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編集者:榊の龍
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概要

田中芳樹小説アルスラーン戦記』に登場するルシタニア国王

容姿はOVA版と荒川弘版とで異なり、前者では細身で目つきの悪い暗愚なイメージが強いが、後者では砂糖水を好んで飲んで丸々と太り、愚昧な上に呑気さも重なっている。良くも悪くも性格は純粋。荒川版においてはほとんど座っているか、輿に乗ってしか動かない。一応短距離なら自分で動くことはできる。

イアルダボード教を熱心に信奉しており、これまでも異教徒や背信者、異端者など何百万人も虐殺を命じてきた。その一方で政治など宗教以外についてはほとんど無関心で、面倒ごとも含めて弟のギスカールに押し付けている暗君。現状を見ない勝手な決定を下したり、宗教に傾倒しているために教会の好き勝手なようにさせたりと滅茶苦茶な采配が多く、臣下からの信頼は低い。

パルスやマルヤムなど版図が拡大し、ルシタニアを王国から帝国に、自らを皇帝になろうと望んでいる。

パルスを征服し、王都エクバターナの王宮に入城したが、捕らえられたタハミーネに一目惚れして結婚しようとし、異教徒との結婚に反対する周囲を押し切ろうとしている。一方のタハミーネはイノケンティスのアプローチには全く無反応。

大司教ボダンを信任しているが、さすがにボダンの無茶振りに困惑することもあり、とくにタハミーネとの結婚の点については不一致が起こっている。

アルスラーンアンドラゴラス三世などのパルスの反撃が始まって、ヒルメスに処断されかかり、狂信に付き動かされて、アンドラゴラスを羽交い絞めにしたまま塔の上から落ちるという最期を遂げる。

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