概要
BAROQUE(バロック)とは、STINGから発売されたイマジネイティブ・アクションRPG。
終末論の雰囲気が漂う退廃的で暗い世界観やシステムが特徴的だが、その独特さが多くのプレイヤーを魅了した。pixivでは主に『BAROQUE』『バロック』が使われている。
初めに1998年にセガサターン版、次いで1999年にプレイステーション版(歪んだ妄想)が発売された。2007年にPS2で、2008年にWiiで大幅リメイクされた。
現在PS版がPSP及びPS3用にゲームアーカイブスで配信されている。
他にもBAROQUEの前史的作品「バロックシンドローム(BAROQUE▲SYNDROME)」の他、バロックシューティング、バロックタイピングなどの派生PCゲームがある。
上田信舟著によりコミカライズもされた。『BAROQUE〜欠落のパラダイム〜』全3巻
いわゆるローグライクゲームでSS/PS版一人称視点のリアルタイム進行。 PS2/Wii版は三人称視点と一人称視点が選択可能(プレイステーション2通常版のみ、三人称視点型固定)。
主人公は入るたびに構造が変わっていく「神経塔」に入り、最下層を目指していく。
毎年5月14日は“大熱波”記念日としてピクシブへの投稿がもっとも活発になる。
あらすじ
2032年 5月14日。
「大熱波」と呼ばれる大異変により荒れ果て、異形の者たちが徘徊する世界。
人々は、“バロック”と呼ばれる歪んだ妄想にすがり、この荒廃した世界で生き抜いていた。
主人公は記憶を失くし、うつろな心の罪の意識だけ抱えてさまよっている。
大きな翼を持つ紅い瞳の男が、導くように彼に告げる。
「世界を癒すことでのみ、
おまえの罪は赦される。行け。聖域へ。」
そして主人公は、深紅の空に高くそびえる神経塔を目指し、廃墟の町を後にする。
己の罪を・・・そして、世界を癒すために。
(公式サイト/Wii用ゲーム情報より転載)
キャラクター
主要キャラクター
「・・・」
記憶を失い、罪の意識だけが残った男。腰にはひどい傷があり、喋ることができない。世界を癒すために、さらには自分の罪の癒しを求めて、聖域と呼ばれる神経塔へ向かう。唯一異形を浄化できる存在。pixivのタグでは主に12号が使われている
「世界を、己をいやせ」
CV:宮野真守
主人公を神経塔へ向かわせるトリガーとなる者。もっとも大きい偽翼を持ち、マルクトの中でもっとも高い地位を得ていると思われる。主人公に天使銃を渡し、神経塔へと向かわせるが、その真意は定かではない。
「綺麗な水が・・・必要なのです・・・」
CV:塩山由佳
ロングヘアの浮遊少女。奇麗な水を求めているが、それが何なのかは語ろうとしない。
あまり多く語ろうせず、主人公に対して避けるような行動をとる。
「ぼくを殺してよ、ぼくはきみに殺されるのなら、嬉しいんだよ」
CV:名塚佳織
ショートカットの浮遊少女。主人公に対して反撥したり、主人公の過去について責めるような言葉を投げかけるが、何か深いところで主人公との交流を求めているような言動も見せる。ボクっ娘
「アノ時の罪だけでワタシは地獄に堕ちられる」
CV::臺奈津樹
神経塔内にいる、マルクト教団において「天使的博士」とも呼ばれていた中級天使。かつて上級天使の秘書をしており、彼と共にある計画を遂行していた。
しかし、今は深い罪の念に囚われており、裏切り者としてマルクト教団に追われる身である。大熱波によって性別も歪んでしまった。
「助けて苦しい助けて」
神経塔内部を飛びまわっている噂され、神経塔の謎のカギをにぎる存在。赤ん坊に天使の羽が生えている姿。「おわぁ」と鳴く。
外界
首の者
「死ね、死ね、そのとおりだ。私は死ね死ねだ。死ね死ねだああ。」
CV:山田真一
後悔の念にとらわれている者。自分は地上から消え去るべきだと語る。
天導天使と協力して、ある計画に参加していることを悔やんでいるらしい。
物の者
「アイテムを頭にたくさんつめるのが、ぼくの夢なんだよ」
CV:小松里歌
アイテムを拾い集める者。前回のプレイで感覚球に送り転送したアイテムを頭の袋に持っていてくれる。しかし、彼を殴ったり斬ったりなど攻撃しないと返してくれない。
SS版では存在しない。
角の者
「何をしているんだ?ぼくは、何をしようとしてるんだ?」
CV:名塚佳織
付近に存在する者の心をそのまま口にする者。それ以外のことを語ることはなく、己を持たない少女。
言葉を喋れない主人公の心情をプレイヤーに教えてくれる存在。
袋の者
「マリーは言っていた。『何、これ?あなたこんなもの使ってるの?』」
CV:小松里歌
いつも誰かの言葉を引用して語る者。袋に隠れた表情もうかがえない女性。
カンオケ男
「トレーニングどうだい?まあ、こっちに来やがってください」
CV:徳山靖彦
独特な口調のカンオケを背負った男。トレーニングダンジョンを作っている。主人公にトレーニングを勧めてくる。
トレーニングダンジョンの中でくたばった者のみぐるみをはいで生計をたてているとの噂も
バロック屋
CV:高橋剛
外界の片隅にただ住む男。イデアセフィロスに残る情報を読み取ることができる存在。
数多くのバロックを抱えている。PS2版Wii版のみ登場する。
警備天使
「お前はこちらに来るべきじゃないんだ。神経塔へ行くんだ」
CV:福原耕平
研究所の門を警備しており、決して主人公を中に入れようとしない。
主人公について何か知っているようだ。
神経塔内
幻影
「またチェスをやろう。幸せだったあの時のように」
主人公の目の前に突如あらわれる主人公と瓜二つ幻影。主人公と深いつながりがあり、深い記憶に触れる言葉を投げかけてくる。
箱の者
「私には、この箱だけでいい。他には何もいらないよ・・・」
CV:福原耕平
箱を大事そうに抱えている男。持っている箱の中に娘がいると主張している。箱に対する執着はひといちばい強いようだ。彼に箱上げると喜び別のアイテムをくれる。
心読みの者
「ぬしの心など見たくない。さっさと消えろ」
CV:塩山由佳
神経塔内にいる老婆。人の心の奥底をのぞき、予言やアドバイスをする者。しかし、主人公の心をのぞくことだけは頑なに拒否する。アイテムを投げると、文様や骨を倍返しで投げ返してくれる。但し入手するにはアイテムが地面に着く前に受け取らなければいけない。
ウリムとトンミム
「ひもじいねぇ」「ひもじいわ」
作業天使。肩にもうひとつの顔を持つ下級天使。体がトンミムで左肩がウリム。仲は良いようだ。
上級天使の手足となり働いていたが、大熱波時に近くにいたためくっついてしまったらしい。主人公に対してアイテムの説明などの助言をしてくれる。
殺戮天使 拳 / 長刀
「さからわないほうがいいぞ、わかってるな」「やめろっ。じゃまばかりしやがって」
何かを追っている武装した偽装天使たち。見た目は怖いが攻撃しても怒らず、属性がついている場合リアクションとともにその属性を苦手とする敵を教えてくれる。
作業天使
「天導を殺す。裏切り者は許せない」
CV:野島健児
神経をさまよっている偽装天使。上級天使に絶対的信頼を寄せている。コミック版での出番が多く、PS2版・Wii版では外見がコミック版のキャラクターリスペクトで男性から少年に変わった。
呪葬天使「浄化無用!浄化無用!」
かなり歪んで異形化しているが、アイテムの劣化を修復したり、合成して別のアイテムを作り出すことができる偽装天使。
研究天使:ガスマスク/ 脳髄
「なんたること! もどってきたのか?」「なぜ、こんな事態になってしまったんだ?」
CV:平井啓二 / 藤本たかひろ
マルクト教団において、技術研究を担っている。その技術力は様々な分野に応用されている。
コリエル
「さぁ、浄化してくれ…」「浄化を、私に安らぎをくれ…」「浄化を、たのむ…」
CV:-
神経塔の奥深くに幽閉されている者たち。彼らはかつてマルクト教団において上級天使に次ぐ高い地位にいたようだが、今はアーモンドのような幽閉棺に閉じ込められている。主人公の過去にも詳しいようだが・・・