概要
律令国の伊賀は、東海道に属し、現在の三重県西部上野盆地一帯に当たる地域である。
四方を山に囲まれているため、「隠し国」とも呼ばれていた。
だが、「伊賀」といえば「忍者」の流派を連想することのほうが多いかと思われる。
伊賀流
伊賀国の地に伝わっていた忍術流派の総称で、甲賀流と並んで有名な流派の一つである。
根拠地は現在の三重県伊賀市と名張市の辺りである。普段は、農業や行商をして各地の情報を探る一方、指令が下ると戦場やその後方へ出向き、工作活動に励んだとされている。伊賀流忍術の根本は、「気を見て虚を突け。恐れるな、侮るな、考えすぎるな」とあり、臨機応変に神出鬼没するのが極意とされている。