は母の遺言に従い母の友人だったという「大空いばり」という男の元に身を寄せる事となった。・・・・・・しかし、いばりは「関東極道連盟・関東大空組」の組長であった!
恐れをなして逃げようとした矢先に耕作はある美少女と出会う。
だが、その美少女は男!しかも大空いばりの悩みの種であると同時に唯一の跡取りなのであった。
こうして、主人公・坂本耕作のドタバタで倒錯した日常が始まるのだった。
登場人物
主人公
坂本耕作
大空家に身を寄せる事となった少年、九州出身で女に弱い。
大空家
大空ひばり
大空家の長男。大空家の跡取りにして男の娘!学校では美少女として有意義に過ごしている。
大空つぐみ
大空家の長女。早くに母をなくした大空家で母親的な存在であり、イラストレーターを目指し頑張っている。
大空つばめ
大空家の次女。ひばりの女装に対して苦々しく思っている、しかし学校でバレると色々大変なため結局のところ協力している。
大空すずめ
大空家の三女。おませな小学生。
大空いばり
大空家の主であり大空組の組長。しょっちゅう発作を起こす。ひばりの女装が悩みの種。未だに耕作の母親に思いを寄せる一途な人。
大空組(=大空家)組員
サブ
若頭。つぐみに密かに思いを寄せている。
政二
組員。気は小さいが強面。耕作を変な顔で起こすのが趣味であり、つばめに一番懐かれている。