概要
清水第一中出身の女子。推薦で入学した生徒で、クラスは1-D。
実家が酪農家で、家では乳牛と馬を飼育している。幼い頃から馬に慣れ親しみ、馬に関わる仕事に憧れながらも、家業の継承を期待されていることから葛藤を抱えてきた。馬術部に所属し、乗馬大会ではちょっとばかり顔も知れている。
明るく快活、そして少々天然ボケ。勉強は全体的に苦手(バカ代表の常盤よりはマシという程度らしい)で、歴史などは「人物が似たような名前ばかりで覚えられない」とか。そのわりに、似通った名前が多い家畜の品種はきっちり覚えている。また、好きなこと(=馬)に絡めれば驚くほどの理解力を示すため、まるっきりの馬鹿と言うわけでもない模様。
入学初日に高校の敷地内で迷子になった八軒を探し、馬に乗って登場。かなり厳つい黒毛の馬と共に現れたため、その姿を八軒は「世紀末覇者」と形容した挙句、死んだふりをした。
駒場とは家が隣同士(ただし何キロも離れている。北海道ではよくあること)の幼馴染。それなりに仲もいいが、当人らはあくまで近所づきあいの延長線としか認識していない。その弊害か、彼女自身は凄まじい朴念仁でもある。
八軒を「馬みたい」と評し、何事にも手を抜けない彼の人柄については好ましく思っているものの、好意を寄せられていることにはまったく気づかず、その一方通行ぶりは八軒が同情されるほど。それも、無意識のうちに相手を実家の事情に巻き込むまいとして、一定以上は踏み込ませないように距離をとってきたため。友人たちのツッコミによってようやくその意図に気付くことが多く、からかい半分の扇動のおかげで自身の八軒に対する好意を認識しつつある。2年生に進級する頃には両想いと言ってもよいほど互いを意識しており「まだ付き合ってないのか」とさえ言われているが、あえて交際はせず当面は受験を成功させることを優先としている。
素直な性格ではあるが開けっぴろげではなく、部内では前述のように無意識に他人を立ち入らせない領域を作っていると言われている。
一人っ子のため実家の後継として家族から期待されていたが、本人は馬に関わる仕事をしたいという夢を持っている。しかし期待を裏切ることにプレッシャーを感じ、誰にも悩みを打ち明けることができずにいた。それに感づいた八軒に負担がかかることに負い目を感じ一度は拒絶したが、厳しい業界に身を置く自分にあえて腹をくくって手を伸ばす八軒の真摯さに負け、彼の協力を得て家族を説得し大学進学を目指すこととなった。八軒の協力で地道に成績を伸ばしており、担任には推薦入学も期待できると評価されている。
余談だが苗字の「御影」は北海道の地名。馬の産地だったらしい。