概要
ヘリック共和国軍が開発したキツネ型高速戦闘ゾイド。サイズは中型ゾイド。
ライガーゼロを支援する目的でコマンドウルフACと同時に配備された。
高度な光学迷彩および消音システムによるステルス機能や、超高性能センサーを駆使し、敵地での強行偵察や破壊活動に活躍する。
背中には「マルチウエポンラック」を装備しており、これによって簡単に武器を変更可能で、あらゆる状況に対応出来る。この部分のデフォルト装備は徹甲レーザーバルカン。
尻尾には「AZ70mm内蔵型電磁ネット砲」を内蔵している。
コトブキヤのHMMシリーズでもキット化している。イヌ科の肉食動物らしい、しなやかで獰猛な動きを再現している。
活躍
ヘリック共和国の特殊部隊「閃光師団」所属のゾイドとして登場。
本来の目的通り、ライガーゼロをサポートし、暗黒大陸での戦いで活躍した。
アニメでの活躍
『ゾイド新世紀/ゼロ』でラオン博士が開発したゾイドとして登場。
本機を追跡中にコマンドウルフACを失い、更にバックドラフト団に捕まったバラッドがu脱出の際に強奪。初乗りながら機能をフルに活用して追手を撃破する様子を見ていたラオン博士が彼に貸し与えた。バトルでは単機でチーム・ブリッツを翻弄し、ライガーゼロイエーガーと互角の戦闘を繰り広げるが試合前にバラッドが自らのゾイドギアを未登録だったフォックスにセットしたことでチーム・ブリッツ所属のゾイドとして正式に認可されたためバトルは無効(統一チームでのバトルは認められていない)、そのままの流れでバラッドの新たな相棒となった。
主要武器である徹甲レーザーバルカンによる射撃で樹木や大気圏突入にも耐えうるジャッジポッドを貫通してその背後の敵を倒したり、複数の敵を貫通して落とすなど、連射性だけでなく破壊力も高い描写がみられた。他にもライガーゼロのみが必殺技として使っていた「ストライクレーザークロー」や尻尾の内蔵型電磁ネット砲を使用していたり、また無理矢理ではあるが背部のマルチウェポンラックを利用してゴジュラス用のロングレンジバスターキャノンを装備するなど、多彩な機能をフルに活用していた。
ここでも主人公・ビットの乗機・ライガーゼロの僚機として活躍している。
『ゾイドフューザーズ』と『ゾイドジェネシス』でも出演しているが、/ゼロと違ってやられ役として描かれているのが多かった。
バリエーション
ファイアーフォックス
脳波コントロールシステムを搭載した赤い機体。帝国軍諜報部により奪取され、帝国軍レッドイリュージョン部隊に配備された……とのことだが、初出となるはずだった「ゾイド妄想戦記」が中断してしまった影響で詳細は現在でも不明なままである。ただキット化はされている。
HMM版ではストーリーが設定されており、本機が帝国(ネオゼネバス帝国)に奪取された経緯も事細かに記されている。
ミラージュフォックス
「ZOIDS ORIGINAL」登場する白い機体。中央大陸戦争時代の機体であるため、厳密にはバリエーション機というよりベース機である。A・Bタイプの2機が存在し、Aタイプには徹甲レーザーバルカンの代わりにウイングブレードが装備されている。
漫画「ゾイドSS」では前半の主役機を務め、Aタイプには「フォクシー」、Bタイプには「ルクシー」という名前が付けられていた。