ジュークボックス
じゅーくぼっくす
自動販売機の一種。
音楽機器が内蔵されており、既定の料金を支払うことで、登録された楽曲の中から好きな一曲を演奏してくれる。
解説
19世紀末のアメリカで発明された。
【Juke】とは、ガラ語(アメリカ系アフリカ民による方言的英語)で『騒々しい、野蛮』といった意味を持つ。
当初は蓄音器を改造したもので、人を驚かすことを目的とした発明品だった。
蓄音器の普及により一旦は姿を消すものの、電気録音技術とアンプの登場により、再び脚光を浴びる機会を得る。
アナログレコードの登場により、その活躍の幅は一気に広がり、1960年代のアメリカのレコード収益の実に3/4がジュークボックスに使用するためのものだったという。
その後、カセットテープやウォークマンの普及、有線放送にによる音楽提供など、音楽を楽しむための環境が進化していったことで、次第に片隅に追いやられていくことになった。
だが現在でも、ジュークボックスは時代に合わせて進化し続けており、電子化による最新ヒット曲への対応や、個人向けの小型の筺体などが出現しており、今でもその魅力をもって人々を楽しませている。